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コルとの3人旅になり、旅の目的が変更になり、エーブとは確執を抱えながら一時的に協力関係になり…と、これまでと大きく方向を変えた一冊。
ロレンスとホロの些細な意地の張り合いがいつのまにか二人の間に大きな亀裂を生じさせ、はらはらさせられてきたこれまでよりは安心して読める。
ただ、行商ルートを外れてしまったことで「商売」の話がまともなものからどんどん遠ざかり、ヤバそうなものばかりになってしまっているのが残念。
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コルやエーブといった役者が揃い、登場人物としt絵継続して出演することになり
いよいよ物語も本格化といったところ。
個人的には、コルがパーティに参加したお蔭で
ロレンスとホロのやりとりが減ったので読みやすくはなった。
エーブは非常に魅力的なキャラクターだし
一体この先どうなるのか、今までで一番のピンチとも言えるところで
上巻が終わっており、下巻の展開が楽しみ。
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否応なく巨大な陰謀に巻き込まれるのは王道的だが、それだけに間違いは少ない。
ちょこちょこ要らん人物がしゃしゃり出てくるのが気に食わないが。
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エーブに追いついた街で狼の骨の話を収集しているさなか、
エーブと組合に板挟みになる騒動に巻き込まれる話。
コルが加わって物語が華やかになったかと思ったら胃が痛くなるような展開に。
キーマンのような人物とは関わりたくない。
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今までよりも大きな組織と抗争に巻き込まれていく話。
知っている人間の間で片方に味方すれば片方には敵対するという人間関係のジレンマに陥った焦燥感と、それでいて解決方法が見当たらないという重圧感がこちらにも伝わって来ました。
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再読。新しくコルが旅の仲間に加わり、2人の掛け合いもコルを介することでまた新鮮な感じ。会話内容自体は、相変わらず砂糖を吐きそうになるような甘さだけれども。
内容は一度読んでいたお陰か、前に読んだ時よりも状況が把握できたような気がする。
権謀術数に長けた商人たちの商戦が行き着く先は、果たしてどうなるのか。
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本編に戻り、相変わらずの知的な表現に酔いしれる。
会話のやりとりの直接的ならぬ間接的な比喩な表現などは他の小説では味わえないかもしれない。
コルを含めての3人旅となり、どうなることかと思ったけど、予想以上にコルには好印象を得た。
命のやり取りをしたエーブとの再開も、旧知の仲のような振る舞い。商人は利益が見込めれば決闘した相手とも握手をする。
一巻完結と思いきや、後半は次の巻へ持ち越し。
最後の場面でのローエン商業組合とエーブからの誘い、ロレンスはどちらと組むのか。どういった利益、損得を天秤にかけるのかが楽しみ。
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前後編の前半部。
シリーズ通して、ロレンスが罠にかからないと話が動き始めないような気がしてきた。
エーブ再登場。魅力的。
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ホロッホロ8巻目。
前巻が短編だったから1巻飛ばして続くロレンスと、6巻からくっついてきたコルの旅はローム川を下り港町ケルーベへ。
追いついたロレンス一行のその速さにエーブは驚きを隠せない。
一度は命を俎上に乗せられた身であるが、そこは商人、エーブから狼の骨に関する紹介状を得る。
教会が求める狼の骨、
ローム川の市場を巡る川を挟んだ南北の対立、
この街もまた、不穏な空気が漂う。
そしてついに事は起きる。
北の漁船が南側につかまり、そのまま教会へ持ち去られた。
この事件が示す真実はなんなのか。
ローエン商会のキレ者の若き館長、キーマンが言う。
壮大な絵を描き、再び途方もない額の金を奪おうとするエーブが言う。
「このことを決して口外するな。後悔することになる」
両方の板挟みに遭い、どちらにつくかで買っても負けても、どちらにせよ利益と損失を得ることになる。
この小道を通すことはできるのか。
以下、9巻の下巻に続き、ロレンスとホロの旅は続く。
ところで狼と香辛料ってアニメ三期やってくれんのかや?
