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仕事上、非常に有用な情報がいろいろ入っていた。
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■スケーラビリティ(冗長化も含む)
・DNSラウンドロビン
・ロードバランサ
⇒ 基本はIPVS+keepalivedでL4負荷分散。各サーバの前段に置く。
※Ultramonkey-L7はカンタンな紹介程度。
・リバースプロキシ(Apache or Squid)
- L7情報(URL)を使って、動的コンテンツサーバと静的コンテンツサーバを分ける。
- リバースプロキシ上でHTTPのKeep-AliveのOn/Offを吸収して、
動的コンテンツサーバ側のKeep-Alive時のメモリ獲得負荷を下げる。
・memcached(http://www.danga.com/memcached/)
- メモリ上にキャッシュを作って高速化。
・DBサーバ
- レプリケーションで参照系を分ける。参照系はLBでスケールアウト。
■冗長化
サーバ自身の冗長化は、keepalived(http://www.keepalived.org/)を使う。
・DBサーバの冗長化
- レプリケーションでスレーブ(参照系DB)を作る。
・DNSサーバ
- プライマリ/セカンダリDNSの指定だけでは、性能面で冗長化の意味がない。
- VRRP(keepalived)で冗長化
・ストレージサーバ
- DBRD(http://www.drbd.org/)でレプリケーション:
⇒ 専用のブロックデバイス(/dev/dbrd0)を用意して、書き込みをセカンダリに転送
- 冗長化はkeepalived
・ネットワーク
- サーバ側は、Bondingドライバで複数NICを1枚として扱う
- L2SWは2台並べてRSTP
■ボトルネック調査
・Linuxサーバの負荷
- ロードアベレージ ⇒ CPU/IOの切り分け(sar, vmstat, top等の利用)
・Apache
- マルチプロセス(prefork), マルチスレッド(worker)の動作モードで変わる。
- 1クライアントに1プロセスor1スレッド割当て ⇒ メモリ量に注意
・MySQL
- テーブル最適化とパラメータチューニングのみ。
■運用管理(省力化)
・サービスの稼動監視
- Nagios:http://www.nagios.org/
・複数サーバの状態監視
- Ganglia:http://ganglia.info/
・複数サーバへの自動設定
- Puppet:http://reductivelabs.com/trac/puppet
・ネットワークブート
- PXE+TFTP+initramfs+nfs
■その他
⇒ はてな、Klab社のシステム構成の紹介あり。
はてな:
- リバースプロキシで、URL単位で静的コンテンツサーバと
動的コンテンツのサーバを分ける。
- 各サーバはLVS(keepalived)で負荷分散。
Klab:
- keepalivedでL4負荷分散して、サーバの裏側で頑張って
セッションをコピーするモデル。
- セッションをコピーするrepcachedを自社開発。
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主にWEBサービスを公開する場合においての、インフラ構築のノウハウや事例を紹介・解説した本。
具体的には膨大なアクセスによる負荷を分散する方法や、冗長化構成を実現する方法について書かれている。
具体的な利用されているソフト、設定例が記述されているのでhowtoにも役立つし、
根本的なインフラへの考え方もよく書かれているのでかなりの良書。
ただし、サーバーやインフラ・Linuxの知識が皆無な人が読みきるには難しいと思う。
実際に、自力でサーバー構築経験があったりする人には是非ともオススメしたい本。
こういった技術(負荷分散や冗長化)が仕事なんかで必要じゃないとしても、
クラウドとかいう単語が流行っているこのご時勢においては後々役に立つネタだと思う。
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スケーラブルなシステムを構築するには幅広い技術が必要だが、必要最低限ではあるが手広く紹介されている。後半は実際に運用されているwebサービスの裏側が紹介されていておもしろい。
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24/365なサーバとネットワークを如何にして構築するか、そのノウハウがたっぷり詰まった良書。
インフラに関わるエンジニアはもちろん、多くの人に読んで欲しいと感じました。
こういう止められないシステムをOSSを用いて如何に安く作るか、それが一番の問題だと思います。
「フリーソフト使うの? その時点でもう信頼性の無いシステムじゃん。」
…みたいな事を言うエンジニアがいます(社内にもいました)。
そりゃ、銀行系システムとか医療系システムとかはかなりのコストをかけられますよね。
でも、一般的なWebサービスにはそこまでのコストをかけられない。
例えばほとんどのWebサービスは無料か格安で利用できる。そのくせ、ちょっとでも止まると文句言う人多いでしょ。
