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前作「道具屋殺人事件」に続く江戸落語ミステリー第二弾。病気の母の為に大作「芝浜」を高座にかけたいという弟弟子の為に一門が一丸となって奮闘しながら、同時にミステリーも楽しめるお得な展開になっている。三つの話が少しずつ重なりながら最後には大団円と言った構成が読んでいて憎いほどだ(笑)最後の「馬春師匠」の渾身の至芸には胸が熱くなり不覚にも目が潤んでしまった。笑って泣けて楽しめる。これぞ落語の真髄と言えるだろう。面白かった!!
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ラスト、六代目山桜亭馬春師匠が高座に上がった場面は、感涙ものだった。
弟子のためを思い、師匠は最高の高座を披露してくれた。粋というのはこういうことか。
本書は落語ミステリー・神田紅梅亭寄席物帳シリーズの第2弾。
笑いあり、涙あり。『野ざらし』『芝浜』という、たいへんに有名な噺を、新解釈によって改作する試みをしている。それだけでも、落語ファンなら興味がわく。
そして、『試し酒』。半身不随で、呂律の怪しくなった師匠がみせてくれる。驚嘆させる。
ふだん落語をきいていて良かった。この作品をより良く味わうには、やはり知っていた方がよいかもしれない。もちろん、知らなくても十分に楽しめるが……。
さらに、凄いのは最後のどんでん返し。ミステリーとしての醍醐味も忘れてはいない。驚嘆まちがいなし。この本がきっかけで、三木助、志ん生、志ん朝、小三治、それぞれの『芝浜』をあらためて聞いてみた。なるほど!
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馬春師匠ううう!!!と思わず叫んでしまいました。好きです馬春師匠!
頭の回転が速くて弟子思いの江戸っ子。ぜひ続刊で高座に帰ってきてほしいものです。
芝浜は実際に聞いてみたいと思いました。ほんとに聞いてるぶんには気にならないところも文字に起こされるとなるほど、というか。
次もたのしみ!
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寄席における日常のちょっとした謎を、落語家とその奥さんが、師匠や席亭と一緒に解き明かすという、ミステリー短編集です。落語好きにはたまらない一編。
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落語をテーマにした落語ミステリー第二弾。
前作よりも話がいい感じにこなれてきた感じでおもしろかったです。
ミステリ単体だけをとってみるとそんなに・・・ではありますが、落語をテーマにすることでぐっとおもしろく。噺家さんの軽快な口調なんかも読んでいて心地よいし、その世界観が独特なので非常に興味深く読めました。
万人にうけるかどうかはわかりませんが、個人的には結構お気に入りです。
ただ今回は前回に比べると「寿笑亭福の助」の描写がなんとなく気になりました。元々が主人公でも探偵役でもない、なんか微妙な面白い立ち位置ではあるんですが、今回は理屈っぽくてちょっと嫌味な感じが・・・奥さんにあたったり下の者には気が大きくて・・みたいな描写はあるけど「いい人」的な部分があまりないというか。作者の意図するところとは違うんでしょうけどね。
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落語ミステリ第2弾。今回も面白かった。
しかも生ではないが、TVでみた落語の話も絡んでいたので、面白さも2倍でした。
ぜひ今度は寄席に行ってみたいなぁ。
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「あの芝浜」を、故郷で病気の母に聞かせてやりたい…。
なんとかしてやりたいと弟弟子のために悩む八ちゃんこと寿笑亭福の助。
そこへ起こった「紅梅亭ダイヤ消失事件」。
ところがこぼれたカルピスが引き金になって、「芝浜」も「ダイヤ」もすべてに合点。
笑いあり、ほろりと泣ける、本格落語ミステリー第二弾。
河原に埋まったしゃれこうべ、楽屋で消えた宝石も、高座の上からすべて解決。
「これで、文句ぁねえだろう」。
(アマゾンより引用)
おもしろかったーーー!!
前にレビューした「道具屋何ちゃら」のシリーズ物。
落語の世界が舞台のお話。
落語の世界、とは言っても落語界のお話じゃなくて、物語の中で起こっていく事件を落語を通して解決していく…みたいな
興味はあるけど、落語には詳しくない私でもかなり楽しめる内容です。
トントンと読み進められる感じ。
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あの「芝浜」を、故郷で病気の母に聞かせてやりたい……。
なんとかしてやりたいと弟弟子のために悩む八ちゃんこと寿笑亭福の助。そこへ起こった「紅梅亭ダイヤ消失事件」。ところがこぼれたカルピスが引き金になって、「芝浜」も「ダイヤ」もすべてに合点!
笑いあり、ほろりと泣ける、本格落語ミステリー第二弾!
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落語の知識がなくても、落語の薀蓄に耳を傾けたくなり、俄か落語通になった心持ちになれる。しかも、人情話としても泣かせどころが満載。さらに、日常の謎を落語にかけて、しかも高座の上で解き明かし、客席の当事者をぐうの音も出ない状態にさせてしまう技の見事さにやられてしまう。探偵役を務める福の助はもちろん格好いいが、彼にヒントを与える師匠の馬春がさらに格好いい。今回はことにお見事としか言いようがない。何度も泣かされる一冊である。
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『#芝浜謎噺』
ほぼ日書評 Day319
なにこれ、めちゃ面白い! 落語ネタで引退した師匠が安楽椅子探偵になって謎解きしちゃう。中編3編、風呂上がって読み始めたが、全部読むと明日仕事なので、ひとつで…と、昨晩上げた続き。
1編目は「野ざらし」の幽霊の正体に関する解釈に始まるミステリー仕立て。
2編目は「芝浜」、3編目は「試し酒」、エンディングの大どんでん返しも、ほんと見もの。
素人書評なもので、これ以上書くと「ネタバレ」必至。いや、特に落語好きな方、まあそうでない方も含めこの本は是非、手に取ってみていただきたい!
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