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展開もわかりやすいしキャラクタに幅が無いがこれはこれでなかなか。インターセックスがどういうものなのか知るのに役立つ。「ひとは男女である前に人間だ」。
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医療ミステリーとしてもよくできていたけど、インターセックスについて、詳しく描かれていて胸に迫るものがありました。
予備知識がなければ、戸惑ったと思います。
当たり前に生まれて・・・男だ女だと・・・
精神的な障害(障害という言葉はあまり好きではないけど)
見た目の障害、脳の障害
身体のバランスに関してだけ障害がないなんて、そんな都合のいい話があるわけなかった。
今は、心の障害や、脳の障害も細かに分類されていて、いろんな人が昔に比べたら住みやすい世の中にあると思う。
それでも、このデリケートな問題はやはり公にできる親も本人も多くはいないと思う。
人は時に「私って肌が弱い人だから。」とか「ウチの子は弱くて熱が出やすい。」とか、弱い部分を全面にアピールして、自己を確立しようとする傾向があるけれど、人には言えない苦しみをもって生まれ、成長しなければならない人がいるのだと知りました。
「私、こー見えても、染色体は男なの。」なんて言われて「了解!」と言える人はそう多くない。
「俺、ちんちんがないだけで、後は普通に男だから娘さんを下さい。」と言われて「はいどうぞ。」と言える親はいないと思う。
そんな人が1000人に1人もいるなんて・・・ショックでした。
なんだかもっと、真ん中の性・・・彼ら、彼女らの人権を尊重できる世の中になればいいと切に願います。
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何も知らず、タイトルや表紙でちょっと読む気をなくすなぁと思っていたけど、
読んでみればすごく面白いし初めて知ることが沢山ありました。
男でも女でもない、真ん中の性。そんな人が居ることを初めて知りました(汗)
できれば「エンブリオ」から読みたかった…!
そうしたらもっと楽しめたと思うのになぁ。
違う本の話だけど、「薔薇のマリア」の主人公ももしかしてそうなのかなぁ、と思う。
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帚木蓬生の本はほぼ読んでいるので、新刊が出るたびに読んでいるのだけど、、。この本を純粋に小説として評価すれば★3つ。
帚木蓬生は、ラブシーンの描写がイマイチ、、とは常々思ってたけれど、今回はファッションの描写や、ご馳走を食べながら、生々しい手術の様子を登場人物に語らせることにも、閉口してしまった。
しかし、医療をテーマとした読み物とすれば、知らなかった医療例や手術のことなど、かなり興味深く読めます。いちおう『エンブリオ』の続きだったのか、、と読み始めて気づきましたが、特に前作を読んでいなくても、問題はありません。
「みんな違ってみんないい」というように、それぞれの個性を尊重しようと風潮はあるものの、とはいえ「違い」が差別のきっかけになることはなくなっていない。そういうことをものすごく意識させられた1冊だった。
なお、大きな枠組みで考えれば、100人に1人はインターセックスらしい。そう考えると、「違い」そのものが、ほとんど世間に知られていないということ自体、非常にナイーブなテーマであるので、じつはひそかにおすすめしたい1冊かもしれない。
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こういう方々の存在を知らなかったので、
すごく勉強になったと思う。
サスペンスとしては、少々物足りなかったと思うけど、
最初から最後まで夢中になって読みました。
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2009.10.20. 大変興味深く、一気に読了。あくまでも、ノンフィクション・小説ですが、事実は小説よりももっともっと、大変なんだろう。インターセックスという性。今まで知らなかった世界(ファンタジーで出てくるような半陰陽は知っていたが)を、まざまざと突きつけられて、衝撃を受けた。「男でもなく、女でもない」ではなくて、「裏庭」のテナシが言っていたように「男でもあり、女でもある」の方がうんといい。最後の方は、へ思ったとおりに転がりすぎて残念。岸川Dr.の物語「エンブリオ」が別にあるらしい。読みたい。
2009.10. ダ・ヴィンチで書評を読んだのと前後して、新聞でインターセックスを取り上げたシリーズがあり、興味を持つ。この本も紹介されていたので図書館にて予約。取り置き中。
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睡眠時間削りまくりで読んでしまった。
インターセックスについて、肩肘張らずに知りたくて選んだのだけど、過去の事件の真相を調べるストーリーも面白かったし、ラストで判明することも衝撃だった。
先に「エンブリオ」を読んでおいた方が良かったのかもしれない。
この著者の本は、以前「閉鎖病棟」だけ読んだことがある。
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エンブリオの続編
殺人事件の解明とインターセックスについての話
染色体と性別が違っているインターセックスの人は
100人に1.5人も居るのは知らなかったし。
インターセックスについては、勉強になりました
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この著者の経歴を初めて見たんですけど、東大仏文卒業後、別の大学の医学部を卒業…天才か!
