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レディナス以外の部分が分かりやすいことが、この人の哲学者としての力量を表している。
まあ、入門書としてはちょいっと難しいか。
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哲学本を手に取っては挫折する事が多いのだけれど、これは比較的スラスラ読めた。でもやっぱりデカルトで躓いた。
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「我考う、ゆえに我あり」という言葉がとてもマッチする著書。人は幸福になるために生きる、という根本原理のことが書かれている。興味のある人は、お勧めです。
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「人はいかに生きるべきか」
この問いは、私たちの最大級の関心事ではないだろうか。
本書は「人はいかに生きるべきか」という問題を中心に置きながら、存在・幸福・他者・国家・差別・戦争といった事柄について、哲学者達が残した言葉のエッセンスを示し、これらの問いに対する考察を深めてゆく。
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[ 内容 ]
「人はいかに生きるべきか」。
ソクラテスの発した問いは、その後の哲学において、どのように引き継がれ、深化してきたのか。
そして、なおも戦争や復讐が続く現代において、私たちは、この問いにどう向き合うべきか。
存在の根源、他者との交わり、平和への道など、生きる上で普遍的な課題を、哲学的な思考から追究する。
哲学と現代との対話。
[ 目次 ]
序章 哲学のはじめ-ソクラテスの問い
第1章 人はいかに生きるべきか
第2章 人はいかなる共同体をつくるべきか
第3章 究極根拠への問い
第4章 他者という謎
終章 差別と戦争と復讐のかなたへ
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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著者は哲学的に考えて、国際協調のためにはロールズの正議論が適していると述べます。
でも、その正議論(アリストテレスの正議論も)なんですが、そもそも『下手の横好き』に表されるように、個人にはそれぞれ『得意だけれども嫌い』、あるいは『苦手だけども好き』があって、能力と感情が一致しないことに対する不快感はどう考えれば良いのか、この視点が欠けていると思います。反対に、自分の持つ有能な能力を放棄する権利は剥奪されていますし(貴族に生まれたくなかった、政治家の一族に生まれたくなかった、餅屋は一生餅屋、等)、その我が儘を全体論から叱責するのは簡単ですが、じゃあ個人の尊厳はどうなるの?という事になります。
仮に、階層の固定化を是認したとして、そこから更なる発展はあるのでしょうか?閃きや直感は意外と畑違いのところから出てくるものが多く、様々な知識の大成なので、多様性や階層の流動性(交流性)は確保すべきだと思います。この点がロールズやアリストテレスの限界かなぁ~と感じます。いや、ロールズの正議論は魅力的なんですが(笑)
相手の不正に報復をしてはならない。これは程度にもよるでしょう。取り返しのつかない不正(殺人等)が罷り通るようになれば、何らかの対策は必要でしょうし、まぁ普通に考えて、自分にとって大切な人が殺されたら、そりゃ黙っていられないでしょう。
哲学的考察で、カントは武器の放棄が望ましいと言っていますが、確か社会心理学的にも的を射ていたと思います。相手が武器を持つから、こちらも武器を持たざるを得ない。結果、お互いが不幸になる、と。
あと、TAT(しっぺ返し)戦略というのがあって、相手の行動が不確実な状態では、相手と同じ行動を選択することで長期的に互恵関係に繋がるという面白い報告があるので、そちらを世界平和の構築に考えてみるのも悪くないと思います(それには更なる研究が必要ですが)。
前半はちょっと退屈でしたが、終盤で面白くなってきました。僕の評価はAにします。
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著者は、アリストテレスをはじめギリシア哲学の専門家ですが、レヴィナスの他者論やロールズの正義論など、現代の哲学についても造詣の深い、斯界の碩学です。本書は、著者の論文を集めた本ですが、アリストテレスの倫理学やハイデガーの存在史、現代の他者論、正義論などについての、コンパクトな解説になっています。
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「人はいかに生きるべきか」というところですが、なかなか現実で使う平易な言葉とのリンクが無いので、やっぱりこういう哲学本は難しい。
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●哲学って難しい、そう思う一冊。けれど、哲学を通して先人たちが何を追求したかったのかを追体験できた……気がする。