投稿元:
レビューを見る
新しい視点。ただし、この本で取り上げているオークと日本の楢とか樫とかはどの程度似ているのでしょうか。ドングリの比較写真も欲しかったが、無理か。
投稿元:
レビューを見る
第1部 ドングリ文化
第2部 オークの時代
第3部 「オーク時代の終わり」
第4部 オークよ永遠なれ
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
古代西欧文明から、ダ・ヴィンチの絵画、大航海時代の帆船、日本の縄文文化まで。
人類の歴史は、常にドングリの木=オークと共にあった。
[ 目次 ]
第1部 ドングリ文化(木の実を食べよ;古代ギリシアの食卓 ほか)
第2部 オークの時代(シェイクスピア時代の老木;オークが人類を創る ほか)
第3部 「オーク時代の終わり」(オーク船が世界を制すとき;オークの森のなかで船を探す ほか)
第4部 オークよ永遠なれ(オークそのものの価値;オークの多様性 ほか)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
投稿元:
レビューを見る
オークの木が文明を生成するのに如何に役に立って来たかと、オークそのものの特性を描いた本。
ドングリは初期採集文化を養い、用材となり樽を作り積分を生み出し、船は大西洋を渡る。オークから見た文明史。
投稿元:
レビューを見る
日本の縄文時代はドングリなどの木の実が主食だったが、世界の文明を育んだ地域でも狩猟採集から農耕に移行する期間に重要な役割を果たしたのはおもしろい。後半は船や建築の話が多く、飛ばし読み。
・オークはブナ科コナラ属(Quercus)の総称で、亜寒帯から亜熱帯まで広く分布する。実際には落葉性高木を指すことが多く、ナラに相当する。
・8000年前の肥沃な三日月地帯のチャタルヒュルクで臼などの道具と貯蔵用の穴が発見された。茎を刈るための鎌が見つからないため、ドングリを貯蔵して挽いていたと考えられる。クルディスタンの村では、19世紀末でもドングリのパンを食べていた。
・古代ギリシャ時代、穀物が不足するとドングリを乾燥させて粉に挽き、練ってパンを作るとプリニウスが記述している。
・ヨーロッパ人が北米北東部に入植した時、川沿いにドングリでいっぱいの貯蔵場所が見つかった報告が多数ある。
・北アフリカでは、現在もドングリが食されている。
・オークは、道路、骨組み、扉、とがり杭の柵、ヘンジ、樽、棺、船、皮なめし、インクとしての価値が高かった。
・ヨーロッパ北部では4〜18世紀の建物の95%がオークの木造建築だった。