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「マリオネット症候群」と「クラリネット症候群」の2本立て。
「マリオネット・・」はそれでも奇想天外な展開で、面白かったけど、
「クラリネット・・」は内容的にも結末的にもイマイチ。
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返却期限が来てしまって…中編2作のうち、『マリオネット症候群』しか読めませんでした(^^ゞ
『クラリネット症候群』の方が新しいので、そっちの方が面白かったかも??
機会があれば、もう一度借りて読もうかな(^_-)
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めちゃめちゃどす黒いオチなのにハッピーエンドに見えるのはなぜだろう。とにかくすさまじい本です。(ほめ言葉)
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「マリオネット症候群」と「クラリネット症候群」の二本。
マリオネット症候群は入れ替わりのお話で、女子高生の体の中に新たな人格が入っていく過程に、親や祖母のエピソードも絡んで、最後はお祭りみたいになっていく・・なかなかの展開。
クラリネット症候群は、クラリネットを壊した歌のとおりの症状が出て、笑ってしまう。
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話の発想はなんか現実離れしていて面白かったと思う。
実際自分がなったら嫌だけど(笑)
ただもう一ひねりくらい何か欲しかったかなぁとも思った。
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「マリオネット症候群」と「クラリネット症候群」の2つの話が入ってる。
タイトル似てるけど、内容は全然違う。
朝起きたら好きな先輩に体が乗っ取られた女子高生が…。
これが「マリオネット症候群」。
クラリネット壊したらドレミ…の音だけが聞こえなくなった…
で、こっちが「クラリネット症候群」
どちらかというと「マリオネット症候群」のほうが面白かったかな。でも両方イマイチ。話がちゃちーのです。
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表題作の他に『マリオネット症候群』を収録。
マリオネットは、SFというか憑依に近いと思うんだけど、
御子柴家の女の「ルール」が新しくて、ダークなオチも
笑えるところが面白い。
表題作は、暗号ミステリなんだけど、
ドレミ・・・が聞こえないという状態を活字で実践するとは!
最初の流れから予想外の方向に話が進んでいく。
2作ともドタバタっぷりが楽しかったです。
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会社でいただいた一冊!
いやぁ…一言で言えば、終始木下半太みたいなノリ。多分トリック(というほどの仕掛けと言えるのだろうか)だけ先に考えて、ノリでストーリーは考えたんじゃないかしら。。
マリオネット症候群と、クラリネット症候群の二本立てだけど、わたしは前者のほうが好きかな。クラリネットのほうは、文章を読むだけで段々うんざりしてきます。なぜかは、読めばわかると思うけど…。
かの有名なイニシエーションラブほどの衝撃はなし。でもリピートと嫉妬事件とJの神話には期待大。
この本が乾くるみの作品のなかではじめの一冊になっていたら、他は読まなかったかもな。
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積ん読にになっていたクラリネット症候群を読もうとページをめくったらマリオネット症候群だった。
な、なにを言ってるか分からねーが(以下略)
二本立てだったんですね。知らずにマリオネット症候群も買ってしまいましたよ( TДT)
解説によると先にマリオネット症候群があって、カップリングのために新たに男子高校生を主人公にしたクラリネット症候群が書き下ろされたということらしいけど、タイトルからしても作品の雰囲気からしてもそんな感じではある。
そんなカップリングのための作品いう制約のなかで、よくぞこんなに凝ったものを、と感心する。
乾くるみの作品にはいつも感じることだけど、読者に対するサービス精神が溢れている。楽しませようと頑張ってくれているのがヒシヒシと伝わってくる。
それはもしかしたら良いことではないのかもしれないけど、個人的には大好きです。
暗号ものはあまり好みではないけれど、それでもこの完成度で二作収録はお得感たっぷりです。
これから乾くるみを読もうという人がいるなら、イニシエーション・ラブ、リピート、スリープの次あたりに薦めたい感じです。
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乾くるみ的な面白さが存分に表れた作品だと思う。
しかし、相変わらずのある種の女性を忌み嫌った作風が少し嫌味に感じられました。
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私、16歳の御子柴里美は、開明高校に通う一年生。
2月14日、バレンタインデーの日の深夜、目を覚ますと、
なぜか自分の体が動かせなくなっていた。
それなのに、自分の体は勝手に動き、言葉を発している――?
私の体は、誰かに操られてしまっているのだ。
その「誰か」が、憧れの森川先輩だとわかって里美は喜ぶが、
同時に、森川先輩は死んでしまったということも知る。
しかも、事故などではなく殺されたらしい。
いったい誰が?
