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できる女刑事が運も実力もありつつ大きな事件を解決していく。1話完結だし、読みやすいうえ、終わり方も好き。ドラマ化しやすい!?表題シンメトリーよりも「左から見た場合」がよかったと思う。さらに、この先、続くんだろうなと勝手に想像、楽しみ。(ま)
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ご存じ「姫川玲子」シリーズ初の短編集です。姫川の性格破綻ぶりにますます磨きがかかってなかなか楽しめる作品に仕上がってます。「いくらなんでもこれはあんまりやろ」感が若干あるのはご愛敬でしょうか?
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おもしろい!
俺は本来、アンダーグランドなハードボイルド小説的なのを好むのだけれども、正義もたまにはいいかも。
この著者の作品は『武士道シックスティーン』以来の2冊目だけど、正直これは面白い。
どうやら、この姫川玲子シリーズはあと2つあるらしいので、それらも是非読みたい。
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姫川玲子シリーズ第3弾。さすがに3冊続けて読むと、文調に飽きてきました。間に他の本を挟んで読めばよかった。(´Д`)
短編集で、それぞれの話はいつもより軽い感じ。シリアスな話なのに「そんなオチか!」と突っ込みたくなるような作品もあって、いつもよりコミカルな気がしました。短編を読んでから長編2冊を読んでも良いかもしれません。
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「姫川玲子」女性刑事を憶えておこう。今後は恋をし結婚もし、暴力団相手の難敵とも対決するでしょう。又、警察組織内部のイザコザにも巻き込まれるのでしょう。
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姫川玲子シリーズの第三弾。長編じゃなくて短編集だった。過去を振り返っているもの、オチに茶目っ気を感じるもの、姫川目線じゃないものまであって、いろんな味の七編を楽しめた。特に「右では殴らない」の、姫川が口の減らない甘っちょろい考え方を持つ女子高生の美樹をとことん叩きのめす場面が好き。その叩きのめしっぷりが、実に爽快。それにしても「右では殴らない」というタイトルの意味には笑った。悪い意味じゃなく、拍子抜け。
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誉田哲也、姫川シリーズ第3弾。
今回は短編連作集でした。どちらかと言うと「姫」は長編が面白いなぁ。
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姫川玲子が関わる事件の短編集。状況・個性・動機などそれぞれ色んな設定。さらっと読める。2008.3.23
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実際に、購入して手に取るまでは、この本が短編集だとはわからなかった。帯やタイトルでそのことの記述がないことに、版元に対する消費者側としての若干の不審の念を抱くが、これは小説家の責任ではない。
短編集と言っても、いずれも姫川玲子をヒロインとしたシリーズものである。『ストロベリー・ナイト』『ソウルケイジ』に続き、一年一作くらいのペースで長丁場が期待できるシリーズとなることを願うが、こうした短編を書いている様子から見ると、作者は時間をかけてヒロインやバイブレーターたちのキャラや歴史を固めているのだろう。
2004年10月から2008年1月までの短編集が収められているのを見れば、姫川玲子というキャラは、もう4年も前から登場していたということになる。2006年に発表された長篇第一作の『ストロベリー・ナイト』では、姫川玲子は、過去に犯罪の被害者となった経験を持つために、警察官になって犯罪と闘おうと強く決意したキャラと紹介された。2004年の短篇作品でも、玲子のその部分については短く触れているから、このキャラクター・メイクは、やはり最初に登場したときから固められていたのだ。
そんなシリーズ・ヒロインの誕生の裏側にある作者の造形動機などに興味を抱きながら、いろいろな年代に、どちらかと言えば疎らに書かれ、書き継がれてきた、この短篇小説集を手に取ると、作者が事件を通しての姫川玲子探しの回路を十分に丹念に辿っているのがわかり、やはりこの作者はキャラクターを大切にする作家なのだということが、改めて確認できる気がしてほっとする。
