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しゃばけシリーズの著者による現代物。とっても不幸な幸運という缶を開けることによって起こる短編集です。
「酒場」のお酒や料理がとにかく美味しそう!常連になれる女性は少ないというのが残念だけれども、ぜひ賭けに参加しながらつまみたいものです。登場人物もクセある人ばかりで飽きずに読めました。
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しゃばけシリーズにすっかりはまって、文庫化されているものは読んでしまい、早く他のもおりてこないかなぁ〜と思っていたら、たまたま本屋さんでみかけたこちら・・
畠中作品で、私が読む初めての現代モノです。
しゃばけシリーズの主人公、身体の弱い若旦那とあやかしの物語もそーとー面白かったけど、こちらの屈強で喧嘩っ早い”酒場”と云う名の酒場の店長もそーとー魅力的です。
病弱も、あやかしも出てきません^_^;
物語は、100均で買った奇妙な缶:とっても不幸な幸運をもたらす缶を空けることによってもたらせられる奇妙なお話の連作です。
この不運な幸運ってのがなかなか、代価のようで面白い・・
みんな不運に辟易としている筈なのに、何故かまた持ち込まれる缶・・・
私も見つけたら買うかな?
私の幸運への代価となる不運ってどんなものだろう・・もたらせられる幸運より興味があるのは何故だろう(笑)
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新宿に古くからある、「酒場」。「とっても不幸な幸運」という缶を開けると、幻影が見えて、それがいつも予想外の展開を巻き起こす。
畠中恵さんの現代小説は初めて読みましたが、時代小説と同じく、「なぞが解明された後の、ほんのりとキモチが温まるような感じ」は健在です。
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新宿にある「酒場」という名前の酒場を舞台に、常連の客達が繰り広げる6話。
最後の話以外は、「とっても不幸な幸運」という名の缶を開けてしまうところから始まり、缶を開けた人物に災いと幸せがもたらされます。
読み始めでは、連作としての面白さはあるものの、単調になってしまうのでは・・・?という危惧がありましたが、その缶を開けた人物の人生と重ね合わせて展開していく物語は、決して単調になることはなく、また、登場する常連客達が一筋縄ではいかない曲者揃いなところも、面白さを倍増しています。
畠中さんというと「しゃばけ」シリーズが有名ですが、現代ものにも注目です!
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前記録、「タルト・タタンの夢/近藤史恵著」で思い出したこの本!
新宿駅東口近くにひっそりとある「酒場」には謎多きひねくれ者の店長がいて、一見さん御免。
でも実は料理自慢で、世話好きな店。
そんなある日、不思議な缶が持ち込まれ、店長や常連客にとんでもない事を巻き起こします。
本当に「不幸」なのか、本当は「幸運」なのか、、、でもちょっとイイ、ファンタジック・ミステリー。
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畠中氏の本は「しゃばけ」シリーズだけしか読んでいなかったが、現代版摩訶不思議話もやっぱりほんわかとしていていいな、と思う。
この本を開くのは「とっても不幸な幸福」が詰まった缶を開けるのと同じだ。
その先が果たして幸福なのか、開けてみないことには判らない。
私の目の前にそれがあったのなら…
さて、幸せについて少し語ってみるか。
大きな不幸を体感したことのない人は 大きな幸福を感じることがない。
しかし不幸の大きさというは 人によって全く違う。
自分にとって大きな不幸でも他者からはそう見えなかったり、自分ではたいしたことのないことと思っていても、人からものすごく同情されたり…
幸福も同じ。
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ちょっと強面で。。料理自慢の店長のいる「酒場」という名前の新宿の酒場が舞台。
医者や警察官やくざまで。。くせ者揃いの常連ばかりの「酒場」に持ち込まれた100円ショップで売っている「とっても不幸な幸運」と書かれた缶・・
その缶を開けた時。。何がみえるのか。。。
「しゃばけ」シリーズは、なぜか私はよみにくかったんだけど。。こちらの現代物はおもしろい。。
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確か新聞の広告で見かけて、面白そうだなと図書館で予約して(笑)読んだんですが…思ってたほど面白くなかっ(殴) ほんわかしたお話が好きな人にはいいかもですが…同時進行で読んでた本が面白すぎて、いまいちに感じられたのかも(そんな)
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都会の片隅にある『酒場』という名の『酒場』
ちょっとひねくれているけれど料理上手な店長とクセモノ常連客が集うこの店に
『とっても不幸な幸運』という缶が持ち込まれた。
缶の中から現れたのは、不思議な幻影やベートーベンの曲や昔の知り合いの姿…。
そして、缶を開けた人間にもたらされたのは、『災い』か?『幸せ』か?
短編形式になっていて、酒場に集まる常連客などがそれぞれ缶を開けるのですが、
そこで見えたもの、聞こえた曲が物語の軸となっていて、話の展開に引き込まれました。
切なくて胸が苦しくなるような話もありましたが、缶を開けた人と、
それを見守る人達の優しさが伝わってきて、温かい気持ちになれました。
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この「酒場」に行ってみたい。
大小様々だけど人には人のドラマがあるなぁ〜と。
こういうタイプの話の作り方はすごく好きです。
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ミステリだけど、ファンタジーかな。
とっても不幸な幸運という100円ショップで見かける缶から飛び出す不幸な幸運のお話。
短編集です。
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題を見ると矛盾してるように見えますが、
読んでみるとこれほどふさわしい題はないのではないかと思います。
ちょっと変わった店長が経営するちょっと変わった店。
畠中さんの描く世界観そのままです!
私的には健也が一番好きですね。
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妻を亡くし血のつながらない娘と暮らす洋平。彼の経営する「酒場」という名の新宿にあるとある居酒屋。そこにはユニークな常連客が集っている。
100円ショップで売っている「とっても不幸な幸運」という缶をこの「酒場」で開けるとトラブルが引き起こる。
まあまあかな。相変わらずの優しい、あったかい語りがよかったんですけど、現代物だとややリアリティの無さが目立ってしまいます。話の運びも少し強引な気がします。
でも思わずホロリとさせられる場面もあり、やっぱり畠中さんはいいなあ・・と思います。
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面白かった。
本当は☆5つ、でもこの作家さんの作品としては☆4つです。
なんか話を作りすぎる気がした。
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ちょっとひねくれてるけど、料理自慢の酒場。店の名前も「酒場」曲者の常連客で賑わうこの店に「とっても不幸な幸運」という缶が持ち込まれた。その缶を開けると・・。「酒場」の店を舞台に缶を開けたことにより起きた六つの話が入ってる本です。
「のり子は缶を買う」
中学生ののり子が「酒場」に初めて訪れた。店長が義理の娘を酒場に入れたので、常連達の間で様々な憶測が飛び交う。そして店長は、家で起きた事を語り始める・・。100円ショップで買ってきた「とっても不幸な幸運」の缶を開けたら、亡くなったのり子の母親が現れたと言う。
そして開けた缶の中に干からびた茸が入っていた。それは、のり子が店長に伝えたいメッセージが込められていた・・・。
他にも5つ話があります。じんわり暖かくて、ほんのり切ないそんなミステリーです。
なかなかいい作品でした。畠中さんと言えば、しゃばけシリーズの方が有名ですよね。現代ものもなかなかの出来です。読んでみてはどうですか?ん〜「百万の手」の方がこれより面白い?