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曹操は脳の悪性腫瘍が原因で死亡したとされているので
物語の最後はデッドエンドだという予想はついていましたが…
ついていました…が…
雛氏怖過ぎる……!(((((((; ゜д゜)))))))ガクガクブルブル
塚本氏のオリジナル展開だったんですけど、これが何とも計算高い演技派悪女になっております。
最後の展開は読んでいてガチで背筋が寒くなりました。まさかの展開に読み終わって暫し放心状態でした。
あとはまあ、戦国時代ですから当然っちゃあ当然なんですけど
色んな人がバタバタ死んでいって、もう本当惜しいなあと。
魏軍の中でも文官や武官、肉親等沢山の人が先立たれていきました。
特にホウ徳の武人としての誇りを貫いた死に様が印象的でした。
もし彼等が生きていたらまた世の流れは違った展開になっていたのかも。
魏軍には郭嘉という名軍師が居ますが、曹操は彼の死を受けて
「もし郭嘉が生きていたら赤壁での敗戦はなかったやもしれんな」と彼の死を悼んだそうです。
作品違いですが、吉川三国志で宛城の戦いの後に典韋の墓前で曹操が号泣するシーンがありました。
人材収集家としても有名な曹操ですが、こういう場面から臣下への愛情が窺えますね。
余談ですが作中で屡、曹操と彼の息子である曹植、曹丕と即興で詩を作っては競い合う場面があるのですが
幾ら曹植の詩を読む才覚が人並み外れて優秀で、彼と比べると曹丕は詩の才で劣るからってディスり過ぎですよ殿。
「下手ではないが無難で綺麗に纏まり過ぎている」等、中々辛口な評価です。
……さて、次はどの小説読もうかな。