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紙の本

「国体」の起源へ

2008/11/19 17:32

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わたなべ - この投稿者のレビュー一覧を見る

江戸中期の儒学者荻生徂徠の、従来の朱子的儒学世界へのラディカルな批判者であった伊藤仁斎の後、その仁斎をも従来の儒学の間違いを刷新していないとしてそれを乗り越えるべく批判を加え、そのことによってなされた「徂徠学」について論じた本。いわく、具体的な個人間での「倫理」に立脚した仁斎のそれではなく、先王によって立てられた「聖人の道」に従うことをもって倫理の根拠とみなす「政治」を思考した、というもので、聖人による「命名(制作)」、その本義に従って構想される「安寧」に向けて統べられる社会、世界の真理(道)とそれを得ることはできない人の安寧をもたらす「礼楽」に沿うための身体的訓練の必要性、など、難解と知られる徂徠の書「弁名」について縦横に論じる。凡夫には不可知な聖王の道を立てれば、超越的な神格を現世のいわば「上」に認めることになり、それが支配者の根拠となって後に「天皇」へと結実する近代日本の国体概念のさきがけをここに見る論でもあって、直接影響を与えた宣長とほぼ同質の問題が浮上する。このような論がどこまで解釈として妥当であるのかは私にはわからないが、著者の姿勢、関心はまったくずっと変わらずにここらへんにあるんだなあと感心した。悪くいえば金太郎飴みたいにも思えるんだが。ちなみにこの本も「宣長学講義」と同じく大阪の市民講座を直接の元としているのだそうで、現在は仁斎論講義が行われているらしく、それを元に「仁斎学講義」が出版されるのがいまから楽しみだ(おそらく仁斎問題は徂徠・宣長とはまた位相が異なる問いをもたらすはずだから)。

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