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エミール 改版 中 みんなのレビュー

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紙の本

ルソーが言いたいこと

2003/06/25 05:18

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

エミール(中)は、エミールへの15歳からの生き方について記している。本書は、内容的に3つに分かれていた。最初は、人生の嵐、「性への目覚め」である。この誰でもが通過する思春期を「情念の嵐」という表現を使っていたのに同感した。続いて、「神」の捕らえ方。ここの記述は、大いに同感出来、ルソーの神の理解と私の理解は共通していると感じた。この部分から「エミール」が名書とされている理由が理解出来た気がする。3つめは、あまり分からなかったのだが、「趣味」に関する記述が続いていた。私は、趣味に関しては、存分に楽しんでいると自負しているが、ここの記述に感銘出来なかったという事は、「趣味」に関してルソーと私の考えには相違があるのかも知れない。しかし、「趣味」を通じての「幸福」の感じ方は同感出来たので、「幸福」という認識の持ち方は、共通しているものと思う。
 「幸福感」について3つの格率が記されているので記載しておく。
・第一の格率:人間の心は自分よりも幸福な人の地位に自分をおいて考えるこ
        とは出来ない。自分よりもあわれな人の地位に自分をおいて
        考えることが出来るだけである。
・第二の格率:人はただ自分もまぬがれないと考えている他人の不幸だけを哀
      れむ。
       「不幸を知っていればこそ不幸なかたをお助けしたいと思うの
        です。」
・第三の格率:他人の不幸にたいして感じる同情は、その不幸の大小ではなく
        その不幸に悩んでいる人が感じていると思われる感情に左右
       される。
いずれも同感出来る記述である。
 神は、人間が自分で選択して、悪い事ではなく良い事をするように、人間を自由なものにしたのだ。自由を悪用する余地を残しているとしても、それは全体の秩序を混乱させる事はない。悪いことをするのを止めてくれないから、と神に愚痴をこぼすのは、神が人間をすぐれた本性を持つ者としたこと、人間を高貴な者とする道徳性を人間の行動に与えていること、美徳に対する権利をあたえている事、そういう事に愚痴をこぼすことだ。全く真理の記述と思う。この一分を読み、本当の意味で理解出来れば、これだけで、本書を読んだ意味がある。
 ヨーロッパには、三つの主な宗教がみられる。その一つは、ただ一つの啓示を認め、もう一つは、二つの啓示を認め、更にもう一つは、三つの啓示を認めている。その一つ一つはいずれもほかの二つを憎み、呪い、盲目、頑固、頑迷、嘘吐きなどという言葉で罵っている。ただ一つの啓示をみとめている宗教は、一番古くて、いちばん確実であるように見える。三つの啓示を認めている宗教は、一番新しくて、一番筋が通っているように見える。二つの啓示を認め、第三の啓示を否認している宗教は、一番優れているのかもしれないが、これに対しては、たしかにあらゆる偏見がもたれ、その矛盾は一見して分かる。お分かりのように、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教について正しい認識で記述している。更に記述は進むが、長くなるので割愛する。
 この後も宗教に関する正しい認識(唯一つの宗教が正しいと認識出来る為には、一生を費やして世界中を旅し、あらゆる宗教を研究した後でなければ分からない)を記述している。私の考えと同じだ。世界中に存在するあらゆる宗教は、川の如く、いずれも海(神)に流れ着くのである。これが、私の宗教に関する信念である。この点もルソーの認識と一致していると思う。
 エミール(中)は、主として神(宗教)に関する記述が圧巻であると思う。是非、多くの人に読んでもらい、持つべき宗教感というものを理解して欲しいものだ。

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紙の本

ルソーの感情主義哲学を率直に吐露した「サヴォワ助任司祭の信仰告白」を含む四編を収録!

2016/08/29 09:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ルソーのあまりにも有名な教育書『エミール』の中編です。ここには、人間は立派な者として生まれるが、社会を堕落させる、という根本命題に立って理想的な自然教育の原理が述べられています。その意味で、本書は、ルソー自らの哲学・宗教・教育・道徳・社会観の一切を盛り込んだと言えるでしょう。また、本書には、彼の感情主義哲学を吐露したと言われる「サヴォワ助任司祭の信仰告白」が収録されています。

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2007/05/21 15:59

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2007/11/22 01:07

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2011/04/24 08:35

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2013/01/13 14:06

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