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禅僧に興味があり、さらにその中でも良寛さんに並々ならぬ興味をもったので購入。良寛さんも長生きだったように、禅僧は比較的長生きらしい。無駄な捉われのないスタンスを勉強できた。
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原文記載がほとんどなく、ほぼ訳文と解説という構成が、
変に「学問」として構えるのではなく、自然に内容が
入ってくる。
良寛の、というより著者の主張が強すぎる部分もあるが、
それもまた現代人への警鐘を鳴らしたい熱意の結果だと
思う。
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著者は出版社などで働いたのち、現在、全国良寛会常任理事として執筆や講演を行っている方。小田急線柿生在住の方。柿生周辺はまだまだ緑が多く、ここで畑仕事などをしながら暮らしているそうです。
良寛の解説としてコンパクトにまとまっていて良い本だと思いますが、良寛さんの言葉が現代語に訳されているのが残念。なぜか現代語に訳してしまうと響きが良くないですね。
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読書録「ヘタな人生論より良寛の生き方」2
著者 松本市壽
出版 河出文庫
p90より引用
“欲が欲をよびよせるような貪欲をもてば、
争いの種となり、他人との関係がぎくしゃく
するから、何事につけてもうまく行かず窮地
に立つと教えているのだ。”
目次から抜粋引用
“閑に遊ぶ
俗世を離れる
簡素に暮らす
争わずに克つ
書芸は仏なり”
元編集者である著者による、江戸時代の僧
侶・良寛の残した文章を元に心おだやかに過
ごすためのコツを記した一冊。
今を生きる大切さから人生の最後について
まで、現代の世相と照らしあわせて書かれて
います。
上記の引用は、足ることを知ることの大切
さについて書かれた項での一節。
何事も程々に求めて、ある程度で諦めるとい
うのも、時には大切なのかもしれませんね。
ゲーム理論でも、長期的に一番良い結果が出
るのは、ホンの少しずつ負けることのくり返
しだと、書かれていたような気がします。
長年編集者として勤め上げ、良寛研究も
20年されている著者ですが、世間に対する意
見については、少し決めつけが強く感じられ
ました。
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著者は 元編集者の良寛研究者。「草堂集」などより 良寛の思想、生き方をわかりやすく まとめた本。良寛の生涯テーマは 人間の差別の解消
「捨てし身をいかに問わば久方の、雨降らば降れ、風吹かば吹け」自然に任せ、自由に生きるための思想
「足るを知る者は富む」これで満足と知ることが 豊かさ
「青山前と後と、白雲西また東す」青山=不動の山=何ものにも動かされない境地。白雲=流動、つかみどころない=自在の境地
辞世の歌「形見とて何残すらむ春は花、夏ほととぎす秋は紅葉ば」私の死後も自然は美しい、これが形見になってくれる
良いことをする人は栄えるし、悪いことをする人は落ちぶれる〜すぐ善に努めよ」
漱石の則天去私
漱石は主張してきた自己本位や個人主義を変えたのは 良寛の生き方を知ったため