そして事態は思わぬ展開を見せていく――「マリオネット症候群」。
ちょっと複雑な事情の家庭に育った犬育翔太。
同居人は、クラリネット奏者の関さんだ。
直接の血のつながりはない。
ある日、童顔で巨乳の持ち主である憧れの先輩、本庄絵里が
ジャズが好きだということを聞いた翔太は
関さんの大事にしているクラリネットを持ち出して
彼女の前で演奏してみせるが、ちょっとしたトラブルが起こり
そのクラリネットを壊してしまう。
落ち込んで家に帰った翔太はとんでもないことに気づく。
なぜか、「クラリネットをこわしちゃった」の歌の歌詞のように
「ドレミファソラシ」という音だけが聞こえなくなってしまったのだ。
困る翔太だが、珍しく家を空けている関さんが
どうやら妙なことに巻き込まれていると気づく。
そして彼はとある暗号に取り組むことに――「クラリネット症候群」。
「イニシエーション・ラブ」の乾くるみの中編集。
奇妙な症状の「症候群」を中心的な設定として据え、
それによって生み出される展開が愉快な二編が収録されている。
どちらの作品も質は高く、かなり満足できる作品だと思う。
奇想のインパクトに頼り切るのではなく、
その一風変わった設定をミステリの道具立てとして見事に活かしている。
伏線も丁寧に張られており、無駄のないつくりである。
この、アイディアの奇抜さとミステリとしての完成度の高さの融合は
「イニシエーション・ラブ」にも通底する部分だと思う。
それがより高度に実現されているのは「マリオネット症候群」のほうで
その「症候群」に関するルール自体は単純なものでありながら
その単純なルールが生み出すコミカルな展開の連続が実に見事。
「クラリネット症候群」はアイディアの面白さでは勝っているが
それが事件にうまくからんでいたかというと微妙なところ。
だが、暗号モノとしてはそこそこの水準だろうし、
暗号を抜きにしても、展開の上手さはやはり光っている。
個人的には、例の「聞き違い」ネタは
作者の苦心ぶりがうかがえて非常に面白かった。
短すぎて物足りないわけでもなく、
長すぎて読むのが面倒になるほどでもない、
ちょうど良い長さの中編がふたつ。
そのどちらもが面白いと来ている。
これはお得だろう。
ただ、こういう小説はミステリが好きな人向けだと思うので、
そういった素質があると自負している人以外は
手に取らないほうが良いかもしれない。
ミステリ好きなら絶対楽しめます。
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あれ? この話、知ってると思いつつ読んでたら、最初の話は「マリオネット症候群」だった。本書は「クラリネット症候群」の二本立て。
「マリオネット症候群」
再読。
目覚めたら自分の身体が乗っ取られてたという人格転移の話。
最初のほうは面白いのだが、ラストはハチャメチャ。
「クラリネット症候群」
クラリネットが壊れたと同時に、ドレミファソラシドの文字が聴こえなくなってしまう話。
主人公との会話は、ドレミファソラシドを抜いて書かれているので、とにかく読みにくい。ストーリーが頭にはいってこなかった。
(図書館)
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この作品は読みやすかったかな。
最初から疑問符ばかりだったけど、ああね、と思う作品。
個人的に同録の「マリオネット症候群」、最後はやっぱりぞっとしますけど好きです。
以下、ネタバレ。
「クラリネット症候群」
?といった疑問符から始まりますがすぐに解決の糸口が合って。解読しようとするとなかなかに難しい(笑)暗号文みたいで面白いのはいいと思いますけどね。でもってエリちゃん(先輩)の立ち回りはあらかた予想がつくものでした。そうじゃなきゃ話にならないって。最後のオチをどうするのかと思えばそういう(不可抗力だけど)復讐みたいなオチか!と思ってしまったり。
「マリオネット症候群」
痛快!これぞ青春ストーリーと見せかけて全くもってな結末ですよね。最初の不可抗力からわかりはじめる真実。でも案外好きな話だったりします。ただ仕組みがわかると今後の展開も読めてしまうのでちょっともったいないなあ。最後の最後はハッピーエンドに思わせてますが実はすごいことですよね・・・。怖いな。もしそんな世界だったら、と思うとぞっとします。これいつも思わされるけどこんな世界嫌だなー(笑)
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乾くるみは「イニシエーション・ラブ」に続いて2冊目。最後のオチがすごい話を期待してたけど、ある意味期待はずれ。ある意味期待以上。
「マリオネット症候群」と「クラリネット症候群」の二話が入ってるけど、どっちもこじつけタイトルの割には内容がちゃんとタイトルとリンクしてて、しかも結構ひねってある。
マリオネットの方は、ある日起きたら誰か他の人間に体が乗っ取られてたって言うSF風。普通は乗っ取ったのは誰なのか、なんで乗っ取ったのかわかったら終わりのところを、さらっとスルーして話をすすめるのが斬新だと思った。誰かを殺すとその殺した人間に自分の体を乗っ取られる、って時点で、双子の死んだ妹オチまでは予測できるけど、その後の精神科行きヤク漬け生活、中の殺人者はみんなハッピーエンドは文章と反対に暗くてワタシ好み。
逆にタイトルのクラリネットのほうが肩透かし感有りで、音が聞こえない→暗号読み解き関さん誘拐→さらなる暗号→ヤクザに拉致され→爆発。って流れの謎と謎の間がぶち、ぶちって切れてる感じで、一つ一つは凝ってるのに全体像で見ると相乗効果がなく最後の感動も少なかった。
ただ、どちらの話も、「体が乗っ取られた」「音が聞こえない」って言うありきたりな設定を軸に多くの謎と事件を絡められるのはすごいと思う。プラス、伏線があまり伏されてないけど引いてあるので、一つの話としてみてもまとまってるし、何より設定と事件の数に比べて話が端的で口調が重苦しくなく良い感じに端折ってあって読みやすい。あ!今気づいた。上手く端的に端折ってあるので、叙述トリックって頭のどこかで期待してたのかも。だからある意味期待はずれだったのかも。
9/25/2012
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”ドレミファソラシド”が聞こえなくなる、その部分の文字が抜けていて、その視覚的効果がバツグン!謎解きはともかく面白い。
”マリオネット症候群”の方は、だんだん狂っていくようで、怖い。