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良く出来たお話だったし、登場人物はみんな魅力的で、面白かったです。人狼、魔法使い、ヴァンパイア、妖精(トロール)、、、などなど、神話や御伽噺に出てくる、でも大昔は存在してたのかもしれない?そういういきものが、実は人間に紛れて身を隠しながら生きつづけていた、という設定のファンタジー。というか、ミステリー。主人公マーシィはウォーカーという、ネイティヴ・アメリカンに言い伝えられてる神秘的な存在。人狼ほど強くないしヴァンパイアや魔法使いのように魔法を使えるわけではないけれど、コヨーテに変身できて、五感はコヨーテ並、スピードは人狼をしのぎ、魔法を関知しかつ惑わされません。人狼の群れで育てられたので人狼の習性にも通じています。今は群から離れて女性ながら自動車修理工をしています。人狼もヴァンパイアも神話などからか習性とかをきちんと研究して設定してあるようで、とても読み応えがありました。ずっと人知れず生活していた妖精が、もう潮時と、人間に対してカミングアウトして、人狼もそろそろ不本意な形で存在を暴露されるよりは自らに有利なタイミングと方法で存在を明かした方がいいのでは?!と、群のボスが検討してる、、、と、そういう群れの価値観がゆさぶられるときに事件が起こって、、、という、お話です。続編が楽しみ。
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2008年7月2日読了。
お、おもしろい!タイトルと表紙の絵からすると「甘め」なお話かと思ってたら・・・違った。
ミステリーですね。人狼とか吸血鬼とか妖精とか出てくるけど、立派なミステリーでした。
このお話を面白くしてるのが、個性的な登場人物たち。なかでも主人公のマーセデスがいいです。
正義感が強くて、一本筋の通った考えかたを持ってて、かっこいい女性です。
周りもすごくいいし。
あとがきにあるように、本当に次の作品を翻訳して出版してくれるのか?
それだけが心配です。
出たら絶対買う!
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ヴァンパイアというよりも狼人間なのですが、吸血鬼も出てくるからまあいいでしょう。最近、アメリカではパラノーマルが普通に存在している、という設定が流行りらしいです。うーん、リアルというかなんか理屈っぽく感じました。人狼の世界も吸血鬼の世界も序列が厳しそう。銀の作用とか十字架の効用とか、よく考えられていて、本当にアメリカでは軍でも研究してそうな気になります。ちょっとロマンス部分が期待はずれでした。ま、続編も邦訳が出たら読んでみます。
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【狼と満月】イベで読んだ本。最初に出てきた若い人狼、絶対キーパーソン(いや、キーウルフか?)になると思ってたのに・・・可哀想だったなぁ。狼アルファ、人コヨーテ(ウォーカーって呼ばれてた)、北米の狼大ボスの息子、バンパイア、鍛冶妖精に魔法使い、そして人間とそりゃまぁたくさんの人種?が出てくるのだけど、今回は・・・って全種絡んできてるやんかー!そして、ハヤカワ得意の1冊しか翻訳してないって話で。ロマンスはしてるようでしてないイヴァノヴィッチのステファニー・プラム状態かも=微妙な三角関係w