紙の本
繊細な心を持つヒーロー
2008/08/06 16:59
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:めるる - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある日、街の書店で不思議な老人と知り合ったロンドンの貴族令嬢・マデリン。老人は「コーンウォール地方のある一族のため、代々ふさわしい花嫁を世話している」と言って、マデリンに小さな細密画を手渡します。そこに描かれた、憂いを帯びた瞳のハンサムな青年に彼女は心奪われ、まだ見もしない相手との結婚を承諾します。
期待と不安を抱きながら夫の元へ向かうマデリン。しかし、荒涼たる海に囲まれた崖の上の城で出会ったのは、細密画とは似ても似つかぬ荒々しい風貌の男・アナトール。ケルト戦士のような傷を持つ彼は、マデリンがまだ知らぬ一族の秘密を抱えていました・・・。
二人が初めて顔を合わせるシーンは、アナトールの勘違いで最悪の出会いになってしまい、二人とも気まずい思いをしてしまいます。しかも、マデリンの髪の毛が赤毛ということがアナトールには不安を抱かせます。それは、未来を見せる水晶が警告した『炎の女』と思ったからです。
最悪の初対面になったものの、二人はきちんと結婚します。
しかし、甘い結婚生活が始まる訳もなく・・・。
アナトールは両親に顧みられずに育ちました。そのため、自分を愛するものなどいないと思っています。自分の持つ能力のために母親に拒絶されたアナトールは、なかなか真実をマデリンに言う事ができません。 愛してもらえるにはどうしたらいいのかと悩むアナトールにはいじらしさを感じました。
マデリンは、現実主義者でときにアナトールを傷つけてしまう発言も。アナトールが心を開いてくれないという事情はあるものの、ちょっと彼が可哀想になりました。頑ななマデリンにはもうちょっと柔軟性が欲しかった・・・。
互いに心を開けない二人にもどかしく、「早く言っちゃえー」と思わずにはいられない場面も・・・。
全体としてはなかなか面白く、最後数十ページはハラハラ・ドキドキ。苦しんだ分だけ、エピローグのお話はほっとできるものになっています。
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ヒストリカル。RITA(全米ロマンス作家協会)賞最優秀パラノーマル部門受賞作。
荒々しく無愛想なヒーローの内面の想いがもう切なくて切なくて泣けた。
例によってヒーローの言葉足らずの為に、ヒロインとすれ違ってしまうのがもどかしいのだけれど、いつ想いが通じるのかしら...と楽しみに読めた。
心の中に、与えられなかった愛の悲しみと受け入れられることへの切望を秘めたヒーロー......なかなか良かった!
全体的には起承転結の起伏が少ないので、もう少しメリハリと印象深いシーンが有ってもよかったかな.....。
.............(あらすじ)......................................................
ロンドンの貴族の令嬢マデリンは、ある日街の書店で、不思議な老人と知り合った。
「自分はコーンウォール地方のある一族のため、代々ふさわしい花嫁を世話している」老人はそう言ってマデリンに小さな細密画を手渡す。そこに描かれていたのは、憂いを帯びた瞳のハンサムな青年。彼女は一目で心奪われ、まだ見ぬ相手との縁談を承諾する。
未来の夫が待つのは、荒涼たる海に囲まれた霧深い崖の上の孤城。
だが期待に胸躍る花嫁を出迎えたのは、細密画とは似ても似つかぬ荒々しい男アナトール―ケルト戦士のような傷を持つ彼には、マデリンがまだ知らぬ一族の悲しい秘密が隠されていた…。(「BOOK」データベースより)
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セントレジャーの一族は不思議な超能力をそれぞれが持っている。ヒーローは屈折した性格に見えるが 花嫁さがし人が見つけてきたヒロインに対し徐々に態度が変化していくのを見るのは面白かったし思わず泣けた。
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ロンドン貴族の令嬢と、超能力を持った戦士のような城主。
ツンデレと純情に勝る胸きゅんはない。アナトールが純情…。
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正に野獣なヒーローと、やや堅物なヒロイン。ヒストリカルな中に超能力という設定が、最初はちょっと受け入れにくかったのですが、その能力故に愛されることのなかったヒーローの心理描写にはぐっときました。ラストシーンが本当に素敵で、ヒーローが今までずっと求めていた言葉を貰えたんだなと、嬉しくも切ない気持ちにさせられました。
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
ロンドンの貴族の令嬢マデリンは、ある日街の書店で、不思議な老人と知り合った。「自分はコーンウォール地方のある一族のため、代々ふさわしい花嫁を世話している」老人はそう言ってマデリンに小さな細密画を手渡す。そこに描かれていたのは、憂いを帯びた瞳のハンサムな青年。彼女は一目で心奪われ、まだ見ぬ相手との縁談を承諾する。未来の夫が待つのは、荒涼たる海に囲まれた霧深い崖の上の孤城。だが期待に胸躍る花嫁を出迎えたのは、細密画とは似ても似つかぬ荒々しい男アナトール―ケルト戦士のような傷を持つ彼には、マデリンがまだ知らぬ一族の悲しい秘密が隠されていた…。RITA(全米ロマンス作家協会)賞最優秀パラノーマル部門受賞作。
アナトールの持つ力が彼を孤独にさせたのではなく、彼を孤独にする環境が整ってしまっただけなのだろうと思うの。
本来の彼は優しいし、楽しいことも好きなんだろうけどあまりにも拒絶されてしまったんだよね。
マデリンが勇気を持ってプロスペローと取引をしたのはさすがです。
スピンオフが続くみたい。
次はエフィーが出てくるといいなぁ。
The Bride Finder by Susan Carroll
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超能力領主 × 理論派女子
両親から愛されなかった自分は誰からも愛されないはず、でもヒロインに愛されたいと葛藤するヒーロー。
切ないです。
魔法や伝説なんて全然信じない実質主義のヒロインは、色々あってもめげずに健気。
初夜もなかなかうまくいかず、(いや、普通はそうなんだろうけど、ロマ本ではだいたい初でもすごいから(^_^;)
噛み合わない2人をつい応援したくなる。
オススメしたい。
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不思議な能力を持つヒーローと、ヒーローの掟により選ばれたヒロイン。過去に辛い経験を持つ心に鎧を着たヒーローがヒロインに癒されながら本当の愛を見つけるベタな話が好きなので、楽しく読み進めていたが、いろいろな事に手を出し過ぎて(一族の呪い、従兄弟のことなど)、解決せずに終わった。