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ひさしぶりに、何で手に取ったのかわからない本として積読み中(放置)
まだ読んでもないから、内容がどうこうじゃないけれど。
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序章
蛇と山の神
亥と山の神
山の神祭りとその周辺
著者:吉野裕子(1916-2008、東京都、民俗学)
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日本における山に対する信仰を、祖霊(蛇)の面と易の面から解いていく。
易のウェイトが大きいので理論的ではあるが、神事や村の祭りなども
すべて易学で説明するのには多少偏りがある感じが否めないかなと思いました。
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民俗学は詳しくないけども何かトンデモ本っぽい印象。実際のところは知らない。
でも前半(蛇信仰)についての部分は読み物として結構面白かった。
後半は五行説と易学のごり押しだったので飽きた。
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五行説が来る以前、秋津島の山をうしはくのは蛇神であり、後、干支の輸入と受容により、ディジタルな概念で、十二番目の生き物である猪が当てられた旨を推理する。
五行説のテキストになるのは著者の他の本と同じ。
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吟味なしにいきなり所与の前提から出発したり、筋だった説明や論拠・出典なしに断定的結論に至る部分があまりにも多い。
第一章はもはや日本民族は蛇一神教を信仰していると述べているのに近い。蛇は神の一種というわけではなくて、あらゆる神秘的・呪術的な物事は蛇である、蛇であるからして山の神でありその他諸々の神であるといったふうである。
第二章・第三章での陰陽五行説を切り口とした議論は興味深い。しかし、和製用語である「陰陽五行説」をなんの説明もなく用いて古代中国の文献と結びつけて議論を展開したり、先行研究・フィールドワーク資料から伺える山の神と兎・狼・烏の関係を十分に吟味することなく脇役的存在と断定したりしてしまっている。兎は繁殖力の象徴とされる動物であり、狼は害獣となる鹿や猪を捕食する動物であり、烏は害鳥となる雀などを捕食する動物であることなどが全く議論にはのぼっていない。
結論では、山の神を陰陽五行説導入前後に分け、以前のものを蛇・祖霊神、以降のものを亥・陰陽五行説を利用した呪術的性格として、本書冒頭のステートメントに戻る。
陰陽五行説という切り口は面白いが、仮にも学術的な文章のまとまりとしてはあまり評価できないように思う。面白半分で色んな習俗があるのだな、くらいの気持ちで読むのがちょうどいいと思う。