紙の本
続きが待ち遠しい仮面の剣士と皇子
2011/11/07 08:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:asura - この投稿者のレビュー一覧を見る
遠い昔に高度な知能を持つ竜が支配し、その外から人は来たとされる世界。
帝国メフィウスで毎日が生か死でしかない奴隷剣闘士の身でありながら故郷を皆殺しにした男への復讐で心が煮え滾っている仮面の剣闘士オルバ。
放蕩者の皇子ギル・メフィウスが自らの愚行で重篤に陥り、仮面をつけた術士の意図どおりにギル・メフィウスの影武者として引き出される。
成り代わったオルバは生来の知性と剣技で優れた手腕を発揮し、ギルに仕立てた者の思惑などかまわず、ずっと届かなかった標的へ復讐の道を定める。
読みやすいですが骨太のファンタジーとして一押しです(媚や萌えなし)。
主人公が何より能動的で自らの目的のためになすべきことをなす。ギルは指揮官としての知力を発揮し、仮面の剣士オルバは戦場に先鋒となり突撃する。まさに2つの仮面を使いわけそのどちらも危うさを抱えて魅力的です。
十年戦争を終結すべくガーベラから政略結婚に送られたビリーナ・アウエルは本物のギル・メフィウスを知らないせいかオルバはことあるごとに子供っぽい自分をさらけ出してしまう。ビリーナも皇子を陥落しようと意気込んで来たものの女性の魅力に寄らない性分なので女性慣れしないオルバとはいい勝負www。異国でビリーナが心を開くのは仮面の剣士。
主人公だけで魅力がいっぱいですが秘密を明かし仲間に引き入れた元奴隷剣闘士がオルバを心底信頼し、オルバが成そうとすることが見たい欲求に駆られています。特に美貌の剣闘士シークがwww。
第一部までは魔術の気配は薄いですが、5巻からの第2部で古代の魔術師が台頭してこようともあくまで剣で活路を開くところがたまりません。
もっともっと続きが読みたくなるファンタジー小説です。
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頭蓋骨のホーリーグレイルの人
ファンタジーもの
面白いが個人的にはタザリア王国物語の方が好みかもしれない
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星間移民に成功したとある惑星を舞台としたファンタジー。
SF部分はそこらだけ。きっと。
主人公が王子様の影武者にされる系の話。
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レビューに惹かれて。中古待ち。
でも、この人の作品は全部読めたためしがない…
ホーリーグレイルから何年経ったかは覚えてないけど
読みやすくなっていてくれることに期待。
⇒古本市場 360円
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1~3巻読了。
適当に借りてきた割には、予想以上に面白かった。
1巻で完結かと思いきや、続巻があり、2巻以上は世界が深まり、より面白くなっていた。
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前々から気になっていましたが購入。
面白いwww
剣闘士から王子の影武者という立ち居地に立ったオルバ。
過酷な人生を歩んできたオルバの物語は明るいものではなく、
鬱々とした雰囲気を漂わせていて、
なんというか、こういう空気感は大好きです。
読了 1/30
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急死した王子の替え玉にしたて上げられた元剣闘士のオルバ。そこに政略結婚で隣国の姫がやって来る。そして国を揺るがす大事件が・・・。
オルバが仮面の剣闘士と愚鈍な王子の二つの顔を使い分け知恵を巡らせる展開は、ありがちな「影武者」ものに新風を吹き込んでいる。
勝ち気で真っ直ぐな姫君も魅力的。
今後が楽しみな作品。
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7巻まで既刊とのことですが、とりあえず6巻まで読了。
すごい面白い。身代わりものってすごい好きな設定ですが、ここまでドツボなの珍しくて嬉しい! 一巻の途中まではいまいちパンチ足りないかなぁと思ってましたが、ぐいぐいと話に引き込まれていって、最後にはわっせろーい! ってなった。更にラブ薄めなのも好印象。皇子になりかわったオルバが打算も含めつつ、怪しい策略を暴き、段々と地位を確立していく様に血湧き肉躍る。仮面の剣闘士として姫との交流をしてるのをみるに、これから二重生活ゆえの葛藤とか出てきそうです。自分の存在についての葛藤はもう出てきてるけども。そこらへんも巧みでいい。あと、義妹の怪しい感情もいいね。イレーネちゃんも毒婦候補って感じで素敵ですし、お相手と見られるヒロインの姫様も凛としてて可愛い! 女性が魅力的なのが嬉しいなぁ。
4巻までが第一部で、皇子としての活躍だったのですが、正体が疑われかけたり、復讐を終えたオルバが燃え尽きたりと、けっこうハラハラする展開がスピーディですごく面白かった。戦争の描写が多いのが個人的には嬉しいところ。腕も経つけど頭でも戦で活躍できる主人公っていいなぁ。分類的にはライトノベルだと思うのですが、萌え要素がほぼ皆無なので、どっしりと落ち着いた感じで読めます。最近ではヒロインが不在ですが、これだけ熱い展開なら、ぶっちゃけヒロイン出てこなくてもいいかもしれない。恋愛要素入ってなくても十分面白い。個人的にはビリーナもいいんですが、エスメナもいいなぁと思ったり。次回はビリーナ出そうです。あと、5巻のマリレーヌ様に涙でした。ええ女や。
二部に入ってきてからそれぞれの思惑や野望なんかも絡まってきて、群像ものっぽい要素も出てきたようなきもします。若干、魔法の設定も入ってきてるのが微妙だなと思うのですが、これからも成長したオルバがどのように活躍していくのか非常に楽しみです。身代わり、剣闘士、政略結婚、成り上がり、復讐、竜、などに反応した人はぜひ! 面白かった!
