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栄光の剣、というより、むしろ、ひかりちゃんの剣、といった印象が強い。
「あの獲物、欲しいです」剣士ひかりちゃん、格好良すぎ。雪豹(自称)清川兄、塩過ぎ。中高生だったらまだしも、成人男子がこの思考回路。この一人称。「ジーン・ワルツ」でのスカした二枚目面との相乗効果で、破壊力は抜群です。
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1988年のバブル景気真っ盛りの頃の医科学生体育大会が年一回開催されていた
剣道部は医鷲旗をめぐり剣に全てをかけていた
東城大学医学部の猛虎・速水晃一と
帝華大医学部の伏龍・清川吾郎は互いに覇権を争った
速水晃一は「ジェネラルルージュの凱旋」
清川吾郎は「ジーンワルツ」に登場していた
このお話はブラックペアンとリンクしていて
同じ場面で田口先生も出てきました
このリンクが海堂先生の描く本の醍醐味ですね
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『ブラックペアン1988』と対になる作品。
『ブラックペアン』が医療のシリアスな面を描いた作品なら、こちらはこれから医療界に参入する予定の、けど、まだ医療の事よりも自分の事の方が大事な学生達を描いた作品。
かたや、将来の救急外科の救世主、速水医師。
かたや、産婦人科の分野でのエース、清川医師。
その二人が学生時代剣道を通じてこんなに熱いバトルを繰り広げていたんだ、というお話。
もちろん、高階先生も重要人物です。
海堂さんのいろんな作品を読むにつれ、高階先生って何者だ?と恐れを抱く。
彼の頭の中はいったいどんな構造になっているんだろう。
速水先生に赤が似合う理由もちょっぴり分かりました。
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時代はブラックぺアンと同じ。
腹黒タヌ……じゃない、高階先生が帝華大から東城大へと転勤してきたとき。
メインとしてはジーン・ワルツの清川先生と我らがジェネラル・速水先生が大学生の時の話。
今回は彼らの剣道部時代の話。
まずは清川先生。
あれ?こんなに怠けが全面に出ていましたっけ?プレイボーイな感じは素敵ですけど。「なんでもできる」人だからこそ、本気になれない。でも……と話は進んでいきます。
春木としてはジーン・ワルツの時の方が好きかも。
で、速水先生。
もちろん授業はサボりです(笑)グッチーもね。真面目なのは島津ですもの。
そんな素敵な彼だけど、こっちは清川に比べて生真面目。
フェイクとか向かないタイプ。
剣道に関してはね。授業とかでは、要領良さそうだけど。
清川と速水を足して二で割った感じが良いと思う。
今回は医療については触れていない作品です。
でも楽しかったよ。
キャラを知っている、かつ好きだってのはポイント高いよね。
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剣道の小説です。医学じゃないっす。そしてこの人の他のを読んでないと人間関係のおもしろさがわからない。剣道小説としてもそこそこおもしろいけどね。たぶんこの先の小説にもつながっていくんだろう。
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読み始めは単なる剣道物語のように思えてテンションが今一つ上がらなかったんですが、話が進むとともにテンションもアップ、やはりこの作者はただ者ではありません。高階のキャラクタは最高です。
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これも面白く読めました。当初、海堂さんの医療ミステリーじゃなくって(ミステリー色は次第になくなっていますが)、剣道部の青春小説と言うことで、あまり馴染みもないし合わないかなと食わず嫌いでしたが、読んで見ると剣道を知らなくても緊迫感が伝わり楽しめたのです。
例によって過去の作品で発表した主人公たちの青春時代にひとコマと言うことで、東城大学剣道部主将は強いけれども責任感強すぎる速水(のちに「ジェネラルルージュ」で活躍)、一方、ライバル帝華大学剣道部主将は才能はあるけど無責任な清川(「ジーンワルツ」に登場)、そして舞台は「ブラックペアン」の1988年となっています。と舞台がそろっているので、この作品を読む前に他の作品を読んでいると楽しみ倍増です。
また周りを固めるわき役がまた魅力的です。この部活の顧問が高階顧問。マージャン仲間に出てくるのが田口や島津、ブラックペアンの世良などなど。まさにオールキャストですが、もちろん、それらの作品を知らなくても何ら問題ないでしょう。剣道仲間では、なんともかっこいい(女性だけど)サブマリンの朝比奈ひかり、薬学部ですけど、今後の活躍があるかも。
と言うことで、青春スポーツを楽しめるエンターティメントとしてとらえたらいいような作品で、十分に楽しめました。
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ジェネラルの若かりし頃。医学生で田口先生も出てきます♪
"ジェネラルルージュ"の『速水』vs"ジーンワルツ"の『清川(兄)』の構図。
