紙の本
団地愛皆無。
2022/09/03 19:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:須田木倫央 - この投稿者のレビュー一覧を見る
団地の生まれ育ちです。結局、住んだことがない人間にはなにもわからないし、なにも見えないんだな、というだけの虚しく腹立たしい写真集です。
団地はなんのためにあるのか。人が生活するためにあるのです。今も生活しています。その本質がまったくわかっていません。
愛と敬意と理解と共感と欠いた写真撮影ごっこや研究ごっこはただただ愚かで醜く虚しいものだ、ということを感じるにはよいでしょう。
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編集指針・デザイン・本造り、どれを取っても完璧に近い本である。著者は『工場萌え』など、目のつけ「場所」のよいライターさんですが、編集人の手の抜かない仕事ぶりが発揮されているのだと推察します。見開きは、団地建築の三次元的な奥行きではなく、二次元的な表層具合(ファサード)にとことんこだわったフラットな写真(右)と、構造図解、見所、感じ所、位置を示す不要な地球図(大阪でも東京でもわからないほどの小ささ)がほどこされており(左)、見開きで一団地を紹介しきっています。まさに、一「見」で「究」めようとするにもってこいな団地本です。
惜しむらくは、団地の夜のお化粧の写真がないことに尽きます(まあ欲張りってものです)。カーテンの違いで色とりどりの団地の窓明かりを目にすると、時に泣けそうになるほどの美しさがありますから。
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団地マニアの第一人者が、満を持してお送りする団地写真集。
1970年代前後に建てられた高層団地を中心に、48の素敵な団地を、4×5で撮影した無駄にクオリティの高い写真で紹介。また、それぞれの団地を精緻にイラスト化し、見究ポイントを細かく解説しています。団地の新しい見方を提案する1冊です。あなたの好みの団地が、絶対見つかるはず。
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団地。住んだことないです。でも、なぜか見てしまう一冊。きっと読んだら、あなたも団地を意識してしまうでしょう!
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「フォルムに注目すべき団地」「テクスチャに注目すべき団地」「カラーに注目すべき団地」の3タイプに分けられ、独特の用語と共に整理された団地のカタログ。これを読むと、もう批評的な目線でしか団地が見れなくなる。
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東京の団地を中心とした解説付き写真集です。
味わい深い特徴を持った団地を、面白おかしく無駄な情報を盛り込み砕けた筆致で紹介している一冊。
今は過去ほどの良いイメージを団地に対して抱いていない方が多いと思いますが、住宅としてはきちんと設計されているので優良物件で間違いありません。
本書を読んだら今後は候補の一つとなるのではないでしょうか。
もしくは著者のように鑑賞や趣味の対象となるかもしれませんね。