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木村のおっちゃんの、執念。誰に何を言われても、意志を変えない。そのまま突き進む。すると、道が開ける。このおっちゃん、まだ50代なんですって。
とにかく、おっちゃんのリンゴ、ガチで食べてみたいと思いました。
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この本の中には、
たくさんの 忘れてはいけない大切なことが書かれていたというか、言葉で書いているというよりは そこから感じ取れるというか。。。
りんご農家の無農薬成功の話なのに この本は“人生のバイブル”のような本でした。
目に見えるものだけを信じてしまう、目に見えるものだけしか見えなくなっている私たちに。
ほんとに大切なことは目に見えないところにあり、その周りにたくさん落ちているんだと
気づかせてもらいました。
それが、見えるか見えないかで 人は大きく 変われるのだと 感じました。
本の最後の最後についている
キラキラした光のりんご畑にいる木村さんの一枚の写真がとてもいいなと思いました。
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木村さんの生き方に感動しました。
笑顔がいい。
生への向き合い方がいい。
思いやりの心が温かい。
一生大切にしたい本。
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何かを成し遂げてしまう人というのは、周りからなかなか理解されない“変わり者”に見られたりするのかもしれない。そして本当にそれを成し遂げた時はじめて、その言葉は私たちにも理解できるものになるのでしょう。絶対不可能と言われたリンゴの無農薬栽培を実現した農家のおじさん、木村さんの挑戦の日々。表紙の木村さんの写真のままの人柄、言葉と、想像を絶する畑での日々に、心動かされる一冊です。
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木村さんに会ってみたい。
木村さんと話がしたい。
木村さんのリンゴを食べてみたい。
奇跡はおこるものなのですね。
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本の表紙がそのまま中身を表している。
この木村さんの笑顔ー歯は全部抜け、風雨にさらされきった
かのような皺くちゃの笑顔、でも澄み切った青空のように
清清しい笑顔ーのまま、だ。
残念ながら“木村さんのりんご”を未だ口にしたことがない
けれど、パリンッ、シャクシャク、コクリッと咀嚼し、まず
口の中、そして鼻へ喉の奥へと広がる芳香が、この本の中か
ら漂ってくる。
浅学で私は知らなかったのだが、りんごの無農薬栽培は不可能
と言われてきたらしい。木村さんの不可能が可能になるまでの
想像を絶する、艱難辛苦と成功への軌跡が描かれている。
元々涙腺が弱いのだけど、辛いから哀しいからという負の感情が
産む涙は一滴もない。
読んでいると自分自身の中から、まるで大地から吸い上げた養分が
湧き上がるように涙が出てくる。何も考えなくても。
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品種改良をされた現代のリンゴを無農薬で育てる。
不可能とされたことを実現させた、「リンゴ馬鹿」木村秋則氏の半生をつづった本。
無農薬で虫が大量発生し、近隣の畑の持ち主から疎まれ続け、
死のうと山を登った木村氏が見たものとは・・・。
「死ぬくらいなら、その前に一回はバカになってみたらいい」
出来上がったリンゴは、「腐らない」リンゴとなった。
勝者は絶対にあきらめない。
そんな大事なことを気づかせてくれる本。
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すごい本だ。
なんとなくでも、心に触る何かをこの表紙、タイトルから
感じた方は、是非、読んで欲しい。
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●ひとつのものに狂えば、いつか答えに巡り会う
●コンピュータと同じでさ、他から与えられたものしか利用できない人がすごく増えてしまった
●バカになればいい
●人が真に新しい何かに挑むとき、最大の壁になるのはしばしばその経験や知識なのだ
●自分にはもう何もできることはないと思っていたのが、まるでウソのようだった。何もできないと思っていたのは、何も見ていなかったからだ。目に見える部分にばかり気をとられて目に見えないものを見る努力を忘れていた
●木を見て、森を見ず
●自然の手伝いをして、その恵みを分けてもらう。それが農業の本当の姿なんだよ
●文明があまりにも進歩して、人間は自分たちの根っこがどうなっているかを忘れてしまった。インターネットがどれだけ便利になろうが、携帯電話で世界中と話ができるようになろうが、毎日何かを食べなければ人は生きていけない
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話題の本をようやく読みました!
木村さんもすごいけど、周りを支えていた家族もまたすごい。
でもきっと支えてもらえる木村さんの人間的な魅力もあってことなのだとおもいました。
無農薬で農作物を育てるという大切な文化をぜひ日本中に広めてもらいたい。
この世の中は、微生物と微量成分と小さな虫たちで支えられているのです。
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アダムとイブがエデンの園で食べたものはリンゴとなっているが、実は旧約聖書には”善悪を知る木の実”としか書かれていない。木の実を英語やドイツ語で言うと”リンゴ”であったからというのが現在の解釈である。
2006年NHKの”プロフェッショナル・仕事の流儀”に”奇跡のリンゴ”という題で、木村秋則氏が登場した。
リンゴは農薬を使わないと90%が収穫不能となる。実がないのだから次年度もほとんど収穫不能となる事は明白である。
しかし、彼は8年かかってこの”絶対不可能”を覆した。
無農薬で、かつ”腐らない”リンゴを彼は作った。
彼は笑いながら言う。
「ワタシ、馬鹿だからさ。いつかはできるんじゃないかと、イノシシみたいに突き進んだだけだ。」
それは 「ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合う。」という信念に通じる。
この信念に感動し、新たな一歩を踏み出した人がどれだけいただろうか。
かくいう私もその一人だ。
薬剤師として”狂う”ほど仕事をしたのだろうか?
