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正直わからない。スポーツが好きでも、内容が専門的すぎてアスリートの極意がよくわからなかった。オグシオの潮田選手の項目は読んだ。
ちょっとだけわかったのは、言葉では説明できない感覚があって、一流の人には、決め手に行くまでの流れが見える、ということ。
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2008/9
北京オリンピックにあわせて出版された16人のトップアスリートへのインタビューを軸とした身体論。あまりメジャーでない競技のアスリートの話も取り上げられており、これを読んでからだと、また違ったスポーツ観戦をすることができる。
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タイトルは、オグシオの潮田選手の話から取られたものですが、バドミントンの話だけではありません。
潮田選手他、16人の本物のトップアスリートに選手が感じている感覚を言葉にしてもらったインタビュー集になっています。その言葉が溢れ出ている様から、一流のアスリートは、自分の感覚について数値化も含めて、通常からよく考えていることが分かります。
例えば、普段陸上にいて水には風呂以外ではほとんど親しむこともない一般人から見て、シンクロ(武田)や飛び込み(寺内)の選手が言葉にする"水"の感覚は異質なものがあります。
ひとつひとつの内容はさらにもう少し深堀りしても面白いかなと感じるのですが、スポーツ雑誌の1コーナーのインタビューものをまとめたという成り立ちを考えると致し方ないところでしょうか。佐々木さんの他の本を読んだらいいのかもしれないですね(私は読んだことはないけれど)。
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アフォーダンス理論の紹介で知られる認知科学者・佐々木正人氏による、スポーツ選手へのインタビュー集。各競技のトップ選手だからこそ見えてくる・でなければ経験のできない認知のありさま探るということがテーマとしてあります。アスリートがとらえる感覚の世界を「こういうことですか?」とうまく言葉にしてゆく佐々木氏のサポートがすばらしく、そこにある「生成」になんども鳥肌が立ちました。あとがきにもありますけど、スポーツを勝敗とか成功挫折といった物語に回収せずに、アスリートの身体能力に近づくことで読み解くという「新たなスポーツ言語」を創りだそうという試みが、掲載誌「VS.」(光文社)の休刊により途絶えてしまったのはとても残念ですね・・・。ちなみに、表題にある「シャトル」とはスペースシャトルのことではありません。
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[ 内容 ]
スポーツを論じるには二つの語り方がある。
一つはアスリートの身体に焦点を当て、どのスポーツにも通じるようなボディとマインドのコントロールを中心に語る方法。
今までのスポーツの論じられ方と言えば、大部分がこれだった。
もう一つは、アスリートの身体を取り巻く「環境」に焦点を当てる語り方。
例えば、陸上選手にしか語れない「地面」、水泳選手にしか語れない「水」を中心化する語り方である。
本書では「スポーツの環境」に焦点を当て、生態心理学で「アフォーダンス」と呼ばれる「環境」の意味に、第一人者である著者が、北京五輪に出場する“オグシオ”潮田をはじめアスリート16人のインタビューを通じて肉薄する。
[ 目次 ]
エリア―身体の延長しているところ、一瞬で知覚する広さ(潮田玲子・バドミントン―空間を20分割して、シャトルを打つ! 名波浩・サッカー―ゴールへの完璧なパスコースが光り輝く 松下浩二・卓球―騙しあいの格闘技…卓球競技の本質)
地面―疾走を支える外部エンジン(朝原宣治・100m陸上―100mを10秒台で走るとはどういうことか 鈴木亜久里・F1―F1ドライバーが見ている時速300kmの世界 堀井学・スピードスケート―スケート選手は氷をどう捉えているのか 皆川賢太郎・アルペンスキー―ポールは“縦への落下”でクリアする)
空気―情報の埋め込まれた周囲(鹿島丈博・体操―宙返り、離れ技、高難度…体操競技の本質 澤野大地・棒高跳び―コンディションのいい日はポールが柔らかい 船木和喜・スキー・ジャンプ―ジャンプは、飛ばずに「風」に乗る)
水―硬軟、形、千変万化の環境(寺内健・飛び板飛び込み―踏み切った瞬間、「入水ルート」が見えてくる 武田大作・ボート競技―水と喧嘩せずにボートに従う 武田美保・シンクロナイズド・スイミング―水面の硬さは、演技によって障子紙にもシルクにもなる)
力―「隙」、「道」…直感で把握するタイミング(吉田沙保里・レスリング―“隙間”ではなく隙“動き”。そこがタックルの「入り口」 野村忠宏・柔道―相手の股下に背負い投げへの「道」が見える 友綱親方・相撲―大相撲で闘うとはどういうことか)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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これは◎の本ですぞ。
なぜならば非常に貴重な選手視点を
覗くことができるわけで。
そうそうこういう本は出てこないものです。
面白いのは卓球の世界です。
これは本当、頭脳を使うスポーツです。
そんなに先手を打っているとは
本当、思いもよりませんでした。
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やっぱりインタビュー集は好みじゃない、ってことに尽きるかも。内容的には、特に好きなスポーツにおいて“おっ”て思える部分もあるにはあった。ただ、いかにトップアスリートとはいえ、やっぱり一人の意見じゃ弱いと思うし、『あくまでその人の主観じゃん』って風に考えてしまいがちです、僕の場合。学会とか講演会でも、大半が退屈に思えてしまうのは、やっぱり根底に“個”としての意見を軽く見るきらいがあるからなんだなぁ、とあらためて思った次第。
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一流のスポーツ選手にはそれぞれ自分だけの感覚があるのだなぁと思いました。その道を極めたからこそ見える世界、感じられるものであり、練習を積んだからこそ発達した感覚とも言えるかもしれません。
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バドミントンとシンクロの選手の話が面白かった。記事の長さは掲載紙の制約によるものとは思うが、とにかく短すぎて残念。せっかく一流のアスリートに突っ込みを入れられるのだから、今1つ細かい記述が欲しかった。