清川先生のおちゃらけた雰囲気のキャラ、速水先生の真直ぐ過ぎるキャラ。対比が面白い。
『朝比奈ひかる』の『あの獲物 欲しいです』はストレートにカッコいい。
物語は剣道の話。
ジェネラル医学生時代で剣道を軸に季節が、人が巡っていきます。
とりあえず読んでみて…と思ったのですが、やっぱり面白かった。
高階医院長はこの時代、剣道の顧問をしてます。
この人はやっぱりタヌキです。どこまで行ってもタヌキです・・・
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タイプの違う速水と清川の剣道対決。
シリーズもののサイドストーリーらしいが、読んでいない作品にもあるので純粋な剣道物語として読み、楽しめた。おジイの薫陶を受けた朝比奈が強い。高階顧問のキャラが独特。
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うわ!初めて海堂さんの本、あんまり面白くないって思った。。。
剣道とか全然関係ないからかなぁ。
うわーうわー。。。部活もやってないしなぁ。
アツいのダメなんだって^^;
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バブル景気真っ盛りの1988年、東城大医学部剣道部の猛虎、速水晃一、帝華大医学部剣道部の伏龍、清川吾郎、剣の才能を持つふたりの男が、全存在をかけて戦う。そしてその戦いの陰には、帝華大から東城大佐伯外科に招聘された阿修羅、高階顧問の姿があった。
この本を読んだ理由は3つ。1つ目はこの著者の作品が好きだから。2つ目はバチスタシリーズの速水とジーン・ワルツの清川のスピオンオフ作品だということ。3つ目が剣道を題材にしたものだということでした。
いや〜、今回も面白かったです!速水と清川にこんな過去が会ったとは。この著者の作品は、ページ数が多くても全然読みにくくないし、スイスイ進められて不思議です。読み始めるとすぐハマッていけるのがすごいです。剣道の描写には意見が分かれるかもしれませんが、私はそんなに気にはなりませんでした。他の作品を読み返したくなりました。
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バチスタシリーズだったから、読めたようなものの・・・なんだかイマイチでした。やっぱり病院が舞台じゃないと緊迫感ないし、キャラも物足りない。ざんねん
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速水先生の学生時代の物語で、いつもの病院のお話は一切なしでした。
お茶目な高階先生に笑いました。ほんのちょっぴり脇役で登場した田口先生になごみました♪
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剣道やったことはないのですが、ちょっとやってみたくなりました。
こういう青春小説好きですね。
やっぱりタヌキはタヌキでした。
おもしろいですよ。シリーズを知ってるとなお。
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「ジェネラル・ルージュ」速水晃一と「ジーン・ワルツ」清川吾郎が医学生だった頃の、そんな二人が主役。
今回の舞台は、1988年の医学部剣道大会「医鷲旗大会」−。それに青春を懸けた医学生達の姿を描いた青春小説。一部「ブラックペアン1988」と重なるので、世良くんと渡海先生がクロスオーバーしてチョロっと登場。
年に一度、夏に行われる「医鷲旗大会」で、手にした者は外科の世界で大成すると言われている「医鷲旗」を巡り、
東城大医学部剣道部の猛虎・速水晃一、帝華大医学部剣道部の伏龍・清川吾郎、剣の才能を持つ二人の男が、全存在をかけて戦う。
面倒見が良く責任感が強いが故に「責任感」の鎖に縛られている速水と、自己主義が強く無責任だがあり余る才能を消化しきれず「才能」の呪いにかかっている清川の、面白いほど対称的な二人の戦い方がこの物語の見もののひとつ。そしてそんな二人の戦いの陰で糸を引くのが、帝華大から東城大佐伯外科に招聘された阿修羅・高階顧問。彼の操る糸により、速水と清川が如何に影響されてゆくか…高階が相反する彼等にどう対峙してゆくのか…
これはこれで青春小説として読めるけれど、今までが現代医療にスポットを当てた小説だっただけに、少々物足りなさを感じるのは否めない。ただ、個人的に清川の弟・志郎が良かった。剣道の腕も勇猛果敢で確かなのに兄には後一歩及ばないし、兄の居る帝華大に入学出来る学力もない。兄に反感と対抗心を抱きながらも、必要以上に兄を意識するあまり青臭い感があったけれど、速水がある理由から主将代行を指名した頃からの成長ぶりが良かった。清川志郎のその後が気になる限り。
この物語の20年後には、速水は「ジェネラル・ルージュ」の異名を取るに相応しくその名を馳せ、救命救急のエースにしてICU部長としてジェネエラルぶりを遺憾なく発揮してくれるし、清川は相変わらず軽妙洒脱で自己主義が強いが、帝華大学医学部産婦人科学教室准教授として頭も切れる一面を見せてくれる。ジェネラル速水は伝説をつくり、清川准教授はトップをゆく−。そんな二人の今後も楽しみでもあり、他の人物も何れ今後の作品でクロスオーバーして登場する事があるかも…。