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ブータンって読む前はFIFAランクの最下位付近の国って事しかしらなかったけど、この本を読んでみていい意味でその位置にいるのも頷けた。GNHというワードも始めて知れたし、幸福とは何かを自分なりに考えるいいキッカケになった本です。内容はブータンの魅力が沢山つまっているので、読んだ後行きたくなってしまう\(^o^)/
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ブータンという国に興味を覚えて購入。
今まで得たブータンという国に関する情報は、国そのものより国王に関するものが多かったが、この本はより国や人々に焦点を当てている感がある。人々の仏教へ敬虔さ、素朴さが書かれている。著者は1980年代初頭からブータンに10年近く滞在しており、その体験がベースとなっている。
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「国民総幸福(GNH = Gross National Happiness)」という理念を掲げるユニークな仏教国ブータンについて、チベット仏教研究者が自らの滞在経験をもとに綴ったもの。
ブータンがこうしたユニークな政策を打ち出せる背景としては、人口が60万程度の小国であることと、何よりも仏教信仰が人々の日常生活に深く根付いていることが挙げられる。よって、現代日本に於いてブータンと同様の政策をそのまま実現させることは、不可能でありナンセンスであろう。
しかし、世界中が経済成長という強迫観念に取り憑かれて「国内総生産(GDP)」の増加を至上命題とする経済至上主義が猖獗を極める現代の状況に多くの人間が息苦しさ=生き苦しさを覚える昨今、そうしたイデオロギー(具体的には新自由主義イデオロギー)とは別のヨリ人間的な価値を志向する社会/国家/世界のデザインを考え出さねばならない時期ではないだろうか。
僕を含め殆どの人間は、別に何十億ドルもの資産を所有したいなどと思っているわけではない。ただただ、自分の能力に応じて仕事をしつつ、生きていることの意味を味える、人間として真当な、ささやかな生活を欲しているだけなのだ。そんな市井の人間の慎ましい望みを叶えるのが政治の使命ではないのか。しかし近年の日本では、財界の利益――それも巨万の利益――追求の為に、持たざる者の生がその全体を以て犠牲に供されてきた。非人間的な生存競争と無謀なギャンブルを強要され、日常の安息が悉く奪われていった。日々を真当に生きている人間に生存の恐怖を強いる社会は、正義に適っていない。
著者も述べているヒューマニズム――これは決して大仰な"思想"などではなくて、一人一人の日々の生活に根ざした真当な人間らしさを当たり前に求める、という意味でのヒューマニズム――、これを指針にしていかねばならないのではないか。
本としてはブータン賛美がやや鼻につく。かの国の犯罪状況・刑事制度・軍事制度・税制についても知りたかった。
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[ 内容 ]
「国民総幸福」を提唱する国として、たしかな存在感を放つブータン。
チベット仏教研究者として長くこの国と関わってきた著者が、篤い信仰に生きる人びとの暮らし、独自の近代化を率いた第四代国王の施政など、深く心に刻まれたエピソードをつづる。
社会を貫く精神文化のありようを通して、あらためて「豊かさ」について考える。
[ 目次 ]
1章 遥かなるブータン-雲上の国をめざして(ブータンとの出会い インド国境を越える)
2章 仏教が息づく社会-ブータンでの暮らし(首都ティンプに住む 新しい国立図書館を建てる 「拝む」ことと「鑑賞」すること 目に見えるもの、見えないもの)
3章 陽気に、おだやかに生きる-ブータンの人びと(恩師ロポン・ペマラのこと ブータンの時間 素描-ブータン人気質 第四代国王とブータン社会)
4章 ヒマラヤが聳え、雨雪が降り、森林が茂る限り-独自の近代化への挑戦(国民の利益が最優先 伝統文化の位置づけ 豊かな森林を守る 上からの民主化 国際社会のなかで)
終章 ブータンはどこへ向かうのか-「国民総幸福」という理念(人間の価値を重んじた発展を 精神の文化を考える)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ブータンの本は何冊も読んだが、これが一番面白かった。ぼくはブータンの歴史や風俗より、なによりブータンのひとに興味があったので。真面目で学者らしい書き口のこの本が、ブータンの「人」をよく伝えるのは不思議な気がする。学僧ロポン・ペマラのエピソードは映画になりそうで、電車の中でニタニタしてしまった。4代目ワンチュック王は世紀の名君と言えるだろう。こういう指導者を持ちたいものだと思ったが、こういうひとはおそらく政治家は目指さないし、目指したとしても頂点には立てないのではないかと思った。王制が奇跡をもたらした稀有な例なのかも。
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国力を示すものが一般的に言われるGDPではなく
『GNH(Gross National Happiness)』
『国民総幸福』を提唱する国のブータン
非常に考えさせられる国だと思います。
また国ということでなく、友達や仲間に対してどう思い、接していくことが大切なのかということも学べる一冊だと思います☆
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GNPでもGDPでもなく、GNH(Gross National Happiness)つまり「国民総幸福」を提唱したことで話題になったブータン。興味深い国です。
