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数学や経済のわかりやすい本で有名な細野先生の本。「数学思考力」ということで数式がバンバン出てくるのかと思いきや、全く出てこなかった。よって、僕のような文系人間が読んでも大丈夫。
ニュースのバイアスやデフレの本質の解説は目から鱗だった。この本で一番筆者が言いたかったことは、ニュースの本質のつかみ方だ(たぶん)。素朴な疑問を持ってニュースを読んで、その疑問に仮説検証を行い、本質を掴むと。たとえば「この国の国債の金利は高いから魅力的な金融商品だ」という情報に対しては、金利が高い=魅力的な金融商品ということは正しいが、そもそも国債の金利がなぜ高いのか?という疑問を持つことが必要。高い金利を付けないと資金が集まらないから高いかもしれない。では、なぜ普通の金利では集まらないのかというと、デフォルトする可能性が…てな感じかな。
この素朴な疑問はニュースを問わず生活全般に必要な力だろう。たとえば、「絶対に儲かる」という株の購入を勧めてきた証券マンがいたとして、ではなぜ証券マンは自分で買わないのか。ネットでは「簡単に儲ける方法を特別○○万円で」というサイトがあるが、その方法を他人に教えずに自分だけ稼げばいいのに、なぜわざわざ高額な金額で他人に売るのか…ちょっと脱線してしまった。
とにかく、細野先生の本が好きな人は読んだ方がいいと思う。ただ、タイトルは「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本」というより、「ニュースの本質を読む力を付ける本」とかの方がぴったりだと思った。
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「数学的思考力」という書籍名ですが、「数学的」という言葉について、「全体把握力」というところにつなげる考え方を踏まえて使っているというところがミソです。そもそも「数学」で学ぶのは、「体系化」と「モデル化」であると私は思っています(これは学校では教えてくれませんが・・・)。「体系化」というのは、例えば「数列」という、数字の並びから法則を紡ぎ出して体系として「数式」で表現する練習があります。この練習を通じて学ぶものが「体系化」です。いろいろな事象を見つめて、そこから「法則」を導き出して改めて一つの体系として表現し直す。これが「体系化」ということです。また、「モデル化」というのは、数学で良く出てくる「文章題」の解き方として接する機会が多いもので、いろいろ書かれている文章の中から「抽象化」して全体を表現する「数式」を紡ぎ出し、それを元に問われている答えを導き出す作業で勉強するものです。本書で触れている「数学的思考法」とは、このうち「モデル化」の作業における頭の使い方を示しています。新聞記事やニュースとして伝えられる「事象」をいろいろな情報で肉付けして「モデル化」したりそのモデルを検証したりする過程でもっといそいろな角度から思考を深めて行くことを指しています。少し「連想記憶」的な頭の使い方も混ざっていますし、「フェルミ推定」的な思考にもつなげて説明していると思いました(そういったキーワードには全く触れていませんが。。。)。ということで、この本自体からはあまり得るものがありませんでしたが、日頃ニュースを見ながら(聞きながら)いろいろなことを考える癖を持っていた私自身は割りと普通にやっていたことでした。そういう点では新鮮味に書けるわけですが、こういう表現をする方法もあるんだな、という点から勉強になりました。
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数学受験参考書といえばこの方。細野真宏さん。高校生の時、数学の偏差値が30だったが、自分独自の解法を編み出し何と偏差値は100を超えたそうです。まさに天才ですな。
本書を読んで飛躍的に変化するとは思えないが、論理的なものの考え方や情報に接する時の視点など、参考になった。大事なのは、全体をつかむこと=俯瞰的な視野ってことなんでしょうな。物事の断片だけを見て、ついつい判断してしまいがちな、早とちラーな私は読んでいて、「自分のことじゃん!あ痛たた」てな感じでした。
本書の最終章には、今の日本が抱える問題の一つとして「地方分権」について解説されています。何故必要なのか?また、どういう問題があるのか、ていねいな説明がされていて、非常に勉強になった。
ですます調で書かれており、リラックマ?のような可愛いクマさんキャラクターのイラスト付き。イラスト・デザイン・編集まで携わっているっていうんだから、この人はほんとに才能あるなぁ。字上手いし。イケメンだし(って関係ないか)
章の終わりにはポイントがまとめられており、理解しやすい。『経済のニュースが面白いほどわかる本』もあわせて読みたい。
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2009/2/27 75
思考の太さを見極める>突っ込みを入れる
分からない=頭が悪い>思い込み。思考停止を招く
思考の太さを踏まえて、自分の考えた【言い訳」を総合的に見直す
分かったつもりになった時点で「思考停止」が起こってしまう
バイアス(ゆがみ)と思い込みの関係を理解して、情報を素直に正確に受け取ることが出来るようにしよう
言葉>想像以上に曖昧なもの>思い込みが生まれやすいもの>言葉をより明確に
自分中心の考え=思い込みが強くなる>相手の立場になる
新聞は読む時間より、考える時間を多く取る
必要か必要でないか、という議論自体があまり意味を成さない。>優先順位が大事
情報の全体像を常に想像する
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わかりやすくをもっとーに書きつづける細野先生の数学的思考力の本。
知識を増やしていくだけでなく、「なぜ」ということをつっこんでいくことによって、
2乗関数的に理解をする方法を書いている。
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自分の「分かった(つもり)」を100%信じない事!僅か1%でも良いので他の考え方もあるのではないかと疑う事で、「仮説→検証」を繰り返す。
物事を段階的に捉えて、点と点を線で結ぶ思考回路を身に付ける上で知っておいても良い内容。
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「経済が良く分かる本」シリーズで大人気の細野さんの本です。今度はもっと総論的な「思考力」をテーマにした本です。結論から言えば、当たり前のことをただ当たり前に書いているだけで、示唆は得られませんでした。内容は、大体次の3点。結論を出すまでにはキチンと段階を踏んだフローチャートを踏むこと。人に説明するときは、部分に注意が行き過ぎないように適切な数の段階に設定すること。論理のつなぎにツッコミをいれてチェックをすること。
そりゃ当たり前やろーって話を、具体的に教育や報道などをテーマに延々と繰り替えしてました。
読んだからといって、きっと得るものは少ないかな?と少し辛口なコメントにしておきます。
この著者の別の著作の「経済がよく分かる本」はとても良いので、ファンとして残念でした。
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微妙だった
ちょっと細かすぎてうううううってなった
やっぱそんな細かくすんな!おおまかに生きろ!
