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第1章 心の哲学はなにが間違っているのだろうか
心身問題の解決、そして多くの者が解決より問題を好む理由
心に関するありえないような6つの理論
現代の唯物論を支えているいくつかの基盤
唯物論の基盤の歴史的起源
唯物論の基盤を崩す
第2章 唯物論の最近の歴史―同じ誤りをくりかえす
唯物論のミステリー
行動主義
タイプ同一説
トークンート‐クン同一説
ブラック・ボックス機能主義
強い人工知能
消去的唯物論
志向内容の自然化
これまでの議論から得られた教訓
種族のイドラ(人間本性に根差した誤謬)
第3章 呪縛を断つ―シリコンの脳・意識をもつロボット・他者の心
シリコンでできた脳
意識をもったロボット
経験論と「他者の心の問題」
本来的志向性、<あたかも>志向性、派生的志向性
第4章 自然の内部での意識の位置
意識と「科学的」世界観
主観性
意識と心身問題
意識と自然淘汰の優位
第5章 還元主義と意識の還元不可能性
創発する属性
還元主義
意識はなぜ物理的実在の還元不可能な特性なのだろうか
意識の還元不可能性はなぜ深刻な帰結を伴っていないのか
発現
第6章 意識の構造―入門的考察
しめて1ダースもの構造特性
3つの伝統的誤り
第7章 無意識とは何か、そして意識とどう関係しているのか
無意識
コネクション原理の議論
コネクション原理に対する2つの反論
無意識の痛みはありうるか
無意識についてのフロイト
無意識の残余
第8章 意識、志向性、「背景」
「背景」入門
「背景」仮説を証明するいくつかの議論
「ネットワーク」は「背景」の一部分である
「背景」に関するありがちな誤解
「背景」のさらなる特性
第9章 認知理性批判
序論 認知科学の不安定な基盤
強い・弱い人工知能、そして認知主義
初期のストーリー
計算操作(コンピュテーション)の定義
第一の問題点 シンタックスは物理的なものには本来固有のものではない
第二の問題点 ホムンクルスの誤謬は認知主義に固有のものである
第三の難点 シンタックスは因果的力をもってはいない
第四の難点 脳は情報処理はしない
第10章 心の哲学にとっての本来の研究
はじめに 心と自然
説明の逆転
機能的説明ロジック
いくつかの帰結、普遍文法、連合パターン、そしてコネクショニズム