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紙の本
女性を苦しめていた迷信とはおそろしいものである
2008/09/19 19:14
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書を読み終えた女性は、現代に生まれあわせたことを幸せに思うに違いない。そのくらい、50年前、100年前の女性は、今となっては一笑に付されような迷信に苦しめられていた。
女性には定期的に出血する生理現象があるが、その仕組みが明らかになっていなかったために、穢れと結びつけられて、ひどい目にあっていた。
出産でさえも、粗末な小屋に導かれて、日常生活とは切り離されて、劣悪な環境下で行われなくてはならなかった。出産後7日間は横になってはいけないというので、背後と左右を布団に囲まれて、体を起こしたまま過ごさなくてはならなかった。
生まれた赤ん坊への授乳も、最初の頃の乳を与えるのはよくないという理由で遠ざけられた。現代では、最初の乳には、赤ん坊には欠かせない重要な栄養分がたくさん含まれているため、大切にされるというのに。
迷信や科学の未発達というのは怖い。改めてそう感じさせた。当時の女性は社会的慣習として、こうしたことを基本的には受け入れざるを得なかったが、それでも当時を回顧して辛かったという声が収められている。
この民俗学的なアプローチはなかなかに興味深いものがある。ただし、将来展望となると、たちまち不確かになる。この章では、「女性」という語句が激減する。このことは、現代人がこれから迎えるであろう事象は、性別を超えて、女性も男性も同様に直面することを示唆している。
現代の女性が、男性と変わりない立場を完全に獲得したとは言えないかもしれないが、過去の女性が耐えてきた歴史にくらべれば、相当に改善されていることを知ることができる。
それにしても、これからの時代は、女性も男性も関係なく、それぞれの社会的立場で荒波を超えていかなくてはならないことが理解できた。
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