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紙の本
スピードを求める東京人、ゆとりを求める沖縄人
2008/08/09 18:44
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ろでむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「とにかく速く!」「とにかく効率的に!」「とにかく簡単に!」
21世紀の現代社会を一言で表せといわれたら、浮かび上がる単語のひとつである。速さや、効率性を求めてきた我々人間は、その代償としてストレスを感じ、精神病に侵されている。
著者は、そういった現代社会に生きる人たちに、歩くことで心の余裕を取り戻そう!と呈している。
第1章では歩くことの効能を説明し、第2章で、著者が推奨する歩き方を提案している。第3,4章では、「人とのかかわりあい」について論じ、最後の第5章で、歩く場所について語っている。一人で歩く、二人であるく、大勢で歩く、思い田の地を歩く、小説家のゆかりの地を歩く、「歩く」+「α」によって、仕事では得られないインスピレーションを得ることができ、歩いた結果(効率性を捨てた)、自分自身の歩みそのものが前進するのだ(効率性を得た)、と説いている。確かに、評者も毎朝20分ほど、目黒川沿いを歩く習慣がある。朝5時に歩くと、日々ゆとりのない仕事時間の中で感じられない、自然の移ろいや、景色の変化、強いては町並みの変遷を微々たるものながら感じることができている。日々行う中で日々世界は変化していることを知ると、急激には変化しないし、変化できないことを知ることができる。そのような自然界の法則を知ることで、結果、ゆとりというよりも、着実に少ないながらも歩み続けることの大切に気づかされるのだ。
著者はおそらく、このような焦燥感に浸っている日本社会に、あせらずゆっくり進んでいこうと提言したかったのではなかろうか。
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