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「幸福の条件」や「同調圧力」について述べられています。さらに、現代社会におけるコミュニケーション問題の社会的背景や「むかつく」「うざい」などの「コミュニケーソン阻害語」の問題についても指摘しています。
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目的の失った教育機関。目的の失った舟の行方に不安になるしかない子供たち。でも、そこは絶海である。降りるに降りられない、逃げられない。あたふたしたり、古い理念を振りかざし襲い掛かってくる教師の姿。それぞれの殺伐とした空気は、敏感な子供たちの心に作用するのだと思います。
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「小学生になったら友だち100人できるかな?」の歌に
秘かにプレッシャーを感じている年長さんって多いんだろうな。
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中高生向けだけれど大人でもさらっと読めていいのでは。
ルール関係とフィーリング関係など表現や
まず最低限のルール関係構築をという考えが分かりやすい。
世の中は変化しているのに、取り残されている
「みんな仲良く」「話せばわかる」という意識は
ホント困りモノだなぁ。
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もちろん、友人関係に悩んで手に取った本です。この本を読んで、スケープゴート、ルサンチマン、同調圧力など日常使ったことのなかった言葉を用いて、悩んでいた友人関係を自らの言葉で表すことができたなら、それだけでも少しは楽になると思います。
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「自分を丸ごと受け入れてくれる」‥‥『絶対受容』などありえない。それがたとえ親子であっても。
絶対受容、が友情、親友の条件であると勘違いする時節が、若い時分には往々にしてある。丸ごと同じ・丸ごとOK・丸ごと許容。寸分足りともずれてしまうと生じてしまう攻撃的な齟齬。なぜ同じでないといけないか。ずれてしまうことによって、自分自身の心もとなさが露呈してしまうからだ。自分自身が存在していてよいのかどうかが揺るがされてしまう。だから、やっきになって「異なる」者を排除しようとする働き、これを『同調圧力』と呼ぶ。
この同調圧力を培養する場所は、主に「学校」だ。学校は多様な立場が集う場所でありながら、違いが分かる安全な場所ではなく、もはや残念な場所になり下がっている。それへ、個性尊重より先にやることがあるでしょう、と著者は呼びかける。ルール関係の確定。気分や乗りを身上としたフィーリング共有関係は危険だと。
私の場合、同調圧力はトラウマとして残った。後々の人生に深く影を落としたこと、おびただしい。人と同じでいられないことと人と同じでいることへの抵抗。そして、人と同じにできないことへの悲しみ。
いじめを論ずるときは、この同調圧力を抜きにして語れない。
人と同じであることとは・人と同じでないこととは、それぞれどういうことなのかを、子どもたち自身が実感として語れるようでなければ、どんなに形だけ尽くして「いじめ0」を謳いあげても机上の空論・砂上の楼閣で終わる。この論議が机上の空論・砂上の楼閣であることを、すでに子どもたちは知っている。知っているからこそ、大手を振るって王道を歩くピア・プレッシャー。みんな仲良く、がどんなに薄気味悪いか、おそらくみんなどこかでわかっているのだ。同じ価値観など、実は共有できやしないのだ。そこから抜けようとするなんて、させない‥‥というルサンチマンが働くのかもしれないが。
絶対受容がない代わりに、絶対拒否もない。
なぜなら、絶対受容がないからだ。受容してなければ本当の拒否などありえない。拒否をする資格もない。自分の足元が脅かされる‥‥という頭の中の幻想のなかで、人は生き、判断しているにすぎない。
私たちが信じて踏みしめている土台が、如何に思い込みの人間関係かということ(実は、夫婦も親子も含め)。
自分(たち)と「違う」ということが「あなたへの拒否・拒絶・否定」ではないこと。
教育が負うべきことのヒントがここにある。
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横高生の夏休み課題の一冊
人間関係の本質をとーっても分かりやすい論旨で書かれています。自分も高校生の時、こんな本に出会っていたら、どんだけ不毛な軋轢を回避できたことか。
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http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480687807/
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学校って、そんなに「みんな仲良く」を押し付けているかな。そうか、確かに、「あの子はあなたのこと嫌いだよ」とか、「だから無理やり話しかけなくてもいいよ」とか、分かっていても言えないか。
誰とでもうまくいくわけではない。
お互い好きでも、考え方がまったく同じということはありえない。
うまくいかない人(こと)とは距離を置いてみる。
諦めることも大切である。
でも、苦しむからこそ「楽しさ」を得られる。
などなど、
ちゃんと言葉にして伝えてあげなきゃいけないのね。
感じ取れないのかなって思うけど、
社会状況が変わって、空気を読まなきゃとか、
そんなに仲良くない人ともSNSでつながりあっているとか、いろいろ大変なんだな。子どもたち。
幸せに、生き抜いてくれ。
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コミュニケーションについてかなり鋭いところを突いているにもかかわらずすごく読みやすい。私自身はうなずける部分が多かった。
若い人に向けて書かれているけれど、教育現場で働く人や思春期の子どもを持つ親にもちょうどいいと思う。
ただし、タイトルと内容がややミスマッチなのがちょっと残念。
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人との関わり方について悩んできた事に解決策を導きだしてくれた
この本を読む前と読んだ後では日常生活での考え方が違うように思う
スケープゴートやメール即レス、孤独や他人からの承認
言葉の重要性も改めて実感した
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他者は他者、自分は自分。
って思うと、不思議と心が軽くなる。そして自分で自分を尊重できるようになる。
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小学校時代「同じクラスなのだからみんな仲良く」という空気に馴染み切れなかったので、そのころにこういうことを教えてくれる大人がいたら良かったな、と思う。
今はあまり同調圧力を感じずに、自分は自分人は人と思って生活しているけれど、それでもたまにストレスを感じるのは「周りの人に同調できない自分」に劣等感を感じていたのかもしれない。
でも、すべてを同じように感じる人はいないわけで。
合わない人とは適度な距離感を取り、フィーリングが合う友達でもすべてを受け入れてくれることを期待しない、という姿勢はとてもしっくりくると思った。
社会人になって、本当に多様な人と接しなければならないけれど、その人その人に合った距離感があると考えて接していきたい。そして、「苦味を味わうことを通して味わううま味」を実感したい。
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友だちは大切。なのになぜ傷つき悩むのか。人と人のつながりを考察し、合わない人とはどうするか、いじめはどうしていけないのかといった問題をわかりやすく解説します。人間関係の距離感覚をみがいて上手に人とつながるための一冊。
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中高生向けに書かれた本だけど、教育者や親にも響きそう。
クラスみんなと仲良く…なんて出来るわけないって、私は子供の頃から思ってたので、協調性のない子だと言われてたけど、この本を読んで救われた。
仲良くならなくても、それぞれの人と、一番いい関係を保てる距離を見出すことって、もっと学校で教えてもいいと思う。
今では、会わないのが一番仲良くいられる友達って人も何人かいます。
学校では、みんな仲良くと教えるより、ケンカやイジメをしないようにと教えたほうが良さそうですね。
なぜ人を殺してはいけないかの理屈、腑に落ちました。