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[ 内容 ]
この世に誕生し、初潮、結婚、そして老いて死を迎えるまで、女たちはいくつかの人生の節目を迎えるたびに儀礼を重ねてきた。
「個人化」「私事化」が進むなか、この百年、伝承はどのように持続し、変容、変遷をたどって、今日へ至ったのだろうか。
気鋭の女性民俗学者が民俗の伝承波の三波展開という仮説をもとに、近現代における女たちの生活変化に迫る、もう一つの女性史である。
[ 目次 ]
第1章 女と身体(月経 民俗としての性 化粧)
第2章 結婚という選択(多様化する結婚式と結婚形態 儀礼の商品化 結婚の意識)
第3章 子どもを産む(医療化する出産 変わる育児)
第4章 仕事と家庭(主婦の座 一昔前の女の仕事 新しい生活スタイルに価値を求める)
第5章 女の老いと死(四十歳、人生の折り返し地点 墓の自己選択)
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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興味深いこともたくさん書いてあるけど、ヒステリックなフェミニストの私には引っかかることもたくさん書いてあって、疲れるから読むのをやめた。
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女性が今みたいに自由でない頃の、小さな社会での役割や風習、忌穢れなど。それが当たり前だった時代からほんの100年も経っていないという近さに考えさせられる。無知とは恐ろしいというか、無知だからこそ怖れに触れぬようにあれこれ考えつくしたのだろうが、とても人間的ではないとさえ思ってしまう。なんだかホラーとまで言える女性の歴史。
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民俗学的な見地から、明治末~大正初期の遠い過去、高度成長期の昭和中期までの近い過去、これらと現代社会を対比しながら女性の一生を書いている。
国際社会の中で、発展途上国での女性蔑視とされる諸所の問題は、そう遠くない日本の過去の中でも、全く同じような事実として存在していたことに気づく。
いまもなお残る習慣や儀礼の意味をひもとくとそこが見えてくる。
さらに一歩すすんで、その意義をひもとくと、人間本来の生き方が見えてくる。
そうなると、現代は自由に見えて、実は自由でないようにもみえてくる。
この先どういう方向に人類は向かってゆくのだろうか。。。