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『硝子のハンマー』の続編にあたる中篇集。基本的展開は各話とも同じだが、異なった密室を扱っているので、退屈せずに読めた。密室の謎解明における論理の応酬は読み応えがあったが、特異な状況ばかりなので、ストーリーに対していまいち素直に向かい合えない。特異な展開を逆手にとったトリックはそれなりに評価できるものの、全体のボリュームが薄いため、作者の期待通りの効果は得られてないと思う。堅実なミステリなので安心して読んでいられるが、シリーズ化していくのなら、もう少し派手さがほしい。とりあえずは、微妙に中途半端なキャラの探偵と助手役を何とかしてほしい。
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どうしちゃったんだよ! こんなに早く新刊出してどうする気だよ!!
と思わず取り乱すほどすぐに出た新刊です。
しかもまさかの硝子のハンマーのキャラ引継ぎでの短編。青砥さんと犯罪者榎本好きだったので非常にうれしいです。
男女バディものミステリ好きにはたまらんです。
普段のこってり超大作ももちろんいいのですが、こういうあっさりめの短編もこれはこれでいいです。
しかし間をとって新書版で出てくれるとありがたかったなあと思わなくもない。
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硝子のハンマーのコンビのその後・・・的なやつ。
やはり密室の謎を解いていく4つの短編から成ってます。
若干、無理あるだろ!と突っ込み入れたくなるよな箇所もしばしばあるが、まぁでもふつーに楽しめた。
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楽しめた4つのミステリー、満足でした。しかし 大作 新世界より の後に読んだため 少し物足りなかった。
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なかなか楽しめた☆
ありえないって思うとこもあったけど、笑えたから、まあいいか☆狐火の家が一番好きかな。
2008.8.22
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「硝子のハンマー」の女弁護士と元?泥棒コンビ連作、「狐火の家」「黒い牙」「盤端の迷宮」「犬のみぞ知る」の5編で密室をテーマにしている。
上手いとは思うが、どうもこのコンビの関係が淡白。ハンマーで続編を希望したのは、二人の仲の進展も期待したんだけど(笑)仕掛け、落ちはさすがでも人物設定が物足りない。まぁ、ミステリーだから普通なんだろうな〜
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「硝子のハンマー」でのコンビ復活、貴志さんの小説では初めてのシリーズものです。前作と比較するとやや砕けた表現が入り、テンポ良く話が進んでゆきます。
貴志さんのテーマについて深く掘り下げて書くというスタイルは健在でぐいぐいその世界に引き込まれていきますが、本作では好き嫌いがわかれるかなと。とにかく、クモが死ぬほど苦手な人はやめておいた方が無難でしょう。
次回作にも期待がもてます。
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10月28日読了。「硝子のハンマー」の主人公コンビが活躍する、密室を扱う短編4編を収録。「家シリーズ」と名づけてもよい、じめっとした不気味な底暗いムード漂う表題作と、コワイけれどユーモラスな「黒い牙」が特に楽しめた。人を喰ったような探偵と、天然のワトソン役の掛け合いも相変わらず面白い。が、後ろの作品に行くにつれてパワーがダウンしてきているようなのは、気のせいか・・・?
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『硝子のハンマー』で登場した弁護士青砥純子&防犯コンサルタント榎本径のコンビ再び!
四篇の密室および准密室ミステリで構成されております。
トリック的にまっとうかどうかはわからないが、あんまり肩の凝らない感じで良いんじゃないでしょうか。
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この作家は大好きなのだが、硝子のハンマーで「ん?おもしろいかこれ?」と思うようになり、続編的な扱いの本作も懐疑的に読み進めたのですが前作同様いまいちでした。主人公の弁護士と防犯探偵の人物像の表現が浅くて、いまいち浮かび上がってこないかなと。推理やトリックも斬新さにかけて驚きも無い。短編4集ですが、2つめの物語で挫折。
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一冊で一つの話かと思ったら短編集でした。
貴志祐介は絶対長編の方が上手いと思うのですが。
しかも登場人物のノリがガリレオでないかい??ガリレオ読んだ事ないけど、ちょっとおっちょこちょいなキャリアウーマンと事件の助言をするイケメン秀才ってとこが。
こういう推理もの?ミステリ?はあんまり好みじゃないなぁ。たいてい警察官や検死官がびっくるするくらい間抜けでトリックはありえないものが多いし。
話の雰囲気もどんどん軽くなってるよ。
このままこういう路線で行っちゃうのかな。
もっかい黒い家みたいなん書いて欲しいなー。
08.12.04
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「硝子のハンマー」の続編であり、筋道や展開法は至って普通のミステリー。
前回も思いましたが、本当に普通です。
「クリムゾンの迷宮」や「新世界より」のような焦燥感。「黒い家」のような背筋の凍る恐怖。「天使の囀り」のような不快感。そういったものは一切ありません。つまり、独特の気持ち悪さやドキドキ感が薄いです。
言うなれば、貴志祐介らしさの抜けた王道ミステリーといったところでしょうか。
また、今回は四篇の短編小説なので、ボリュームの方も若干落ち着き気味。小粒な感じです。
面白くなかったわけではないのですが、ちょっぴり肩透かしだったのは否めません。
まあ、黒い家、天使の囀り、クリムゾンがホラーというジャンルだったのに対し、本書(並びに硝子)はミステリーというカテゴライズがされるはず。
そういう意味(つまりジャンルとしての位置づけ)では、この本はなんら間違ってはいないわけです。たぶんこれは完全な趣味思考の問題。
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うーーん。
なんだろ。前みたいに、貴志祐介さんの作品にわくわくしなくなったような・・
青の炎が一番かも。
短編だったんだけど、テーマは密室。
家出した長男をかばっての父の犯罪とか、クモマニアの犯罪とか、想像してもキモチ悪くて・・・
一応出てる作品は全部読んでるけど、「新世界より」からあれ?って感じになっちゃったかな。
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『硝子のハンマー』(日本推理作家協会賞)から4年。弁護士・純子&防犯探偵・榎本、堂々のカムバック。ますますヒートアップ!ちょっぴりファニーなコンビが4つの密室に挑む傑作ミステリ。 《・・・「BOOK」データベースより》
《2009年1月13日 読了》
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ガラスのハンマーの探偵役2人の再登場で密室モノでした。中でもよかったのは黒い牙。好きです。こういう気持ちの悪いミステリー。