そうした愛情を込められたヒロインだからこそ、暗い事件、重い事件の数々に、姫川玲子は明るく、強く、颯爽と向き合っていられるのだ。背が高くて、美人で、性格がよく、勘も鋭い、プロフェッショナルな刑事として。
短編小説のそれぞれは、頑ななまでの捜査小説としての基盤をほとんど崩さない。ハードボイルドで言えばジョー・ゴアズのDKAファイル・シリーズのように、事件に対し職業として向き合う警察組織の姿が淡々と描かれる。その堅い組織の中で光り輝くヒロインでありながら、姫川玲子は職業人として、警察内対立、人間関係、部下たちとの距離感の問題などを常に抱え込んで生きている。リアルな職場としての警察小説であろうとする作者の姿勢は揺るがない。
しかし短篇小説では、ヒロインを含めたレギュラー陣はどの部分でも脇役に過ぎない。真の作品の主人公はそれぞれに宿命を背負わされ人生を捻じ曲げられてゆく被害者であり、殺人者たちである。現代日本を舞台にした事件の陰には、苦い世相が描かれている。インターネットカフェの長期滞在者、少女売春、麻薬常習者といったよく新聞紙上で見られる人もあれば、どこかの会社や路地裏や都会の奥底で生きていながらスポイルアウトされていった眼に見えぬ社会の理不尽も限りない。
そうした世相の影に踏み込み、優しさと厳しさを与えてゆく存在として姫川玲子のストレートで真摯なキャラが際立っているのだ。だからこそ、このシリーズにさらなる重みを加える役割を、この連作集はしっかり果たした、という気がするのだろう。
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クール・ビューティな女刑事が主人公の警察小説。ただ、男性作家が描く女性は女性から見ると甘いんだよなぁ。
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スピード感のある短編がたっぷりで面白かった。姫川さんの思いつきはスゴイね。このシリーズもっと読みたい。09.01読了。
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警視庁捜査一課警部補、姫川玲子が主役のミステリー。
今回は表題を含む5作品からなる短編集。
あのぉね。短編といっても侮れませんよ。
どれも、長編にできるくらい完成度が高い。
しかも、味付けが違ってて、どれも被らない。
このシリーズの最初に読むといいんじゃないかなぁ。
あぁ〜こりゃハマったな。
はい、次の作品に行こう!
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女刑事が主人公の短編集。
あっさり先読みできてしまったものもあったが
概して面白く読めた。
どうやらシリーズ物のようなので
遡って読んでみるつもり。
【図書館・初読・6/12読了】
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ソウルケイジに続く第3弾。
事件という事件ではない短編集。姫川刑事のどちらかといえば女の部分にスポットを当てている感じ。
姫川は男脳・女脳どちらも持ち合わせているような人で、
男がこれを読んだら非常にわかりやすい女性として姫川をイメージできると思うけど、
実際女が考えていることはこれほど単純じゃない。
それは、女性作家ものの中の女性を描写している部分によく表れていると思う。
たとえば矢口敦子の「証し」に出てくる木綿子。
非常にエキセントリックで突拍子もないが、女が読んでいると結構納得できる。
逆に女性作家が描写する男性像に対して、男性はちょっと違和感を感じる部分があるかもしれない。
まぁ、それほど男女というのは相容れないものなのかもね。
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【姫川玲子は、警視庁捜査一課殺人犯捜査係に所属する刑事だ。主任として、「姫川班」を率い、殺人事件の捜査にあたっている。なりたくてなった刑事、三度の飯より捜査活動が好き、できれば派手な事件に挑みたい。そんな女だ。しかし、事件の真相と司法の間には、割り切れぬ闇も確実に存在して……。
】
シリーズの第3弾。このシリーズ、描写がドぎつくてグロイのでかなり身構えていたら拍子抜け。短編だからか、サラッと読めてしまいました。
必ずしも解決させて結ぶわけではないけど、そこがいいですね。無理に完結させない。
警察小説って解決が全てじゃないし、そこに正義とかからんじゃうと余計にね・・・。
サラッとした短編だけど案外いいです。