紙の本
いまのあなたを形作っているものは
2008/08/10 11:23
9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が何をしたいのかを明確に自覚している人は、やっぱりカッコイイ。でも、普通に学生をやって平和に生きてきた人間が使命感に目覚めるなんて、そうはない訳で、何かしらの転機があって変わっていくのだろう。それには、稲嶺前指令にとっての日野の悪夢なんて歴史的大事件でなくとも、笠原にとっての王子さま事件のように、自分が受けるインパクトの大きな出来事があればよいのだと思う。
第一話は、本編でもあまり大きく取り上げられることのなかった、どちらかといえば良識派の緒方副隊長の過去話。ごくごく普通の大学生だった緒方が、何となく就職して、何となく生活に慣れてしまい、そして破綻する…だけで終わらずに、明確な目的を持って生き方を変えていく姿がカッコイイ。この話を読むと、緒方の根幹は以外に玄田隊長に似ているんだなあと思えてくる。
そして、本作の過半を占めるのが、手塚と柴崎の物語。ここまで追い詰めるか、というほど追い詰めておいての最後ハッピーな展開は、落差が激しい分、キラキラして眩しく見える。
ところで、銃火器の使用が禁じられた後の図書隊と良化隊の抗争はどのように変化したのだろう?戦争がなくなったら軍隊はどうなるか、という命題にも思えて、ちょっと気になります。
紙の本
背中合わせの二人
2019/01/22 00:26
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投稿者:はるはる - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルをつけるなら「背中合わせの二人」。この本を読み終えて、この意味が分かった時、とてもあたたかい気持ちになりました。素敵なお話です。郁と堂上教官のラブラブぶりも健在!
紙の本
自分を大切にすることがものになる
2013/07/13 16:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が素直に動いたとき、自分が思ってるよりもうまくいくことが頭では分かってるけどありのままになれない、2人を描いていると思います。
図書館戦争シリーズの別冊で1は堂上教官と郁でしたが、今度は手塚と柴崎にスポットを当てられています。今までの図書館戦争シリーズとは、ちょっと違う雰囲気になっています。
2人の進展状況を、とりまくまわりのメンバーが新しい顔を見せそこもおもしろいです。
番外編のような気持ちでよめますが
登場人物全員の想いや心情が全部つまった、
大切な一冊です。
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「図書館シリーズ」スピンオフ第二弾。『図書館戦争』から続いたシリーズもこれにて閉幕です。
別冊1に比べると糖度は控えめだけど、しっかり幕引きがされているので読後はすっきりしました。
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1とは違ってラブもあるけどシリアス寄り?
内容的には確かに後味というか、あまり事件自体は気持ちよくない。けど。
でも今回メインの手塚と柴崎の顛末が私はすごく満足。
両思い確定シーンは正直ちょっと涙出そうだった。
私は柴崎がうらやましい。
あと上官たちの過去話も、緒方さんのとか、いい話。
本当はもっとスピンアウト見たいなあ。小牧さんあたりとか。
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スピンオフ第2弾。本当に終わってしまったんだと思うと寂しいですが、とても楽しかったです。
「その他の人々」ということで、緒方や、小牧と堂上の過去編、手塚と柴崎のお話がメインになっています。幸せになって欲しかった柴崎がとてもめでたいことになって、私はうれしい。よく言った手塚。
あの柴崎に素直にこられたり泣かれたり甘えられたりしたら、誰だって参るよね。うん。
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1に比べると甘くはないので、読みやすかったです。あとがきに書いてある通り、初稿のまま終わってたらものすごく後味が悪かっただろうなと思われるので、このラストは正解だと思います。
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何事に置いても器用に立ち回る柴崎は恋愛だと不器用に。同じく恋愛不器用な手塚と最終的にどうくっつくのか!? 誰もが待ち望んだスピンオフここに登場。
