紙の本
実際の妹がこんなに可愛いわけがない
2011/02/05 11:06
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エリック@ - この投稿者のレビュー一覧を見る
通称「俺の妹」。シリーズ第一作。
今から約3年前にスタートしたシリーズであり、当時は前評判等全くない状況でたまたま手に取ったという読者が多いと思うが、まさか、その後メディアミックスでTVアニメ化、PSPゲーム化にまで至るとは思いもしなかった。
上手く時勢に乗った結果であろうが、とにかく2010年後半からの動きは怒涛の一言。
作品としては、主人公の高校生とその妹を巡るコメディであり、主要登場人物は、至極まともな高校生男子である高坂京介と、イマドキ中学生の妹・桐乃。
ヒロインでもある桐乃は、いわゆる「ツンデレ」の「構ってちゃん」であり、物語の冒頭からツンツンしっぱなしの状況。最近は特に兄弟関係は疎遠であり、むしろ、険悪ですらあったが、ある事件をきっかけに、妹・桐乃が兄・京介へ「人生相談」するところから物語は動き出す。
ツンツンと尖ったつれない姿勢の人が、時折、デレデレ(照れ照れ)と全く違った顔をみせるというギャップのある態度をもって、ツンデレという言葉が生まれたが、本作はそんなツンデレキャラを主軸に据えた作品。
巻を増すごとに新たな人物たちが登場してくるが、いずれのキャラクターも、それぞれ人には言えない内面を隠し持っており、各巻の主題は、その内面をさらけ出した後の後始末といったところ。それらは必ずしも「ツンデレ」というわけではないが、表裏のギャップを持っているという点では共通か。
この作品としての面白さは、上記した通り、表面と内面のギャップを抱えた登場人物たちの「悩み」を、不器用ながらも全力で解決に走る主人公・京介の奮闘する熱い姿や、妹・桐乃以下「萌えキャラ」が作品狭しと縦横に走り回る姿の愛らしさにある。
また、作風としては、明らかに電撃文庫のお家芸「萌え作品」ながらも、著者の入魂振りが鮮明に分かる作品でもあり、第1巻での「事件」における父親の厳しい言葉や、本作の続刊である第2巻における「出版社への原稿持込」のシーンなどにおいて、ご都合主義で話を塗り固めるのではなく、他の作品においては、ご都合主義の下で伏せられている厳しい現実を白日に晒して、読者に対して問題を投げかけている辺りに、単なるムーブメントではないプロ作家としての著者のプライドを感じる。リアリティをほんの僅かだが紛れ込ませることで、上手くアクセントになっている。
時に材料としては、決して扱いやすくはないテーマを、この萌え作品に溶け込ませて、話の彩りに添えている点を、私はこの作品のもう一つの面白さであると感じている。
とはいえ、作風が作風なので、万人受けはしないと思う。特に「キャラもの」がメインの作品であることは確かなので、それが受け付けられない人には向かない。
また、表紙からして典型的なオタク向け作品なので、レジに持っていくのが恥ずかしい人にも向かない。(そういう人はbk1で購入して下さい)
但し、裏を返すと電撃文庫らしい作品ということでもあるので、そういった作品を求めている人は、是非一読を。
どうしても、TVアニメから入る層が多いため、文字ばかりの小説原作は、人によっては手に取りにくいかもしれないが、作品としては1巻よりも続巻の話の方が物語として面白い。それゆえ、全ての始まりという意味において、この第1巻は外せないと思う。
お試し気分でまず第1巻を。
もし、読了後に続きが気になるようであれば、一気に残りの巻を買って読んでみて欲しい。第1巻でアレルギーが出なければ、恐らく、その読者はこの作品に対して免疫を持っているはずだ。シリーズ全作読み通せるはずだ。
電子書籍
可愛いわけがない……はず
2019/05/04 18:08
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投稿者:アイス - この投稿者のレビュー一覧を見る
俺妹こと俺の妹がこんなに可愛いわけがない。妹の趣味に翻弄される兄の姿が妙なところで現実じみていて面白いです。オタクこんなもんさ……
紙の本
アニメから入ってます
2013/12/31 20:13
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメですでに物語の内容については知っていたので、次どうなるのかなというドキドキ感は味わっていないのですが、それでも思わず読み進めてしまうような作品です。
やはり原作から入るべきだなと感じます。
主人公は相当良心的な人物で、妹のことを嫌いだなどと言っていながら、何かと世話を焼き続ける少し珍しいタイプかと思います。
妹の桐乃がいい感じのツンデレであり、このキャラが物語を面白くしているのだろうと思います。
ラノベということでシリアスな方面には期待できませんが、軽い感じの話としては話題になるだけのものはあるでしょう。
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タイトルも絵も、気になりすぎる作品だったが、内容も大変面白かった。
ただ、続きそうな作品なんだが、話の持って行き方が難しいような……
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読みたいのに何処にもないんですけれど・・・。
妹大好きです・・。
純文学もすきだけれど、ラノベもすきです。
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すいません。表紙とタイトルでただの萌系ラノベかと馬鹿にした私が馬鹿でした。
私、ラノベがどっちかって言うと苦手だったのですが、そんなこと気にすることもなく読めて面白かったです。
オフ会の時の妹はあるあるすぎて泣けてきました。
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平凡な真人間の主人公と、超勝ち組で重度のオタクな妹が繰り広げる、ちょっとした成長物語。
タイトルからある程度オチが読めます。
どう途中の道筋をつけていくのかと思っていたら... ふーむ、なる。
オタクな人には見慣れたサイトがあったり見慣れた作品があったりでなんというか。
妹ゲーでしおり、どこのはじるすですかととても負けた気分になりつつツッコミを入れたり。
