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教授こと、プロフェサーPは、いつもヘンテコな装置を発明してはお金儲けにいそしんでいた。
ところがある朝、新聞を読んでいた教授は、突如人が変わったように世界平和のための研究を始めると宣言する。(まったくお金のことを忘れたわけではなかったが)
その名も『人類やりなおし装置』。この機械から発射される波にふれた物は、全て植物に変わってしまうのだ。一瞬で世界を平和に変えてしまおうという、教授らしい思い付きだった。
装置を作る間、助手の僕は植物に変えてはいけないものを一生懸命考えた。水に空気、食べ物から娯楽に関するものまで・・そうそう人間を忘れてた。装置が出来上がるにつれ僕は不安でたまらなくなる。
とうとう装置を動かす日がきた。スイッチを入れて装置が動き出す。さて、一番初めに植物になった物は・・
とっても短い本です。風刺ものでしょうかね。
初めは神にでもなったような気持ちの僕ですが、考えるにつれ不安でたまらなくなっていきます。必要なものが全て考えられるのか、そんな思いあがったことが許されるのか・・と。
天才だけど抜けている教授と、まじめで気のいい助手の愛すべき二人。いっぺんにパッは困るけど、今後も世界平和のために素晴らしくばかばかしい研究を続けてもらいたいものです。
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へんてこな発明品で金儲けにいそしんでいた教授と、
常識人だがところどころ教授に侵食されている助手の世界平和計画をユーモラスな風刺で綴った作品。
ちょっとしたイラストもシンプルでかわいい。
全てを花と緑に変える装置を前に
世界には何が必要で何が要らないモノなのか選択の重さに苛まれていく助手。
装置発動前夜になって、一番肝心な「人間」を要る物の中に含めていなかったことを恐怖したりする場面には、「誰のために世界平和を作ろうとしているのよ」と苦笑いがこぼれた。
そしていよいよ装置発動。そしてあの結末。(苦笑)
ものすごく短い話の中に、ものすごくたくさんの事を考えた。
でもそうだね、教授。
「人間が生きてさえすれば何とかなる」日がくるといいね。
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さすが岡田淳さん。
物語が意外な方向に進み、読んでいてとても楽しかったです!
これは自分の手元に置きたい!
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この話面白いなあ。世界に山積みになっている、あれやこれやの難しい問題を、いっぺんに、ぱっと解決してしまうために教授が作り始めた「人類やりなおし装置」。さて研究は成功するのか。クラスでの小学5、6年生への読み聞かせに良さそう!あと個人的に薦めたい男の子たちの顔が浮かぶ。結末も良かった。ここはやはり岡田淳さん。温かさとユーモアにあふれた終り方。
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人類にとって不要なものとは一体なんなのだろう?
そんな問いかけと共に、スイッチ1つを押しただけで
世界が変わってしまうことへの警告が、ユーモア溢れる絵柄と
話しで書かれています。
ラストの面白いオチに苦笑がもれました。
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「こそあどの森」の岡田さんによる、ちょっと風刺がきいたお話。イラストの線の感じや、ちょっと淋しげな雰囲気から、レイモン・ペイネを思い出しました。
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何気に手にとってあっという間に読んでしまったが、予想以上に面白かった。さらりと書いてるが非常に深い内容。児童文学とういジャンルにとらわれずに誰が読んでも満足できると思います。
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落ち込んでいた時にたまたま図書館で借りた本。
小説やポジティブシンキングの本は正直ウザい時もあったりするけれど、この本は絵もあるので楽しめました。
フロフェッサーPの研究室はクスッと出来ました。おかげで少し元気が出ました。感謝!
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どんな壮大な物語だろうと身構えたけれど、脱力して読める楽しいお話でした。
マッドドクターの気のある教授と、やや気弱で常識人の助手くんの掛け合いが楽しいです。
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絵本で読みやすく面白かったです。
絵も可愛くて面白いです。
機械のことを忘れるなんて、「アチャー」って思ったけど、逆に良かったと思いました。
全てを植物にすると嫌なことがなくなる可能性があるけど、色々変わってしまうから変えてほしいけどまた、おかしなことになるから難しいなと思いえほん1つ1つやっぱり大事にしたいなと思いました。
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人類のあらゆる問題を解決できる装置を作る!…ってユーモアがあるお話。
最後のオチも、なるほどなーとホッとしました。でも楽しいだけじゃなくて、考えさせられることもあります。