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これは良い意味でらしくない一冊
主人公の女性が、男性の描く理想みたいなのはちょっと恥ずかしいが
ものすごく純粋に芝居に向いていて、青春小説らしく仕上がっている
どんでん返しがあるわけでもないし、少し序盤で頑張りすぎた気もするが、いつまでもIWGP的な話書いている訳にいかんだろう
良作
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日本最後の「貧乏の楽園」へようこそ!
弱小劇団「下北サンデーズ」の門をたたいた大学生のゆいか。
劇団員としての生活はゆいかの想像を絶するほど
貧乏で情熱的で変態的なものだった。
まず、表紙がかわいい。
内容はありきたり、だけどリズムがいい。
軽く読む分には純粋に面白かった。
でもやっぱ10代で読む本だね、石田衣良は。
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もう自分は石田さんの話にはついていけなくなってしまったなぁ。この手のヒロインはちょっと…。話の展開も読んでてきつかったです。
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石田衣良好きである、と公言している割には
読んだことがあるのは池袋ウエストゲートパークシリーズ(IWGP)とアキハバラ@DEEPのみ。
これらの作品と下北サンデーズが共通しているのは、題名の通り街を取り扱っていること。
逆に、共通していないのは、
いわゆる悪人が出てこないことと、あくまで下北の伝統である「劇団」のみで物語が終始すること。
@DEEPはもちろんのこと、IWGPも、
題材となる街の中で起こる事件に現代社会の病理を縮図を表しているのが
石田衣良作品の特徴であることはよく書評取り扱われるとおり。
下北サンデーズはてっきり、下北の道路整備問題あたりを取り扱うものだとばかり思っていたけど
その期待を綺麗に裏切ってくれました。
道路整備なんていう、下北にとって異質なものは全く入れず
あくまで劇団のみのドタバタに完結するという
下北の下北による下北のためのストーリー。
しかも、他の作品とは異なり最終的には誰も傷つかないし、
嫌な気持ちになるような悪人も出てこない。。
(まあ石田衣良作品の場合は絶対的な悪というよりも、ただの心の弱い人間なことが多い。
このあたり石田衣良の心の優しさが伺える、と思う)
なんというか、池袋は怖いぞ、秋葉原はオタクだぞ、
というのがどうしても伝わってきてしまうIWGP・@DEEPと比較したときに
下北に対してのマイナスイメージが全く湧かない作品なんだよね。
きっと、石田衣良は下北が好きで好きでたまらないに違いない。
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素人女優と貧乏劇団が波に乗って、ステップアップしていく様を描いた青春小説――と言っても主人公以外の劇団メンバーはみんな30がらみ(笑)それが小劇場の現実でもあるし、ドラマティックで面白かった。まあ、ちょっと上手くいき過ぎという気はするし、ラストの仕事放り投げて脱走というのはいただけん。それなりに感情移入してたのが台無し(笑) 最近この作家のもつ、独特の上っ面を撫でていくストーリー、スピード感はあるが深みのない展開に、軽い反発を感じるようになった。好きだったんだがね…
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今度は、下北沢を舞台にした青春小説。
池袋や秋葉原をはじめとして、石田さんは「街に対するこだわり」みたいなものがあるのでしょうか?
内容は、弱小劇団「下北サンデーズ」で繰り広げられる人間模様なのですが、主な登場人物が役者なので、キャラクタが確立していて、わかりやすい。
実在の劇場や劇団、役者の名前をもじって使っているのもシャレが効いている。
読んでいて、笑ってしまいました。
下北沢の小劇場って、いいですよね。
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劇場に行ったこともなく、もちろん生でお芝居も観たことがありません。でも、サンデーズの物語を読むとこういう世界もあるのかと・・・劇場でのお芝居が観たくなりました。
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世の中にいる人がすべて役に立つ人間ばかりだったら、息がつまると思いませんか。芝居でも音楽でも小説でもいいけれど、一見無駄なものが人の暮らしを豊かにしている。役立たずで悪いけど、ここにいる劇団員は、その無駄に人生かけてるんです。
まず気になったのが、石田衣良らしからぬ文体。飾らず、仕掛けず、ひねくれず。なんだか、ビックリするくらいストレート。登場人物たちもストーリーも。
とてもシンプルなサクセスストーリー。物語自体は、どうっていうことない。
魅力的なのは、その登場人物たち。そして、劇団、という存在。
今まで知らなかった、劇団、の姿が見えてくる。それだけでも、読む価値アリだと思います。
気楽に読むにはバッチリな一冊。
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劇団の聖地・下北沢を舞台に、万年の弱小劇団「下北サンデーズ」が大学生の新入団を契機に追い風が吹き始める。
山あり谷ありは、予定調和のサクセスストーリだったが、まぁ安心して楽しめた。
石田さんというのは、こんな小説も書くんだなぁ。。。と改めての驚きでした。
(2008/9/23)
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脳とか心とか。
感じる場所をかすりもしない、
ただのっぺらぼうな小説でした。(私には。)
予想のつく展開?
ありがちなシンデレラストーリー。
文章もさほど、魅力的ではないかな。
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沖縄からの帰りの飛行機で読むために、なんとなく購入。
家に帰るまで、読めました。
芝居の話なので、フィクションでフィクションを書いているから、
不思議な感じになった。
石田衣良の小説は、人物の感情の動きがリアルにわかって、
ストーリーに入りやすいと思う。
明確な目標があって、心ひとつに突き進んでいく、
それは素敵なことだなーって、やっぱり思った。
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そのまま映画になりそうな本。前半は面白かったのに、後半急に失速。中身が薄くて何の苦労もなく成功していっているようにしか思えない。貧乏も変態もそれほど壮絶じゃない(笑)
劇団員のキャラクターは楽しかった。それだけに、それぞれの俳優が、舞台上でどう化けるのか、何を感じて演技をしているのか、もうちょっと劇の部分を書いて欲しかったな。
「サマータイム・ストレンジャー」とか「セックス・オン・サンデー」は面白そう。脚本でなくていいから書いてくれないかな。
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石田氏×小劇団というテーマに期待したのですが、個人的にはちょっとがっかり…。人間をキレイに書きすぎるのはこのひとの特徴だから今更どうこう言いませんが、何だろう、痛みとか喜びとか、もっと繊細に書けるはずなのに書ききれていないように感じました。劇団をネタにしたことで、私の見る眼が厳しくなったのかもしれませんけど(笑)薄めた牛乳みたいな印象。もっと大事にえがいて欲しかった。
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独特なテンポを持った小説です。登場人物がイキイキと描かれ、それと交わるように淡々としたストーリーの地盤が交錯するような。よく言うとそのふと読みが止まるテンポが面白く、悪く言うとノリきれない。そんな感じでした。
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こんな順調に人生が変わっていくなんて信じられない。
シンデレラストーリーにもほどがある。
だけどもやっぱり、好きな話だった。
劇団とかお芝居っていう響きに魅かれるのかもしれないな。
ガラスの仮面が好きだから。