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いったい何が面白いのか??? 構成がひどすぎないか。登場人物がムダに多い。長さもムダに長い。エピソードがそれぞれブチブチ切れてて流れがない。最初から最後まで、ゴチャゴチャ、ドタバタしすぎてついていくのがやっとって感じ。ヤマしかなくてヤマがない。だから最後の終わりもイマイチ盛り上がりを感じなかった。
地霊文字とか光車とかいったモチーフは好きだけど、抽象的な事物の表現がわかりにくくてスッと飲み込めない。(私が大人になって頭が固くなっているからなのだろうか?)
どこにものめりこめる箇所が見出せなかった。平易な文章の割に疲れる本だった。私の本棚に残ることはないだろう。
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なんとも、不思議なジュブナイルです。
いろんな謎はあるのですが、その説明が、なんにもないままに物語が進んでいきます。
登場人物も、いっぱいでてくるのですが、はっきりいって主人公サイドは、一郎、ルミ、龍子だけで充分じゃないかと……。
年齢も、6年生というのは微妙です。もしかすると、5年生ぐらいなら、ギャング・エイジのしっぽにひっかかるかということで、こんな風な冒険が成り立つかもしれないと思わせるモノはあるのですが。
でも、そんな変なお話にもかかわらず、不思議と先を読ませるモノはあって、読んでいる間は退屈はしなかったです。
オチは、これだけ引っ張って、余韻を薄めた安房 直子みたいなオチ で、読んだあとに、ちょっと不満というか、不安というか、物足りなさが残ります。
うーん、小学校時代に読んでいたら、おもしろかったのかなぁ。
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子供向けの作品だけど、妙な気持ち悪さがある。
学校の友達と力を合わせて悪いやつらに立ち向かう話は、
おもしろい。
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水たまりの中から忍び寄る異界の住人たち…
作者の天沢退二郎さんは、宮沢賢治と中島みゆきとアンリ・ボスコ(仏の作家)がお好きな、作家、詩人、仏文学者、翻訳家、宮沢賢治研究者というたくさんの才能を持っていらっしゃる方。
そんな彼が、「水」をモチーフに、小学生の子供たちが活躍する冒険小説を書いたのが本書。
水たまりの向こうにある逆さまの世界…
そこに住む《水の悪魔》と戦うことができるのは、唯一「光車(ひかりぐるま)」と呼ばれる存在だけ。
同級生の3人はすでにモンスターになっている。
一刻も早く、”光車”を探し出すのだ!
固定電話とか近所付き合いとか、設定は少し古めの日本ですが(初版が1973年)、その内容にはドキドキワクワクしました。
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まずは文庫化してくれてありがとう!!!!!
ふおおおおお…!相変わらず怖いなああ。そして宮沢賢治を読みたくなる。
いやーしかしルミちゃんかわいかった。この子が出てきて途端に面白くなる。
このままオレンジ党シリーズも文庫にしてくれないかなー。
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ウラの世界の水の悪魔と戦うために少年少女が『光車』を探し出す冒険ファンタジー。 夜の図書館や地下水路など、わくわくするようなモチーフがたくさんちりばめられているが、作品全体に一貫して流れる陰鬱で穏当でない雰囲気が非常に怖い。 水の中のウラの世界も悪夢そのもので、後味も悪く、小学生の時に読んだらトラウマになりそう。 でもやっぱり小学生の時に読んだほうが面白く感じたと思う。
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不安定な奇妙さが子どもならではの恐怖感をよくあらわしている。
見えるはずないものが見えるのは子どもだから。それに立ち向かおうと冒険するのも子どもだから。
そこに雄大で詩的なファンタジーがあり得ないはずがない。
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ある日、雨でずぶ濡れになって教室に入ってきた3人のクラスメイトの姿を目にした川岡一郎(かわおか・いちろう)は、彼らの姿が一瞬、まるで化け物のように見えたことに驚きます。さらに下校途中、一郎が彼らの正体を見抜いたことに気づいたクラス委員長の吉川(よしかわ)トオルに襲われた彼は、クラスメイトの戸ノ本龍子(とのもと・りゅうこ)に助けられ、「水の悪魔」によって街が危機に直面していることを教えられます。
こうして一郎は、龍子や吉川ルミといった仲間たちとともに、「水の悪魔」に対抗するため「光車」と呼ばれる魔法の力をもつ道具をさがし求めることになります。
詩人であり宮沢賢治の研究で知られる著者の手になる児童文学です。細部のギミックや、大人と子どもの双方を突き放したような視点から幻想的な物語を紡ぎだす手法に、どこか宮沢賢治に通じるものがあるようにも感じました。
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天沢退二郎の訃報に触れ、長年の懸案であった「オレンジ党」シリーズを読破することにし、その手始めとして「光車よ、まわれ!」を再読した。
子供の頃の世界には魔法がかかっていたことを思い出させてくれる、そういう本である。その感想は久方ぶりの再読でも変わらなかった。