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行商人ロレンスと狼少女ホロの旅物語
旅のメンツに学生のコルが本格的に加わり、三人のやり取りが微笑ましい
本筋に関しては、女商人エーブを軸に色々怪しげな雰囲気が漂っている感じ
上下巻の上巻と言うことで、盛り上がってきたところで、続く。となっている
下巻が楽しみである。
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ロレンスとホロがこういう風になるっていうのが意外だったー !なんていうか、潔くいけない感情の機微とか、逆に根拠のない決断に走っちゃったりとか、もちろん打算とか、綺麗じゃないやり取りがすごく面白いなあ。すごい。シリーズ読み終わるのもったいないけど、それ以上に続きを読みたいので、どんどん次いきます。
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ホロとロレンスという、どちらというと力や金に執着しがちな者に、倫理や心を優先し、生真面目な(未来の)修道士コルが、会話と物語のバランスを別の方向に揺らしていく。
しかし、物語の軸は、大きくは伝説の「狼の足の骨」探しであり、小さくは、街の南北対立。そして、より微視的には、キーマンとエーヴの対立にロレンス一行が絡め取られていく模様だ。
前後編の前編なので、落ち着きどころは明快ではないが、自分の想像できない問題、巨大すぎる問題から、あの篤実・堅実なロレンスが逃げ出したくなるのもさもありなんとの印象はある。
どう復活を遂げ、商人らしさを取り戻していくのだろうか?。
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シリーズをここまで読んでようやく気づきましたが、この本分かりにくいですね。登場人物たちは決してストレートに考えを言葉にしないし、互いの利害関係ももはやぐちゃぐちゃで、全然理解できません。私が馬鹿なのかな。。。楽しめない自分にがっかりしてしまいます。
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港町ケルーベで、エーブにあいまみえることになったロレンスたちは、「狼の足の骨」についての話を知っているというジーン商会の主テッド・レイノルズへの紹介状を入手します。さっそく訪れたレイノルズは、思いのほかすなおに話をしてくれますが、そうした彼の態度からは、エーブとの今後の関係についてなんらかの思惑が秘められているように感じられます。
さらに、ローエン商会若き館長であるキーマンも、エーブと親交のあるロレンスに接触し、こうした人びとのさまざまな思惑のなかで、ロレンスたちはしだいに身動きのとれない状況へと追いつめられていきます。
あいかわらず、一癖も二癖もある商人たちの駆け引きと、ホロとの心理的な駆け引きに翻弄されるロレンスですが、そこに朴訥ながらも頭の回転はけっして悪くない少年コルがくわわったことで、若干物語全体の雰囲気にゆとりが生まれてきたような気がします。
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シリーズ8巻に入り初の上下巻。シリーズはそこそこ続いているものの、会話劇と心理的かけひきの面白さが落ちてくるどころか、ますます冴えてきていると感じます。
このあたりまでくるとプロットの巧みさはもちろんのことですが、キャラクターそれぞれの性格と、小説の世界観が完全に噛み合っているからこそ、面白いのだと感じます。
今回はシリーズで初めて表紙にホロがいません。それもあってか、ある意味ではホロ以上に厄介な人物たちが、この巻では存在感を発揮します。
前巻で因縁ができたやり手の女性商人・エーブとの緊張感あふれる心理戦もさることながら、この巻ではロレンスが所属する商会すらも敵になるかもしれない、ということが示唆されます。ロレンスはエーブ、そして商会と板挟みになり、迂闊に行動できない状況に追い込まれていく。
ロレンスがそうした状況に至るまでに明白な恐喝や脅しがない点が、本当に良くできていると感じます。エーブと商会の関係性、それぞれの目的と立場。南北で対立する港町。そしてホロと同類かもしれない狼の骨を、権威づけに利用しようとする教会。
そうしたこんがらがりそうな設定を最大限に利用し、会話と駆け引きでこの上巻を引っ張っていく。そのストーリーテラーぶりは見事としか言いようがありません。
こう書くとホロの出番が少ないのかと思われるかもしれませんが、ホロはホロでちゃんと見せ場があります。ロレンスの指示に従い情報を集めに向かおうとするホロの素直じゃなさ、いや、逆に素直な言葉たるや……
ロレンスとホロのしち面倒くさく、実は甘々な会話と駆け引きは今回も非常にハイカロリーでした。そこにうぶな神官見習いの少年・コルが加わり、コルが二人の関係性を勝手にいろいろと想像して、気を回そうとするのもおかしくて面白かった。
上巻はまだまだ伏線を張っている段階だと感じます。エーブと商会の策略や思惑が入り乱れる中、ロレンスはどのような決断を下すか、楽しみです。