ネーミングとか、特定層へのマーケティング面で見ると相当な作品です。
しかしこれ、偏りすぎているように見えるわけで... 一般受けするのかしらん。
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設定が乃木坂春香の秘密と同類だけど、個人的にはこっちのほうがおもしろいかな。
文章と展開が手堅く丁寧に仕上がっているので、スラスラ読めたし、
笑えるところもそれなりにあったので。
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<内容>
妹・高坂桐野はかなりの美人だが兄の俺のことを平気で見下してくるので、ここ最近口も交わしてない。
だがある日、妹の秘密に関わる超特大地雷を踏んでしまい、\"人生相談\"をされる羽目に……
<感想>
超人気を誇る俺妹第一巻。秋葉で第一版が速攻で売り切れたとか。。。
という訳で買ってみたら……やばい。やばい。
すっげーリアルで、すっげー共感できる。
正直、これ以上共感持てた作品はないわ。
ホントに。
オタを嫌ってる人にも、オタの人にも(つまり全員だww)に読んで貰いたい……
今までにない異色を放つラノベなんで。是非是非wwwwwwwww
※こっからネタバレ↓
最初は、プリンセスメーカーとかアルルゥとあそぼ とかグレンラガンとか最終兵器彼女とかからとったゲーム並べられて爆笑しつつ、俺のエロゲプレイに爆笑しつつ。
んでコメディだけかと思いきや……最後の親にエロゲばれるとこ。あれ、やばいな。すっげー共感持てるよ(ぉぃ
俺もあった。(エロゲじゃないけど)
親にアニメのなんたるかを説明して説得しなくちゃいけないのは分かってても、世間からどう見られているかってのもホントに良く分かってる。なんせ自分達のことだからな。
そしてその批判は\\\"正論\\\"だからホントに反論ができないんだわ。
確かに、犯罪起きてるのは事実だよ?
でもアニメ=犯罪 ってのは違うっていう説明になんて言えばいいんだ?
宮崎事件(仮)の時の犯罪者予備軍の時みたいに数で勝負することはできてもさ(詳しくは知らないけど。)説得するのってホントに難しいんだ。
だって、エロ本の必要さを何て答えるよ?それと似たような説明をするってこった。
まぁ、エロじゃない分気まずいってのはないけどさ。
この本ではさ、桐野がスポーツ万能、才色兼備、勉強もできて外面もいい。なぁんて完璧人間だから説得できたけどさ。普通ってそうじゃないじゃん。
そんなやつが趣味に没頭してるのを普通の人が見たら止めるだろ。
俺も分かる。親が止めたい理由ぐらい。
でも、止められないからオタなんだ。
ホント。この本はそこんとこよく分かってる。
それに、中盤のオフ会がホントに大事なとこなんだよね。後から考えると。
俺がオタに対して理解できるようになったのは、\\\"実際にオタに会って話したから\\\"であって、そうでもない限り理解するなんて到底無理だよ。
一般人のエロゲに対する見解なんて所詮 エロ本と同じさ。18禁でも泣きゲとか色々ある訳だよ。
それをやらないで理解しろってのは難しいんだ。
だから、ここで俺に理解させることで親父に一般人の\\\"俺\\\"が説明することで説得できたんじゃないかと思う訳。
それと、桐野のオタ友達ができた時の変化ってのもでかかっただろうな。だから母親はそんなに反対する態度がなかったんじゃないかと。
なんか思ったことを吐きだしただけになったな……orz
んな訳でこの神作品を是非にお勧めしますよ。
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とある作家さんの日記レビューを見て、面白いと進めていたので一応チェック。
⇒まんだらけ 362円
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12/29読了。
まず、買うのに苦労した。絶対あるだろうと踏んでアニ○イトや○らのあなやメロ○ブックスへ行ったというのに一冊も無い。
どんだけ売れてるんだこの作品。
で、旭屋書店に行ったら普通に平積みで売ってた(ノД`)シクシク
ウチにも妹がいるので共感しまくりな作品でした。
ウチの妹も世間的には可愛い部類に入るらしいんでね……(大手事務所のオーディションで最終選考に残ったことあるんよ)
こんな趣味だったらどうしようかと思っちゃいますが、まぁ、どちらかというとそういった趣味なのはオr(以下省略させていただきました
世間では結構評判いいけど……んまぁ、悪くはない。
2巻は気が向いたら買うつもり。
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ごく普通の冴えない兄と、バリバリのイマドキモデルな妹。
けれど、妹には、人には言えない趣味があった。偶然その秘密を知ってしまった兄は、妹に相談に乗ることを強要される-
イマドキのギャルモデルな妹の、オタクな一面をうっかり知ってしまった兄。また隠れオタクネタか、と思いきや、定番を抑えつつも定番だけでない熱い展開も待っている?!
更に、友だちとの絡みっぽい描写もあり腐女子方面もコンプかと思いきや、妹マニア・2次元エロゲーマー。何やら共感を覚えつつ読み進んでいくと、そこには努力根性義理人情が待っていた。王道BANZAI。
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ライトノベル作家が描く兄妹愛&青春小説。
何事にも普通を目指す主人公と隠れヲタの妹とのやりとりが秀逸すぎます。
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最初、話の濃さはないと思っていましたが
読んでいるうちに段々とあるなと思えてきました。
兄弟の絆(?)、本当の仲間(?)などすごい深みがありました。
そして兄の突っ込みとその他の人のボケには沢山の笑いをもらいました。
兄には思わず拍手を送りたいぐらいのナイス突っ込みです!
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伏見つかささんの作品を読むのは初。
最初の方はあんまり好きな文体じゃないなぁと思ってたんですが
気がつくと、あのテンポのよさを生かすにはこういう書き方になるのかな、と。洗脳されてるよ俺。