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この本はすごい。優れた臨床医の臨床推論の過程を、「技芸」で終わらせるのではなく、こうした本1冊に体系的にまとめあげたもの。類書がなく、一度読んでおいてもいい本。
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臨床疫学の実践的入門書。できる医師が経験的にやっていることを疫学的に説明。無駄な検査の愚などは、こう説明されればよくわかる。自分の仕事にも役立つので会社で買ってもらって読んでいたが、緊急性を有する部下に読むように貸している。
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目次
第1章 患者の言葉を問題解決に活用できる「生きた情報」に変換する
第2章 Clinical Problemからカードを引く(診断にまつわる不安から逃れるために
適切な病名を入れた質問をかたち作る
「カードを引く」段階での診断推論の失敗)
第3章 診断の3つの軸―カードの中身の作り方(3つの軸とは?
3つの軸を使い分ける)
第4章 カードから診断へ(カードができてから考えること―仮説演繹法
診断仮説の検証エラー
対立仮説の影響)
第5章 異なる診断推論アプローチ(可能性の高い鑑別診断を重点的に考える方法―仮説演繹法
鑑別診断を系統的に徹底的に考える方法―徹底的検討法
アルゴリズムを使う方法―アルゴリズム法
パターン認識)
付録
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多くの方が、診断学のテキストとして、薦める本書。しかし、すでに絶版となっており、Amazonのマーケットプレースで、倍近くのお金を払って手に入れました。
この本は、レジデント向けというより、レジデントや学生に臨床推論を教える指導者向けの本だと思います。私も、年間を通して、学生に臨床推論を教えていますが、なかなか自分では言葉にまとめ上げられなかった臨床推論での頭の使い方を明文化している名著だと思います。
ただ、この本は、あくまでも、臨床推論を教えるための方法論を解説しているだけで、実際に臨床推論を教えるためには、様々な症候、場面に応じた「カード」を作っていなければいけません。だから、指導者も、この本の方法論に基づいて、「カード」を研究医・学生と作っていく必要があります。本書が、カード作りに役立つ書籍としておすすめしているのが、以下の書籍。
「10分間診断マニュアル 第2版 -症状と徴候-時間に追われる日々の診療のために-」
「Saint-Frances Guide to Outpatient Medicine (Saint-Frances Guide Series)」
「Primary Care Medicine: Office Evaluation and Management of the Adult Patient (Primary Care Medicine ( Goroll ))」
「診察エッセンシャルズ―症状をみる危険なサインをよむ」
「セイントとフランシスの内科診療ガイド 第2版」
「研修医当直御法度―ピットフォールとエッセンシャルズ」
「研修医当直御法度症例帖」
「救急総合診療Basic20問―最初の1時間にすること・考えること (総合診療ブックス)」
「ERの哲人―救急研修マニュアル」
カード作りには熱心で優秀な指導者が必要です。
いずれにしても、医学書院は、ちゃんと、増刷して、この本を普及すべきと思います。
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診断学の入門。
デキる医師の思考方法を、
誰でもわかるように説明してくれてる。
悩める研修医が読むにはいいかもしれない。
むしろ、医学部以外の人が読むのが最適かも。
医学部生は、いったん苦しんでから読んだ方が
ありがたみがわかりそう。
とりあえず大学の講義では学ばない。
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3年前の後期研修医1年目で手にした本。
その頃は外来では仮説演繹法・入院患者のカンファでは徹底的検討法ばかりやっていたので、その重要性に気付きませんでした。外来メインでsnap diagnosisが多いセッティングだからこそ、この本を読むと初心に戻れる気がしました。学生・初期研修医を教える場合には読んでおくといいですね。
今になって、診療所のセッティングだからこの本の考え方の重要性がよく分かりました。
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診断の方法については学生時代にほとんど習わないし、現場に出て適当な指導医についているとそのまま自分も適当になってしまいそうで怖いと思っていた。
この本は(仮想の)カードを引くという独特の方法論で診断学について解説している。その気になれば1日でも読める厚さ。
この本だけでバシバシ診断できるようになるわけではないけど、デキる先生方の思考回路が垣間見えて参考になる。
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患者の言葉から診断仮説をどう作るか。
仮説演繹法の長所と短所
実用性
検証可能性
伝達可能性
違和感を大事にする
知識を運用する考え方
努力しなければ。。。
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試験や実習を挟んで、ノロノロと読了。
仮説演繹法による診断アプローチがわかりやすく解説されている。検査前確率(有病率)を正しく認識し、どのような検査をどのように用いれば検査後確率を上げ下げ(確定・除外診断)することになるかをちゃんと考えようと言うこと。
要するに論理的に考えなさいと言うことなんだけど、実際のところ医学部の勉強は「徹底的に検討する」か、「パターン認識で即答する」かのトレーニングになりがち。
こう言う診断学の講義は確かになかったけど、読んでみれば、意識してかどうかは知らないがどの教授もが、断片的には言ってることだと気づいた。
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なんとなーく、普段思ってる思考過程を整理して言葉にしてくれたことは、やっぱわかってないと書けないしすごいと思います。
医療用語への変換や、より少ない鑑別診断にするIndexへの変換は訓練してないとできないんだろうな。
ふだん出会う症例を、条件を変えてみて、「この検査結果だったら?」と思考訓練してみるってのは、たしかに勉強になるかも。
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医者になってすぐにこの本に出会えたことは幸運でした
医者の思考回路がわかりやすく説明されていて、
この基本的な考え方を知らずに医者をやっていたら
いつまでもヤブ医者のままだったと思います
ヤブ=見通しが悪い
医者の大事な能力は、先を見通す力
医療者だけでなく、
医者がどんな風に考えて診察しているかを知りたい方にもおすすめです