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王道の面白さがある。
主人公の生い立ち、剣の達人でありながら、身分を偽るとか、所謂ヒーローですし、そこにまた、魅力的なヒロインが婚約者として登場したら、もう言う事ないでしょ。
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凄く好きな物語
オルバと王女の初顔合わせ時のすれ違い感情とか、王女が襲われた時のオルバの行動とか、自分のツボにはまる行動やら描写が随所にある
ラノベにしては地味だが、自分にとっては最高の出だし
奴隷が優秀すぎるのが玉に瑕だが問題無い
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シリーズ一作め。12巻で最終の予定だそうです。ラノベらしからぬ骨太なファンタジー戦記。秘密を抱えたヒーローとヒロインの恋模様として読んでも勿論面白いです。名作児童書と並べてもひけをとらない作品だと思う。海外ファンタジーばかりじゃなく、日本にも成長ヒーローの名作はあります!
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戦争系のファンタジー。
最近のラノベはこういう系があんまりないので悲しい限りだ。
他の方がいってるように設定がやや練切れていない?所はあるが
雰囲気が暗く戦争やってる感じで好きです。
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奴隷が相貌が似てる王子になりすます話大好き。智謀を張り巡らして、戦争に勝つ!それだけで燃えます。キャラも個性的だし、続きが楽しみです。歴史小説のような文体に違和感を覚えるけど、それはそれ。ライトノベルならこんなもんと割り切ってしまう程度です。敵方の意外性だとか黒幕が誰かなのかとかは、後からでもどうとでもなるようなお話なので、ただ純粋に肉体と肉体のぶつかり合いを楽しむのがベターな読み方じゃないでしょうか。ああ面白かった!
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本格的な戦記物語で人気好評の長編ファンタジー。
このライトノベルも読み始める前から実はかなり期待していた。
ただ、最近読んだ、某人気長編ライトノベルが期待したほど面白くなかったので、今回も過度の期待は禁物かなーと眉に唾をつけながら読み進めたわけだけど・・・とりあえず、面白い。かなり、面白い。
長閑な片田舎で血気盛んな少年として育ったオルバは、戦乱に巻き込まれ、天涯孤独の身の上となる。(10才)
生きるために犯罪に手を染めたがやがて逮捕され、剣闘奴隷にまで身を落としてしまう。(14才)
少年時代を死と隣り合わせの剣奴として過し、肉体と剣技を磨き上げたオルバに、ある日転機が訪れる。(16才?)
一国の皇子の影武者としての役割を与えられたオルバは、自分が一体何者なのか、どれほどのことができるのかと、自らの可能性に向き合っていく。
そんなオルバの胸に深く深く刻まれているのは、幼いころに故郷を、家族を、幼なじみを奪った仇への憎悪。
皇子の影武者としての立場を利用し、復讐を誓うオルバを中心に、物語は動き出していく、みたいな感じ。
なかなか骨太で重厚感のある本格的なヒロイックサーガを予感させる。
ヒロインであるガーベラの第三皇女ビリーナもまた、昨今よくある萌えキャラではなく、一昔前の戦記ものに登場する、戦うお姫様といった感がある。
個人的に連想したのは、あまりに古いといわれるだろうが、風の谷のナウシカだった。
キャラクターとしてはまったく異なるんだが、時代的なにおいはそれくらいアナクロな空気を感じた。
若干14歳という年齢で国一番の飛空挺乗り。
国を愛し、民を愛し、先王である祖父を愛する、時に苛烈で、時にたおやかな、戦場を疾駆する美姫、とこうくると個人的にはナウシカあたりを連想しちゃうんだよね。クシャナっぽさはない。
個人的には、MF文庫Jにありがちな、もうちょっと萌えッ気のある萌え萌え戦記の方が好きなんだが、これは電撃文庫とMF文庫の差なんだろうか?(笑)
主人公がかっこいいってのが一番重要だけど、二巻以降ではもうちょっと可愛いキャラや萌えッ気のあるイベントも見せてほしいのが本音だったりする。
まあ!とにかく、とりあえず、続巻に期待なんだぜ!
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いろんな方が言われている通り、最近ほとんど見なくなった異世界ファンタジーの戦記もの。
決して人気があるわけではないけど、私のように一定のファンはおり、古くはロードス島戦記から空ノ鐘の響く惑星で、火の国風の国物語、近年ではカナクのキセキや天鏡のアルデラミン等々定期的に名作が出るジャンルでもあります。
そしてまだ1巻しか読んでいないけれど、この烙印の紋章もそれら名作に連ねる作品でしょう。
長編の1巻ということで、まだまだキャラや舞台説明が主。
とはいえクライマックスはしっかりと用意されており、盛り上げるところはしっかりもりあげます。
特にビリーナがガーベラ軍を鼓舞するシーンはよかったな。
まだ世界観がよくわからず戦争シーンがわかりづらかったりもするけど、読んでいくうちに慣れていくことでしょう。
戦記ものの見所は国家規模のカタストロフ。
その中でオルバやビリーナたちがどんな活躍をするのか。
今後が非常に楽しみです。