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いわゆる統合失調症、離人症などの精神疾患について人文科学的アプローチをしている著作。近年の脳科学の発達による自然科学的側面とは違い、いかに他者と接していくか「間」とは何かを探っていく。
前半が一般向けの内容となっており理解しやすい。患者に限らず、われわれの毎日の生活に避けては通れぬ他者との接触。幾つかの精神衛生上のポイントが見つかるはずだ。
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[ 内容 ]
「自己」とか「自分」とは、私たち個人の内部的ななにものかだろうか。
自分の「自」は「おのずから」の「自然」となり、また「みずから」の「自分」となり、両者の間で根源的な生命は躍動する。
自己あるいは自分とは、私の内部にあるものではなくて、私と世界との、総じて人と人との「あいだ」にあるのだ。
自己の自己性にかかわる危機として分裂病(統合失調症)や離人症を取り上げ、「あいだ」の時間性や、自己の「もの」的ありよう・「こと」的ありように光を当てる。
著者の内面の歴史を背景に語られる木村哲学への最初の一歩。
[ 目次 ]
「自然」について
自己とは何か
「あいだ」と「ま」
「間」と個人
思春期病理における自己と身体
存在論的差異と精神病
ハイデッガーと精神医学
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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一部だけを読む機会があったけれど、何が書かれているのかまるでわからなかったので、全体を読めばわかるのかと借りてみたもののまったくわからない。
科学者なんだから(精神科医だって科学者よね?)、もっと誰にでもわかる文章を書いて。