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紙の本
主人公は作者ではない気がします。
2009/08/19 23:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:それ行け!!残飯マン - この投稿者のレビュー一覧を見る
●はじめだけ読んでゆくと主人公の視点だけなので彼が作者の投影なのかと思いましたが数箇所一人称が変化する箇所があります。やはり作者は神の視点で観察しているのだと思います。哲也氏は作者がとりそうでとらない行動に突き進むオルタナティブ自分であると思いました。職業が異なるのもこれを示唆してしているのでしょう。またなんとなく会話が空騒ぎというか寒々しい感じがするのもそんな気がします。急速に男女が接近してゆく様もわびさびが皆無で本当に言葉は悪いですがまるで中坊みたいです。作者がご自身を投影しているのであればもう少し紆余曲折を描くような気がします。
●また登場人物たちは非常に言動が若々しく少年少女のようですがこれもいろいろ理由がありましてまあつまり主人公以外は家産があるということです。実家が豊かなんです。あるいは配偶者がプロフェッションだったり。苦労知らずなので成熟できなかったというようにも読めます。一人は家賃収入で一人にいたっては医師なのですが金を積んでなったような趣旨のことをほのめかす発言をしています。医者なんて大学でたら同じガハッハッハみたいな、なんか救いようのない感じでした。可憐な少女が数十年後颯爽とした女医さんになってという落ちでは終わらず更に三流私大出だったという二段構えはなかなか奥深いですね。いろいろもまれた末、でも中学校から変わってないねというのは魅力ですが、たぶん主人公以外は通常よりかなり楽な歩みで年をとっていると思います。変わってないねというのがほめ言葉にかろうじてなるのは主人公くらいでしょうか。発展家なのが気になりますけど。●総じてはしゃぎすぎの群像たちにはちょっとついてゆけませんでした。実家や旦那が金持ちっぽいのも鼻持ちならなかったし。私は好意はもてません。完全な安全地帯で後顧の憂いもなくほれたはれたを謳歌するお気楽極楽な中年男女に私はどうしても共感は沸きませんでした。しかも今のご時勢です。●表紙に惹かれて買いました。春の訪れを匂わせ咲き誇る桜に振り返りざまの蠱惑的な女性の表情、非常に清冽な印象で思わず手にとってしまいました。いい季節ですよね。がだいぶ表紙の印象と違っていて何だかねっとりした感じでどうもあれれ?でしたね、本当に表紙のデザインは素敵だと思います。
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