個人的に水島の自分よがりな考え方にぞっとしてしまいました。さすが有川先生。
最終的に幸せになってくれて本当に良かった。これで本当に幕引きなのがとても寂しいシリーズでした。
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とうとう幕引きとなる図書館戦争シリーズ。まず読み始めから度肝をぬかれた。まさか緒方さんの話から始まるとは・・・。しかし話の内容は、切なく甘酸っぱく好きでした。また終わり方がよく、この先を自分で思い描く。この次が堂上と小牧の昔話。そして最後が気になる二人の柴崎と手塚の話。ベタ甘な話の似合わない二人。最後はきれいにまとめてあり良かった。
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堂上と郁ほどのベタ甘な話では無いものの、手塚と柴崎の鬱屈した間柄が恋から結婚に繋がるとはねぇ。あとは小牧と毬江、玄田と折口の、とは行かないのかな?そうなると、?巻も、と期待するがあとがきを読むと、もうオシマイとも読めるから、其処まで話を拡げるつもりは無いのかな。小牧や毬江、玄田と折口は物語上では、重要人物だけど、あくまでワキだし、この物語のシテは郁と堂上だから、これ以上の展開は、望まない方がイイのかもね。
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図書館シリーズついに完結。幸せなんだけど、複雑な気持ちがいっぱいで涙なしでは読めませんでした。そこまで傷つかないと話の収集つかんかったんかな…そんな風に感じました。
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んーやっぱり甘い。
ただ今回は甘いだけではなく、
ちょっとツラいところもあった。
後味が悪くはならなかったけど、
読んでるときはキツかったなぁ。
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この巻で、ついに図書館シリーズも終了(つд⊂)エーン
もう激甘ですよ(∀`*ゞ)砂糖が何十g入っているんですかってくらい(笑)
素直になれない柴崎様がついに!ついに!(´∀`*)ウフフ
やっぱり物語がハッピーエンドだと気持ちが良いですよね♪
有川さん、素敵な作品をありがとうございました(m・ω・)m
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図書館シリーズ、後日談的短編集2作目。こちらは郁と堂上が中心ではなく、周囲の人々に目を向けた短編でした。後半は作中でも気になっていた2人の恋の行方を追っていて面白かったです。
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もしもタイムマシンがあったら
休憩時間にこんな話題で盛り上がる堂上班。皆それぞれの思い出が甦るが、そんな中緒方副隊長は大学の頃に戻りたいと言う。そんな彼の切なくて大切な恋とは・・・。図書隊に入る前の過去もついに明かされる。加代子の人柄が好印象でした。緒方が図書隊に入るきっかけを作ってくれた言葉が、何よりも重みがある。作家なだけに、どんな検閲も許されることはないという大切なことを、誰よりもよく理解していたんだろうなぁ。折口さんのインタビューも素敵でした。この恋が実ることを祈っています。
昔の話を聞かせて
図書大学校に入学した当時や、特殊部隊員としての様々な事件や訓練の話をしてくれる堂上。初めから上官だったように見える彼の過去とは・・・。小牧との出会いも語られる。柴崎や手塚と違って、教官に追いつけないことに落ち込む郁がかわゆいーーvそして報復に投げっぱなしジャーマンを食らわす堂上教官・・・そして極め付きにはお姫さま抱っこ。もう何かいろいろかわゆい。らぶらぶっぷりが健在で安心しました。
背中合わせの二人(1)~(3)
ある日ストーカーに付きまとわれている場面を見られたことで、手塚に協力してもらうことになった柴崎。郁が結婚したことで部屋を出て一人部屋のはずが、同期の士長の水島と一緒の部屋に。堅苦しい水島にうんざりしつつも、無難に過ごしていた。ストーカーが終わった頃、再び大事件が柴崎を襲う。極悪な仕業の犯人は・・・?今回はいろいろ柴崎がきつすぎて泣きました。ストーカーってこんなに怖いものだとは知らなかった。痴漢騒ぎのときは被害の経験があったので、あぁ・・・とすごい理解できたのですが、ストーカーも怖すぎる。最後まで涙をこぼしつつこらえる柴崎に切なくて泣いた。やっと手塚とくっついて本当に良かったと思います。これで今までの分以上に取り返して、幸せになってほしい。ジェットコースター並みの投球に万歳^^