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個人的には、衝撃的につまらなかった。今年初の★1つをつけざるを得ないほど。
描写が無駄にくどいし、殺人にいたる動機も微妙だし、心理描写もまったく感情移入できないし、ご都合主義だし、みんな思い込み激しすぎだし、結局真相もそんな驚くようなものでもなかったし。
全部中途半端でした。
物語序盤の、ブリーフ連呼しすぎの箇所で笑いがこらえきれませんでした。ここを超えるほど印象的なエピソードが他になかったというのも悲しい話。
まじめにねっとり描写するから、作者がシリアスなつもりでも、全体的に滑稽でギャグっぽく感じられて仕方がない。
これほど題名負けな作品も珍しいと思いました。題名はうまくテーマに沿っててかっこよくてよかったのに。
★
薬箱をしまい、今度は衣類を入れたケースから、新しいブリーフを取り出した。ブリーフを片手に冷蔵庫に向かう。製氷室から氷を取り出し、コンビニエンスストアのレジ袋にいくつか入れた。レジ袋の口をしっかりと縛ると、そのままキッチンに置く。キッチンの前に立ったまま、並木はジャージのズボンを脱いだ。ブリーフをはいたまま、取り出したばかりの新しいブリーフに足を入れる。太股まで持ち上げたところで止め、氷の入った買い物袋をブリーフの股間に載せた。そのまま氷の載ったブリーフを、最後まではく。ブリーフの二重着用だ。これで、今までのブリーフと新しいブリーフの間に氷が挟まれたことになる。蹴られた股間は、すでにかなりの熱を持っていた。その熱をブリーフの間の氷で取り去るのが目的だった。
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石持浅海の長編。
長編には珍しく、探偵役がいなくて、登場人物誰もが悪意を持っていて、最後まで誰が一番の悪なのか分からなかった。
この人の作品にしては珍しく、描かれる視点も途中で変わり、今までの作風に、ちょっと飽きてきてたけど、これは最後までドキドキして読めたかも。
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読み進んで主人公の動機が徐々に明らかになるにつれ、その動機が今一つ説得力に欠けるように感じたんですが、ラストまで読み進むと納得させられます。ある意味上質のホラーです。
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私利私欲ではなく、世界の為に3人の女性殺害を計画する主人公。
やっぱ、殺人てそう簡単なものじゃない。
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個人的な趣味だけれど、殺人ものはどうも苦手。この本は連続殺人。読まなければよかったと思う。しかし先を知りたくてついつい文字を追ってしまう。サイコものとしても理解できない。後味悪し。
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基本的に設定ありきの話なので犯行動機は弱いですよね
だからそこは重要じゃないんだろうが、それに代わって何を?ってところが個人的には入ってきませんでした
設定ありきなせいか変な会話に変な決めつけというか不自然さが…
この著者、私には作品事に合う合わないが分かれますね
でも期待しちゃうんだよなぁ…
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犯罪被害者の子供たちを世話する人間が殺人犯にならないといけない。3人の殺人を計画した犯人が自分の理論を展開する。面白そうでいまいち印象に残らなかった。主人公の考え方が論理的過ぎて僕が付いていけなかったのかもしれない。
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――彼女達の「覚醒」を止めるために殺さなくてはならない。
彼らが彼女達に植え込んだもの、つまりはすべての殺人の動機、が弱すぎる。
もっと人体実験的な何かで、サイコホラー風に展開していくかと思っていました。
倒叙ものなのでラストの苦みは覚悟していたのですが、意外にも。
終わり良ければすべてよし、ですね。
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深い後悔が、並木の心に満ちていった。自分たちは軽い気持ちで、あるいは楽しみながら怪物を作ってしまった。その結果が彼女たちだ。このまま野放しにはできない。彼女たちは殺す。殺し続ける。
並木は責任を取らなければならない。そうなるまえに、彼女たちを殺さなければ。
(P.254)
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【所持有無】×
【読了日】090207
【キーワード】アルラウネ 状況設定
【所感】論理第一、「これこれこうだから、こうしなければならない」という前提を築いておいて、それに沿って展開していく物語。多少強引でも、これこそ石持的だな〜、と感じて読み進められる。内容は、エロティック&グロテスクなので、おいそれと人には勧められない;
【備考】
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石持作品はいつも動機で躓く。
「扉は閉ざされたまま」も「君の望む死に方」も
主人公は大忙しだ。
今回主人公の後をついて回って、邪魔しまくる、
優佳のような子はいないものの、
何しろ殺さなければならない人数が多い。
そして行動範囲が豪く広い。
殺人犯は頑張らなければならない。
当初考えていたような計画が何度もうまくいくはずもなく、
だんだんグダグダになっていく。
ターゲットに犯人が無条件に信頼されている。
いやそれ以上に恋慕われているのだ。
結局その上に成り立っていた物語。
犯人には、お疲れ様を。
でも。。。。ちょっと馬鹿?
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「動機がおかしいのは主人公の頭がおかしいからしょうがないんだよ!」「な、なんだってー!」というような話。またの名をエロ小説。
石持作品のいわゆる探偵キャラが犯人をやるとほぼパーフェクトな仕事をするなあ。
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うーんと、これは語れないなあ。多くを語ってはいけない気がします。
というのは。とにかく序盤から、シチュエーションが飲み込めないのですよ。いったいどういうジャンルの小説なのかがよくわかりませんでした。設定からして、既に謎。
でも当然、それはそういう効果を狙ったものなんだろうなあ。彼がシリアルキラーになる動機、その理由、すべては読み進むうちに明かされます。少しずつ小出しにされる背景事情、もう先が気になって気になって止まりませんよ。一気読みでした。
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■0878.
<読破期間>
H20/9/3~H20/9/6
<本の内容>
並木直俊は、決意した。三人の人間を殺す。
完璧な準備を整え、自らには一切の嫌疑がかからないような殺害計画で。
標的は、谷田部仁美、岸田麻理江、楠木幸。
いずれ劣らぬ、若き美女たちである。倫理?命の尊さ?違う、そんな問題ではない。
「破滅」を避けるためには、彼女たちを殺すしかない…!!
しかし、計画に気づいたと思われる奥村あかねが、
それを阻止しようと動いたことによって、事態は思わぬ方向に転がりはじめる…。
本格ミステリーの気鋭が初めて挑んだ、
戦慄の連続殺人ストーリー。
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どうしても3人の女性を殺さなければならない。彼女たちに罪があるわけではない。
そんな「なぜ?」からはじまる石持さん得意の倒叙型のミステリーに見せかけて、うーん、いつもにもまして物語の進行役のくどさが肌に合いません。
人の行為の不整合さや、善悪に対する石持さんの考え方は見えるのですが、シリアルキラー・ミステリーと銘打った作品に合わなかった気がします。