産婦人科の医療現場を舞台にしたミステリーです。前作「エンブリオ」の続編…というか完結編にあたるのかな。前のはあれはあれでピカレスクロマンとしてきれいに終わっていましたけれども。
といっても主となるのは事件の謎解きではなく、現行の産婦人科医療のシステムや、今回の場合表題のインターセックス(半陰陽)として生まれた人々へ医師の果たすべき役割は何か、とか、より強く訴えているのはそちら。
「閉鎖病棟」とか、いくつかしか読んだことないですけど、この人の本の登場人物は根っこのとこではみんなそれほど悪にはなりきれない人なのが嬉しい。あと、職業的な使命感を真っ直ぐに描かれているのも読んでいて気持ちいいんです。本当は、お医者さんというものは患者さんを治したいと思っていてくれるに違いないですよ。
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性同一性障害とは違う、男でも女でもないインターセックス。
少々ミステリーチックではありますが そこはもう おざなり。
この本はインターセックスへの感心と理解を求めるための本のようです。 本の中で病院の院長が語ってます。
自分は無関係だから、偏見ももたないし、干渉もしないという 切り捨てる態度こそが
既に偏見なのです。
自分は関係ないと思うのは無知と等価であり、恥なのです。
ただ気になったのは 「たとえレイプされたとして出来た赤ちゃんでも
命の灯火を消せば母親に影がついてまわる。 どんなに頑張ったところで。」
という女医さんの考え方。 あー、これは男性の著者の考え方だな。と感じた。
( ・_ゝ・)< 性差医療のことも分かるよ。
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これは大ヒット!もともと興味のあるテーマだし、面白かった!ラストはただただ圧巻。
小説の展開としては納得いかないとこもあったけど、読めて良かった。
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もともと興味があった分野だったこともあり、とても興味深く読めました。謎解きものとしては物足りなかったけど、半陰陽について医師ならではの詳しい解説があり、すごく分かりやすかったです。
半陰陽の方に対する社会理念はもちろんですが、狭い地域で匿名の同じ精子提供者の子供が何十人も生まれるって…読了後もいろいろ考えさせられました。
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発売日に購入して読みました。珍しく図書館ではない。
前半3割くらい読み進んだところで「アレ?」と思いネット検索。どうやら同作者の「エンブリオ」という作品の続編らしい。なのでコレ一冊だけ読んでも意味不明。基本は殺人事件を追うミステリという形になっていて、それを主軸に医療関係の事柄を絡めて話が進むっぽい作り。「エンブリオ」で不妊・胎児・新生児医療、「インターセックス」では性分化疾患について。前作から出ているヤリ手産婦人科医岸川卓也がアレやコレや…という感じ。殺人事件の方は「エンブリオ」で事件発生、「インターセックス」が解決編。
正直、「エンブリオ」「インターセックス」共に、ミステリ小説というエンタメにせず、現代の医療情報を紹介するノンフィクション知識系新書でやって欲しかった。フィクションの部分が邪魔と感じてしまう。まず主人公:岸川がキモい。ものすごく丁寧に洋服の描写があって、そして「すごくオシャレ」って設定なんだけど、どう好意的に想像しても超絶ダサい。にっかつロマンポルノみたいな古臭~い設定の、男にとって都合の良すぎる簡単にヤらせてくれるお色気オンナ出し過ぎ。
あまり資料のない「性分化疾患」についての医療情報・知識を読むにはいい読み物。ミステリ小説、エンタメ、フィクションとしては……ごにょごにょ。加齢臭キツくて感情移入できない。
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ミステリーと思って読んでなくて、ただ半陰陽ということをテーマに読んでたから結構引き込まれて読んでたんだけど(これだけのページ数を一気に読めたもの)、そっか、これはミステリーなのですか。あんまりミステリーとかサスペンスとか、そんなこと気にもしてなかったな。
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失敗した…「エンブリオ」の続編扱いなのね…
まあいいや。気を取り直して。
読み物としては非常に面白かった。でもミステリとして★三つアタリが妥当かと。っていうか「エンブリオ」読んだあとならまた違った印象なのかなー。あー、失敗…。
タイトルに関わる内容部分は凄く丁寧に書き込まれてて、作者渾身の作!って感じがする。けど、ミステリの部分とはあんまり関係ないよね。
しかしまあ、こういう医療系は、手術の描写とかがうまいと貧血起こしそうになるんですよね。これもちょっとダメだった。しかも自分が子ども産んじゃった後だしな。産む前なら大丈夫だったかも。