王妃の言葉を引用、「きわめてわかりやすくいえば、GNHの立脚点は、人間は物質的な富だけでは幸福になれず、充足感も満足感も抱けない、そして経済的発展および近代化は人々の生活の質および伝統的価値を犠牲にするものであってはならない、という信念です。」
色々考えさせられます。
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ブータンって すごーく 幸せそうと思いこんでいましたが中国とインドの両大国に挟まれてそれはそれは 大変なこともあったんだなと 思いました桜草を見るとブータンのことを考える
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GNH(国民総幸福)の概念は知っていたが、どのようにそれを実現するための努力がなされていたかは知らなかった。ブータンの国王は、先進国のように物質的発展を追い求めても心の安らぎが得られるわけではないことを理解して、あえて近代化を避けてきたところがある。道路を作るにも「本当に今それが必要なのか?」と国王が住民に問いかけてその結果、住民は自動車道路建設の嘆願を取り下げたこともある。とても国民に信頼されている国王であり、国民も国王親政に依存はなかったが、彼は自ら民主主義体制を築き国民の政治意識や主体性を高めようとしたのだった。そのように時代を先取りした判断にむしろ閣僚や国民がついていけないところもあったくらいだ。
人口が少ない(70万人弱)からまとめやすいというのもあると思うが国王の人柄と素晴らしい判断、また仏教を重んじる国を維持させることで、国民が幸せで居続けられる国を作ったのだなぁと思った。筆者がブータンに訪れた際に昼食の場でお尻から国王にぶつかってしばらく無言で顔を合わせるというエピソードがあり(つまり国王との距離が近いということ)、そのシチュエーションを想像すると面白かった。
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筆者に文章力があり、読みやすくすっと頭に入ってくる。
旅行記よりも踏み込んでおり、得られるものが多い。
ブータン初心者が読むにはうってつけである。
が、やはり分析とまではいかないので、その辺りはまた新たに書を探してみます。
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ブータンは外国人を受け入れなかった。隣国のネパールはヒッピーのたまり場と化したほど自由放任観光政策をとって観光公害が起きたがブータンはそうでない。
英語が公用語。
チベット仏教の国だが、信仰の自由はある。
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「それは人間であることとなんの関係があるのか」と、つぶやく気持ちがなるべく多くの人々の心に宿り続けてほしいと、つくづく思います
「それは人間が幸福であることとなんの関係があるのか」と考え直す一つのきっかけになれば、
ふーこ推薦本。面白かった。ぼんやりしてたブータンがちょっとだけ知れた気がする。
確かにここに暮らせたらしあわせだよ。暮らせたらっていうか、生まれられたら。
でもこのブータンモデルは日本には適応しにくいんじゃないかと思った。心がけくらいしか模倣はできないんじゃないかなーと。
8時ー2時勤務がとても理想的!午後から夜にかけてが自分の時間っていいよねー。
人間が幸福であることと、を、わたしが幸福であること、に読み変えてバイトについて考えてみたりもした⊂( ^ω^)⊃
お寺のバイトはその基準に合格してるけど、マックは不合格だよなーとか。
なんかいろいろ考える本だった。生まれ変わったらブータンに生まれたい。それがむりなら、信仰心のあついひとに生まれたい。苦行系じゃない宗教で!
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GNH(gross national happiness)にちょっとだけ興味があって手に取った本。ただ、GNHの記載は少ししかありません。それはほかの本にあたるとして、ブータンの素晴らしさがたっぷり記載されています。
この本の内容がどれだけ正確なのかは私にはわかりませんが、これを読むと、あなたもきっとブータンが好きになるでしょう。
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GNH(Gross National Happines)「国民総幸福」を国策とするブータン。本書を読むと、そこには仏教が生きていることが感じられます。外貨をもたらす観光資源となりうる仏教寺院や仏画も、観光客は堂内立ち入り禁止、写真撮影も全面禁止。秘境の山々も外貨をもたらす資源でありながら、国民の農作業を優先させるため、登山永久禁止。決して経済発展が究極の目的となっていないところが、この国の魅力なんだと思います。日本のような経済追究してきた国がいきなりGNHを目指しても上手くいかない。でもブータンではGNHはそんなに突拍子もない思想ではなく、国民一人一人の根底にもともとあったものを、国王がうまく表現しただけなんだと思う。こころの充足を第一に。そこがブータンの魅力。
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実はあまり期待していなかった一冊。
ブータンの風俗、歴史、文化についてもコンパクトにまとめられています。
しかし、ブータンにおけるIT革命がMacによって行われていたとは...