紙の本
優等生と天才
2018/07/23 19:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の優等生の心を転校生がかき乱す。
転校生は本当に天才って感じた。始終世界が違うわ感が。
優等生が人間らしくてよかった。
おもしろかった!
投稿元:
レビューを見る
児童書ヤングアダルト。
クラスの優等生の果南とクラスにとけこもうとしない天才ピアノ少女の転校生 透子。
透子に関わることから、クラスで孤立していく果南はほんとうの友情や、自分自身をしっていきます。
思春期のティーンエイジャーにぜひ読んでもらいたい本。
投稿元:
レビューを見る
読書感想文のために読んでみようかなと手に入れた一冊。
主人公の気持ちの変化がよくわかったし、読みやすかった。
投稿元:
レビューを見る
成績優秀で先生の受けもいい優等生の果南。憧れの新藤先生から転校生のお世話を頼まれたせいで、順風満帆だった中学生活が一変。転校生は美少女でピアノの天才で自動車事故でピアノが弾けなくなった
投稿元:
レビューを見る
透子のあのなんともいえない性格がBEST。
クラスの雰囲気や女子のものの言い方…
そういう細かいところがなんとなく現代の学校に似ている気がして
面白かった。
投稿元:
レビューを見る
小中学生向けかな。
大人が読んだら懐かしさを感じられると思う。
キャラクターがよく描かれてる。
対照的な性格の、2人が良いバランス。
なんとなく結末が予想できるかな。
でも良い本!
投稿元:
レビューを見る
果南は、いい子の優等生をやってしまう女の子。でも、そんな自分に満足している。
そこに、音大附属から、謎の天才ピアニスト・透子が転校してきて、果南のペースは狂いっぱなし。
果南の転落ぶりが、リアルによく書けていると思いました。
透子の転身は、最初からよめちゃったなぁ…という感じです。
投稿元:
レビューを見る
主人公が吹奏楽部員というのとタイトルから、勝手に音楽絡みのちょっと切ない青春ストーリーかな、と想像していた。読んだのだけど、全然予想と違っていて…。読んでいて何だか苦しかった。でもこの先、主人公がどうするのか
とても気になって、読むのをやめられなかった。
それはね、きっと主人公の果南の中に、自分自身のイヤな部分が見えるような気がしたから。大人になった今だからこそ、苦しいと思いながらも読み終えられた。でも、もし果南と同世代だったら?
久々に、いろいろ考えさせられる話でした。
投稿元:
レビューを見る
いろいろなことがあっても、本の中の登場人物はみんなで力を
合わせてやっていたから、すごいと思った。
投稿元:
レビューを見る
学校に遅刻をしないで毎日元気に過ごすことで、親が心配しないでくれるなら遅刻をしたらいけないなと思った。
投稿元:
レビューを見る
(No.13-33) 児童書です。
『中学2年生の秋山香南は、勉強もクラスの仕事も手を抜かない真面目な優等生。先生からも褒められ、それを嫌っていやみを言うクラスメートや、香南に任せておけばいいやと日直の仕事もしないクラスメートもいる。でも今さらやめるわけにもいかない。
若い女性の担任教師・新藤先生は香南のあこがれ。その新藤先生から今度来る転校生の面倒を見てあげて欲しいと頼まれ、不安を感じながらも引き受けた。転校生についての詳しい情報を全く教えてもらわないままで。
香南はいろいろ準備して保護者気分になっていたが、転校生・波多野透子は独特の雰囲気を持ち、他を全く拒絶する気難しい少女だった。そのうち透子の過去がクラスメートに知られると、一気に透子は悲劇の主人公。彼女のために努力する香南は逆にクラスから浮いてしまう。
何の情報も与えられなかったのに頑張って、でも成果もなくただ他の人から透子の窓口として便利に扱われる状況に、ついに爆発してしまった香南。
もう優等生なんかやってられない!先生なんて大嫌い!』
香南は自分が優等生を演じていたように思ってしまいましたが、でもやっぱり彼女は優等生なんです。自分自身をきちんと見極めることが出来るからこそ、自分で自分を追い詰めてしまった。もっといい加減な性格だったらここまでにならなかったのにと思って、読んでてとてもかわいそうになりました。
香南は秀才、そして透子は天才です。秀才が努力してやってきたことを、天才は軽々と飛び越える。そのことを突きつけられると辛いですね。
私が一番いやだなと思ったのは新藤先生のやったことです。転校生と同じ立場のはずのクラスの生徒に、先生でも持ち重りがする生徒の面倒を見てやって欲しいと頼む。気を配ってあげるだけでいいからと言われても、ただ見ているだけでは気を配ってることになりません。やっぱり何か話しかけないわけにはいかないのに、基本的情報は与えない。
しかも先生個人のことについて、結果的にですが嘘をついてしまってます。生徒に対する裏切りで、かなり罪が深いと思う。
でも現実にこういう先生っていそうだわ。他人を全面的に信ずるな、頼まれても納得出来ないことは引き受けるなという教育をしたことになったのかな。
救いはクラスメートの男の子・シーナ君の存在。でもこういう子って実はいそうもないわ。この子がいなかったら物語がものすごく暗くなったと思うので、作者の配慮でしょうか。
難関を乗り越え香南と透子が共に大きく成長していく物語で感動しました。
投稿元:
レビューを見る
泣きました。
音楽誌に載るほどの腕前で、天才ピアニストだった。
事故で弾けなくなってしまった。
弾けないことはないが、完璧な指で弾けないのならば、弾けなくなったのと同等なのだ。
それがどれだけ悔しいか、わかる?
