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猫まみれのエッセイ。
とにかく猫への愛に溢れてます。
でも、ここに出てくる猫の多くは、昔ながらの飼い方をされていた猫。つまり家を外を自由に出入りしていて、不妊手術なんて考えもしなかった頃の猫たち。
ゆえに、アクティブで野生的なんだけど、その半面悲しい別れも多いわけで…。
この先、十年、いや20年後の同じ趣旨のエッセイ集を読みたいなと強く思う。多分、今が猫の飼い方の過渡期だと思うので。
にしても、猫の命は儚い。
一体、どれだけ私の涙をしぼりとったんだ。
儚いから、いとおしい。そういう感情は、人間としての基本なんだと思う。うん、今巷をにぎわしている花を切ったりするヤツ、そいつは花の命の儚さをめでることができないってことなんだろう。
心がすさんでるね。
で、やっぱり生まれ変わったら猫になりたいなぁと思うのであった。
だって、猫であるというだけで、全肯定されて、愛されるんだよ。これ以上の幸せはないってww
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1章に9人づつ,3章構成で,後書きがある。合計28人の作家による猫談義。
浅田次郎のはじめの文章は、「百匹の猫」。出だしは、
「私は猫である。」
最初にもってくるのにふさわしい。
作家には猫が似合う。
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猫をテーマのアンソロジーというよりも、それぞれの作家さんの猫語り。だから、猫好きな人には、とても楽しい本で、そうでない人には、それなりに楽しめる本。
だって、飾り気なしに自分の愛猫への思いが伝わってくるんだもの。お酒を飲みながら、猫の話をしてる人のとなりに座ってる気分。
私のお気に入りは、いわたとしこさんの「猫おばさんの話」。
創作だけどほんとにあった風景のように思えるのか、本当にあったことなのにおとぎ話のように聞こえるのか・・・そこも含めて、大好きです。