って軸ができてきたのか
よくわからん
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第1回 飛躍的に劣等生から抜け出せる方法
第2回 〃 自分の理解度を深める方法
第3回 〃 話を分りやすくする方法
第4回 〃 説得力の有無を見抜く方法
第5回 〃 論理の質を鋭く見抜く方法
〜〜
〜〜 以下中略 〜〜
〜〜
第11回 〃 難しいものが分かる方法
第12回 〃 最新ニュースが分かる方法
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題名通り、数学的思考力を身につけ方を書いた本。
かといって数学の数式が出てくるわけではないので、数学を知らなくても読めます。
数学的思考力が身についていない人にとっては、分かりやすく良書だと思います。
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数学的な思考方法が、様々な場面での情報の本質を見抜き、情報の基盤をつくるという著者は、元々数学が苦手だったのです。
いわゆる「頭の良い人」とは「情報の本質を素早く見抜ける人」なのだと思っているとのこと。
日頃から、「なぜ?」と素朴な疑問を投げかけて、「結局のところ何を意味しているか?」という事を常に考え、情報に接して「仮説」と「検証」を繰り返すことを習慣にしていけば良いと結論づけています。
毎日の生活やビジネスが鍛錬の場であり応用の場でもあります。
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▼メモ
・全体像を把握できれば、個別の情報の意味が素早く分かるようになる(5)
・分かったつもりになっていないかを確認する。「分かる」というのは「伝えられる」ことと同じ(34)
・多くの人にとっての「心地よい思考の歩幅」を考え続けること(50)
・「風が吹いたら、桶屋が儲かる」強引に論理をこじつけた、へ理屈(74)
・ひとつひとつの論理の強さ=思考の骨太さ(83)
・情報と接するときに「これは○○ということなのかな?」という仮説を立ててみること。その仮説が正しいかどうか毎回検証し続けること(160)
・仮説を立てるときには「絶対○○に違いない!」という思い込みはしない(163)
・情報を正確に伝えるというのは、「同じ絵」が描けるようにするということ(172)
・話を始める前に、「この説明はどれくらいの長さになりそうか」を頭の中で考えてみること(215)
▼読むきっかけ
最近amazonで上位にランクインされているため
▼読んだ感想
大学受験の数学参考書でお世話になった細野さん。
やはり言いたい事を、誰でも分かるように、文章で書けるのが重要。
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数学的思考力というタイトルに引かれて読んでみましたが面白くなかった。。。
内容は、なぜ なぜ思考になろうという、最も内容ですが
あまりに、そうすれば経済やビジネスが全てたちどころにわかるようになるというキャッチや言葉の使い方が
とても、卑猥に感じました。
数年前、面白い程 日本経済がわかる本 のときは、社会人としての基本がわかっていいなあ この人とおもったものですが
今読むと、浪人生をだましている予備校教師にしかみえません。。残念
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大嫌いな数学。。少しでも(今更ながら)
理解出来たら♪との理由で読みはじめたが
数学的思考とは、なにも数学に限らず
本質の見抜き方や考える力、分かり易く人に
説明するコツなどとかなり関わりがあるんだ−。
自分がいかに「わかったつもり」や
「思い込みが激しい」かを再確認。。
このままではマズイ〜(;-ω-)
細野氏の言うところの『思考停止状態』から抜けねば・・
このひとの他の作品も見てみたいなぁ☆
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ロジカルシンキングを数学的視点から解説してるところが面白い!
細野さん、頭よすぎる。多角的視点が養えるようになってる。