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小さな町での高校生活。男の子4人と紅一点の美里。
彼女の周辺を探るように出没する真沙子。
真沙子へのいらだちは、詰まるところ、彼女が美里と「似ている」ところにあったのだ。
さらりと読めるが何かが残る、そんな味わいのある作品。
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第51回群像新人賞受賞作品。同じ学校(私は短大だけど)の卒業生で同世代ということもあり手に取る。要約すれば、女友達が少なく彼氏とその友達5人で行動している主人公が、自分と対極の存在である地味系女子に直接&間接的にじわじわと近付かれて、自分のテリトリーを脅かされるのでないかという心理を描いたモノ。筆力あるなあ、という印象。ここで描かれている主人公の気持ちは、グループ意識の強い女性特有のモノ。なので、そういう意識の薄い男性が読んでも理解しきれない部分はあることでしょう。自分は当事者はもちろん巻き込まれる経験はなかったけれども、中学高校とこういうグループ問題で揉めてる女子っていましたもの。読んでいてもわかりますが、女って怖い生き物です。さらりと読めるのだけれども、とても印象に残る作品。次回作にも期待。
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田舎町の高校に通う美里は
変わらない日々に変わらない自分に苛立ち
幼なじみで彼氏のタイラにその友達のオカと峰にたっちゃんの屈託のない優しさすらも時に苛立ちの対象になっていた。
突然仲間内に入ろうとしてくる真沙子に恐怖を抱き
どこにも行くことの出来ない歯痒さを抱え、たっちゃんの家出、廃屋じみた家に住む干支婆、年によくでる若者の自殺者。
田舎って閉塞感がたまらないよね。特に学生のときなんて。
でも仲間がいたからよかったねぇ。
真沙子が嫌な奴だったけど、彼女もまた葛藤があったんだねぇ。
途中で内容が読めてしまったよ。だから驚きもしなかった。
中二病みたいな感じ。
高校生っていうか中学生の印象が強かった)^o^(