そういうシステムにはOSSを如何にうまく使いこなすかが必要だと思うんです。
あ、なんか脱線しました。
この本はそういうノウハウの宝庫だと思います。
もちろんこれが全てじゃなくて、日々多くのエンジニアが勉強を重ねているわけですね。
そういう道を歩みたい人や、歩んでる人は絶対読むべき。
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「Googleを支える技術」の類書だと思って侮っていたら、リファレンスとまでは行かないが割と具体的に役立つ実用技術カタログだった。
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はてなで使われているインフラ技術を元にサーバーの冗長化やらチューニングやらが書かれてます。
とりあえず読みましたが、読み物ではないので必要な時につまみ読みすると良いかもですね。
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株式会社はてなは自前主義・OSS主義らしい。
Googleもそうだけどやっぱり電源効率を気にかけているんですね。
サーバインフラについて全く知らなかったのでどういう要素があるのか知れてよかった。
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インターネットサービスのサーバ/インフラ周りについての書籍。
「はてな」のサービスのサーバ及びインフラについて、コストを少なく、如何にパフォーマンスが良いインフラを構築できるかを説明した本です。
サーバ/インフラ構築をする上では非常に参考になる書籍で、この視点での
解説の本はかなり稀有で重宝します。
また、運用設計面での解説にもかなり脱帽します。
・システム構成での堅牢性
・省力設計
・オープンソースを使った開発構築
インターネット関連の担当者及びサーバインフラ構築担当の方は必読でしょう。
ただし、サーバ構築経験がないと読むだけでも難しいかもと思いました。
それでも一読の価値はあります
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中規模向けサーバ管理者必読。小規模から中規模へ拡張またはパフォーマンスアップするための運用方法がわかりやすく書いてある。はてな、KLabのサーバ実例あり。
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単なるサーバ、インフラに関する解説書ではなく
実際の、より具体的な設計/問題点を含めた内容が書かれていて、ある程度基礎知識がないと読めないかも。
読み応えは十分。
読むだけで勉強になります。
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インフラ全般の技術が書かれています。
【管理者】
・近野
【保管場所】
・品川6Fキャビネット(2シス図書)
【貸出履歴】
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同じシリーズの『Googleを支える技術』が割りと面白かったので購入。もちろん、サブタイトルの"24時間365日"、"スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用"というのも仕事柄ぴくっと来たのもあります。
内容は自分の期待よりもかなり技術寄りで、理解できないというか、自分で使うことはないかなあと思う箇所が満載で、かなり飛ばし読みになってしまいました。
ただ、コンセプト的なところはそれでも十分伝わってきますし、実際にモノを触る人、ネットワーク設計をする人には非常に役立つにおいがする本でした。
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内容が実践的でとても勉強になります。
特にサーバ構築やインフラ担当の人は読むべきだと思います。
しかし普段からサーバ構築や設定をしてないと、読んだ内容を忘れてしまいます。
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もちろんこれだけで巨大なウェブサイトの運用に足るだけの知識が得られるとは
微塵も思いませんがとっかかりとしては非常に使える本のように思います。
ウェブ屋なら読んでおく価値は十分にあるかと。
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たぶん二年ぐらいの長きにわたってベストセラーになっているはずで、十分にその価値はまだあるはず。
大規模なトランザクションを裁くWEBシステムの構築運営技術は実際にそれに携わる人間が少なく、その中でノウハウの共有集積が行われるのでその実態がなかなか外からではわからないのが普通だが、本書の筆者たちは勇気と信念を持ってそれを本書とその元になる雑誌記事において発表している。
また、大規模運営の話ではあるが、システム構築上の重要なノウハウが多く、小規模でもミッションクリティカルなシステムはたくさんあるし、そうでなくてもシステム構築や運営において本書大いに助けになってくれるはずだ。