患者さんのために”狂う”ほど学び、考え、仕事を実践したのだろうか?
自らに問いかけることでしか、彼に向き合うことはできなかった。
薬剤師の職務を多くの人に理解してもらうために何が必要なのだろう?
数値目標を掲げ、データをもとに問いかけることも大事だろう。
経済や政治の勉強をすることも大事だろう。
しかし、私自身はそれほど知識がない。だからそのような議論に参加できる能力がない。
きっとどれほど経済書を読んでも、真の意味での理解は難しいだろう。
しかし、患者さんと”狂う”ほど真摯に向き合うことはできる。
真摯に向き合うことが、患者さんの薬剤師への理解と信頼を築きあげることができる道だと信じている。
”奇跡のリンゴ”は、ひとつの奇跡を見せてくれた。
ならば、もう一度その軌跡を辿ることも大切な道だと思う。
他の誰にもできない自分自身の道を確かめるために・・・
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「絶対不可能」を覆したリンゴ農家を営む方の話。
農薬・化学肥料の力を借りないと、大きく甘い林檎を出荷できるほどの数を収穫できないという現状。
そんな、明らかに自然の仕組みを無視しているショッキングな現代の営みを知る本。
ただ、無農薬林檎を作るための紆余曲折が書かれている本ではない。
林檎農家を自分に置き換えて、視線の転換を図れる貴重で力強い言葉で綴られている本です。
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リンゴの木はリンゴの木だけで生きているわけではない。
周りの自然の中で、生かされている生き物なわけだ。
人間もそうなんだよ。
人間はそのことを忘れてしまって、
自分独りで生きていると思っている。
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バカになればいい。
バカになるって、やってみればわかると思うけど、そんなに簡単なこと
ではないんだよ。
だけどさ、死ぬくらいだったら、その前に一回はバカになってみたらいい。
同じことを考えた先輩として、ひとつだけわかったことがある。
ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合うことができるんだよ。
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農業について考える。
想像以上に大きなテーマだな。と改めて考えさせられる。
この本は、「農業」についてを目的として読むだけではなく「人としての生き方」についてを目的として読んでも心に残る言葉が沢山あります。
読み進める都度、涙こぼれる言葉に出会います。
間違いなく☆5つ。
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■紹介
りんごの無農薬栽培に成功した、
木村秋則さんの無農薬栽培成功までの記録。
当初は悠々と始めた無農薬栽培への挑戦も、
5年を経過する頃には畑全ての800本ものリンゴの木が枯れようとしていた。
このときの本人の精神状態は凄いものがあったと思う。
また家族もすさまじい貧困の中、よくついてこれたと思う。
人と人の関係、人と自然との関係、そして農業について、
もう一度見直させてくれる。
■抜粋
○なぜ農薬も肥料も使わずにりんごが実るのか、
その科学的なメカニズムは今なお明らかになっていません。
確かなことは、木村さんの雑草の生い茂った畑には、
多くの虫が息づき、カエルが卵を産み、鳥がさえずる。
そこは本当に気持ちがいい場所です。
りんごの木にとっても、きっと同じだと思うのです。(P.6)
○データっていうのは過去だ。
過去のデータをどれだけ集めて計算したって、
新しいものは生まれて来ない。
未来は開けない。(P.37)
○人間が世、全部持っていくから被害を受けるんではないのかとな。
そんなことを考えました。
元々はタヌキの住処だったところを畑にしたんだからな。
餌なんかやったらタヌキが集まって来て、
もっと悪戯するんではないかと思うところだけど、そうはならんかった。
不思議だあと思った。
自然の不思議さに目を開かされたと言えばいいか、
とにかく自然は人間の計画通りには動かないもんだと思ったの。(P.44)
○畑が雪に埋もれると、木村は農業の勉強を始める。(P.49)
○田植えの直後は、
その根を張らせるのに精一杯で地上部があまり伸びないんだと思う。
そのかわり、地下の根が十分に成長した後は、
普通以上に地上部の葉や穂が成長するわけだ。
○パイオニアは孤独だ。(P.140)
○畑の姿は一年ごとに変化を見せながら、
リンゴの生育にとって理想の状態に近づいていった。
(中略)
最大の理由は、
畑に余分な栄養分が存在していないからだろうと木村は言う。(P.186)
○自然の手伝いをして、その恵みを分けてもらう。
それが農業の本当の姿なんだよ。(P.193)
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「奇跡のりんご」とタイトルではあるが、
私はあえて「奇跡のおじさん」とでも名を付けたい。
こんなおじさんが世の中に居てくれて本当に良かったと思う。
「自然農法」(この本では自然栽培とあるが)を通して、
強く信念をもったおじさんの人生の奇跡が描かれている。
脳科学者「茂木健一郎」もお勧めの人物。
自然をきちんと観る姿勢、そして、信念を貫く姿勢は、
人々に勇気を与えてくれるものだ。
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感動した。無農薬でリンゴを実らせた男の生き様に触れられた事に感謝したい。人間が一人でやり切れることなんて、実はそんなに多くないんだろうな。やっぱり。