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前回の「王の眼」を読み終えるのに一ヶ月近くかかって、私も読むスピード落ちたな、と思っていたが、これは二晩で読了。
そのあとのコバルト文庫は一時間強で読み終えたので、「王の眼」のボリュームが単に凄かったのだと思った。
弾むような文体、掛け合い漫才のような科白、長い時代の中のごく短い事件を切り取る構成方法。
この人の書き方はラノベに近い。
いや近頃のラノベは読みにくいのもあるから、それに比べてすら軽い読み物といえる。
各キャラクターの性格設定、その絡み方などコミカルで面白かったのだが、ラスト近くなって突如トーンが変わり、救いのない展開になっていくのがちょっとつらい。
ハッピーエンドである必要はないけれど、他人が死ぬのを見て「ありゃりゃ」という科白が飛び出すような、奇妙に酷薄な明るさが身上だったわけだから、最後の現代的悲劇展開がとってつけたようで浮いて見えた。同じ展開でいいから、も少し突き抜けても良かったのじゃないかと思う。
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忍者別に興味ないんですが、和田さんなら楽しく読めるかと思いまして。
いや、面白いのですよ。でもそれだけなのですよ^^;
もう少し、出版社もちゃんと構想を練らせてあげればよいのに。
あそこまで売れちゃったんでしょうがないのかもしれませんが
次も買うのでお願いいたします。期待してますよ
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主人公は伊賀一の腕を持ち、人の心を持たない伊賀者である無門。織田信雄の伊賀攻めを舞台として、武士と忍びの戦いを描き、信長親子の心の確執や伊賀者と伊賀を裏切った忍びとの戦いなど、絶妙のストーリー展開で十分に楽しめます。最後のくだり「虎狼の族は天下に散ったのだ」というセリフは、現代人への揶揄なのでしょうか。
2009.3.15読了
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おもしろかった。
世間でよくみる忍者像ってのは
武士道とかの脚色が入った、
偽り、とまではいわないが、現代日本人の好みに合わせて
書き換えられたモノだとうっすら思っていたりしましたが、
この本の忍者、がホントの忍者、ってのに
近いんだろうな、と納得。
残忍、酷薄、卑怯は褒め言葉、
すばらしい。
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まともな人の情を持たず、金のためなら仲間を殺すことも平気な伊賀人。金のため、領土のために味方すらも術にかけ、織田家に伊賀を攻めさせようと罠をしかける。
対する織田家次男・信雄は己の無能・無力を自覚し、家臣も真に自分への忠誠を誓っていないことへの焦りや怒りから、無謀な伊賀攻めへと歩を進めてゆく。
(2008/6/23 読了)
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のぼうの城が面白かったので、作者繋がりで読破。のぼうはキャラクタばかりに目がいってしまいがちだったけど、今回は「伊賀」という独特の風習を持った国の背景がしっかりとしていたので、話に深みがありました。無門のキャラクタがやはりいいなー。伊賀一の忍びのくせにへたれって!ただ読了感から言えばやはり少しずーんとしたものが残るかな。私的には無門が鉄を助けに行ったというところで何となく救われました。
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のぼうの城にはまって、和田竜第2弾。
美容室で髪洗ってもらってる間に、美容室中で注目の的に。
黒に蛍光赤1Cの装丁が、強い。
中身はまだ読んでる最中だけど、これまた、面白い。
人間性が、きれいなだけ、でなく、
また、あくどいだけ、でもない。忍びの残忍さと飄々とした生き方のギャップが、なんか、読み進んでしまう一因。
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最初は何がなんだかよくわからなかったのですが、
途中から話をつかんで、ぐいぐい読みました。
伊賀忍者って本当にあんなカンジだったのかな。
別段詳しくもなく、真相もわからないのに、
ものすごくリアルに感じられましたよ。
で、最後もよかった。
重くなりすぎず、でも軽くなりすぎず。
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確かにこれは面白い。
すんなりと入りやすい文章とスピーディな展開。
歴史小説というよりは、エンターテイメント小説。
そんなノリでサクサク読めた。
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忍びの感覚おそろしや・・・
最後、奥さんかわいそうだった。
苦しいね。
信長さん主役の本も書いてほしいなぁ★
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忍びの国、伊賀の忍者達をちょっと軽いノリで書いてる感じ。
おもしろかったけど、まとまりがない。
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伊賀忍者vs伊勢
伊賀忍者は金に汚く、残虐、人情味もない。だがなぜか憎めない。
ノリよく書いてあるものの、なぜか読むのに時間がかかった。
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タイトル通り、忍者の発祥の地「伊賀の国」に織田信長次男、北畠信雄(のぶかつ)が攻め入るお話。
忍者の生態って、映画なんかで天井裏から盗み聞きするとかいうイメージしかないから、
案外知らないことが多いと思うんだけど、これを読んで「わ〜〜すごいすごい、面白い!!」って感じで興奮しました。
技の種類やすごさもさることながら、伊賀者の考え方がめちゃくちゃ面白かった。
忍びとして過ごすためには、そういう考え方をしなければならないというのはわかるんだけど、
なんだか現代社会にも通ずるものがあって、声を出して笑ってしまうこともしばしば。
また、後半の合戦の場面はスピード感があって真に迫ってました。映像でなくてよかった。。。って感じです。
以前「異形の者」という忍者ものを読んだことがありましたが、そちらは荒削りでざらざらしてそれはそれで面白かったんですが、
「忍びの国」はあっけらかんとノーテンキな感じで全く正反対な忍者ものなので、興味深かった。
二つ合わせて読むと面白いかもしれません。
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『のぼうの城』よりも映像的でスピード感があるけど、『のぼう』の方がおもしろかった。
途中から都合よく事が運びすぎだよな〜と感じることもあったし、先の展開が読めてしまうようで、少しもの足りなかったような。
忍びの術が、味方同士で仲が悪いがゆえに磨かれていった技だと知って驚きです。
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エンタメ調歴史モノ。忍者は雇い主に忠実で絶対服従というイメージがあったが、
こういう私利私欲をモロに出す「人でなし」な忍びの話も面白い。