あなたにはわからない。
音楽学校も辞め、普通の学校に来た。
ずっとずっと悔しがっていた。
でも普通の学校の奴等をバカにするような発言はいかがなものか?と思う。
どんなに弾きたくても、もうダメなんだ。
夢が、希望が、なにもかもが途絶えたんだ。
そう思っていた。
だが、作詞家として彼女はまた音楽の世界に戻った。
天才ピアニストは、タダの天才ではなかった。
作詞の才能もあったのだ。
それに気が付けたのは事故のおかげでもある。
留学して、勉強し、今頃また雑誌で有名になっているのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
優等生の果南は担任から転校生の世話を頼まれる。転校生は天才ピアニストと呼ばれた透子。しかし透子は事故のせいでピアノが弾けなくなっており、周りを拒絶するような態度を取るのだった。
アイデンティティの喪失と再生がテーマなのかと感じました。果南は勉強もクラスの仕事も部活もきちんとこなし先生の覚えもいい「優等生」としての自分を自負していたし、透子は雑誌にも取り上げられるほどの「天才ピアニスト」だった。しかしそのアイデンティティが崩れた時、少女たちはどうするのか。
透子の登場により自分が薄っぺらな存在に思えてしまえた果南。しかし一度手放したアイデンティティは、自分にとって無価値だったのではないかと思う。透子の達観した(ように見える)態度を模倣することにより、自分の姿と他人の姿を見直すこととなる。そのことにより再び優等生としての自分を取り戻すが、それは他人を意識した行動でなく自らの想いによる行動となる。
透子もまた、剥き出しの感情をぶつけてくる果南によって動き出すこととなる。
全く合わないであろうふたりが出会ったことにより、自分を見つめ直し新たな自分(でも前と変わらないかもしれない自分)へと移り行く姿を青春と呼ぶのかも知れません。
クラスメイトによる仲間はずれ、教師の裏切り、嫉妬、重いテーマがごまかさずに書かれています。その中でお調子者の男子シーナの存在が、一服の清涼剤ともなるでしょう。
投稿元:
レビューを見る
心の皮を剥いで、本当の自分の姿で向き合い始めた少女2人の物語。
思春期だからこその脆いハートがリアル。
投稿元:
レビューを見る
・舞台はたぶん中学校。
・透子が転校してきたことがきっかけで果南は自分の中の醜い部分に向き合うことになりショックを受ける。元気で心地よいタイプのお話ではないのだなあとそういうのを想像していたのでちょっとした驚きではあった。
・ドロドロのグダグダになりつつも完全にはメゲない二人の少女の心が少しずつとけていくところはなかなかの感動もんでした。
▼簡単なメモ
【薫】吹奏楽部で果南と同じフルートパートに属する。
【果南/かなみ】主人公。秋山果南。吹奏楽部でフルートを吹いている。教師に媚売ってると一部ではうとましがられている。黒板拭きが得意。
【木暮】吹奏楽部部長にして生徒会長。王子様系。自分に酔うタイプ。
【詩織】お調子者。クラスの中では果南といちばん親しい。
【新藤】担任の女性英語教師。
【知栄/ちえ】高木知栄。陸上部。果南に反感を抱いている。
【透子】波多野透子。転校生。すごい美少女で極端な短髪。天才ピアニストと言われていたが交通事故で指を怪我して再起不能になったらしい。
【シーナ】椎名正樹。剣道部。お気楽なヤツ。どうやら果南に気がある感じ。