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404 Blog Not Found:地球はとにかく頭が冷える良本 - 書評 - 地球温暖化の予測は「正しい」か? http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51154588.html
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科学的に正確に、かつ、専門以外にわかりやすく伝えるのは難しい。不確かな部分を科学者流に述べると、そういう議論に慣れていない人には、温暖化の予測はまだまだだという印象を与える。逆に結論をシンプルに断言すれば、若干科学的に言いすぎになることもある。この本は慎重にうまく書かれていると思う。
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最近の異常気象は温暖化の影響なのか? が気になったので読んでみた本。すべての異常気象の原因が温暖化とはいえないけれど、温暖化の進行で異常気象が増えるのは事実らしい。
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・現在温暖化がどうなっているのか
・どのように温暖化を予測しているのか
を科学者の視点から定量的に述べた本.
結局くわしいことはまだわかっていないことがわかった.
だが普通の人にとって,「わからないことがわかる」ということは大事だと思う.
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地球温暖化について、
情緒的になることなく冷静に、
今言えること、その確かさの程度を述べている
世に氾濫する温暖化本とは一線を画す、
真摯な記述がステキ
パラメタ化のくだりは勉強になりました
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「気候モデル」とは?温暖化問題の本質に迫る,気象研究者の視点からの言葉に耳を傾けてみませんか。【請求記号:451.3||E 】
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言葉のひとつひとつがとても丁寧に選ばれている印象が強かった。
断言することのむずかしさを抱えながら、それでも、真摯に向き合っていかないといけないことがあることを知らせてくれたように思う。
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[ 内容 ]
温暖化予測の主役ともいえる「気候モデル」はいかにつくられているのか。
これまで語られることの少なかった気候モデルの信頼度や不確実性も含めて解説し、地球温暖化について適切に知るための判断材料を提供する。
答え合わせのできない未来に挑む研究の最前線からの真摯な言葉の数々。
[ 目次 ]
第1章 地球温暖化はどんな問題か?
第2章 未来をどうやって予測するのか?
第3章 コンピュータの中の地球
第4章 なにが予測されているのか?
第5章 地球温暖化の予測は「正しい」か?
第6章 地球温暖化予測の今後
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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この本の主役は、著者の専門分野である「気候モデル(コンピュータシミュレーション)」。現在、温暖化予測はこの「気候モデル」を使ってなされている。これは、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)報告書の重要な研究の一部であり、この研究結果を基に二酸化炭素削減目標が定められたり、各国の政策を決定する重要な判断材料になっている。
しかし、メディアの過剰な報道も相まって、温暖化対策に懐疑的な人も多いのではないだろうか。本当に温暖化しているのか、早急な対策が必要なのかと疑問に感じている人に、科学的な目で是非読んでもらいたい一冊です。根本的なところから説明されているので、IPCCって何?という人にもお薦めできる。
本書の中では、「気候モデル」がどのように創られたのか、また出て来た予測がどれくらい正しいのか、について詳細にかつ誰にでもわかるように平易な文で語られており、この本を読めば温暖化がなんたるものかよく理解できる。専門的なことが書かれているけれど、すごく読みやすく、一般向けに書かれた本なので物理や化学がわからなくてもすらすら読める。
個人的には,モデルの基礎と仕組みが分かって、とても良い勉強になった。ちょうどモデルの勉強をしないとなと思ってたところで、勉強するのに英語で書かれた論文や難しそうな教科書を読む気には全くならなかったけど、この本のおかげでモデルの不確実性や基となる理論について理解が深まりました。また、世界各地で創られている「気候モデル」の違いや特性についての言及もあり、これもまたちょうどプリンストン大の真鍋先生の講演を聴き研究内容についてのコメントをいただいた直後だったので、とても印象深かった。
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ごく簡単な結論を先にいってしまうと、温暖化の予測は完璧ではありません、かといって、インチキでもありません、完璧かインチキかのどちらかであったならば、僕がこの本を書く必要はなかったでしょう。今「温暖化の予測が正しいか」という問は、少なからぬ人にとって、少し時間を使って吟味してみてもよい問の一つではないでしょうか、あなたの貴重な時間を少し使って、この問を少し深く考えることにお付き合いください。日本においては、過去100年間で平均的には1℃程度気温が上昇していますが、都市部に限る2℃から3℃ほど上昇しています、しかし、都市の面積は地球全体から見ると非常に狭いので、都市化の影響は地球の平均気温にはほとんど影響を与えないことが確かめられています。大きな火山が噴火すると、火山ガスからやはり硫酸エアロゾルができます、火山から出たエアロゾルは大気の高いところ(成層圏)にしばらく漂います、するとこれが太陽の光を跳ね返します、それによって地球の温度は少し下がるのです、これも人間のせいではありません。1933年に山形市で記録された40、8度でした、1933年にはまだあまり温暖化していなかったわけですから、温暖化していなくてもそれくらいの高い気温は偶然出ることがあるということです、ということは、40、9度という数字を見ただけで、温暖化のせいだと決め付けてはいけないことになります。日本の平均気温でいえば、高温の記録の上位をみるとお、1933年の山形を除けば、ほとんどが近年に集中していることがわかります、これは明らかに、近年のほうが暑い日が起こりやすくなっていることを示しています。将来の水不足を考えたとき、温暖化がどれくらい主要な原因と考えられるでしょうか、おそらく水不足のもっとも主要な原因は、途上国の人口増加ではないかと思います、そのような人口問題、あるいは貧困で水道が引けないといった問題がベースにあり、その上で温暖化によって水が増えるところでは水不足は多少緩和され、逆に温暖化によって水が減るところでは水不足が深刻化するというふうに、気候の変化によって味付けが加わるととらえたほうが、適切な見方かもしれません。
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地球温暖化を予測するモデルはいくつもあるということが、新しい知見である。地球温暖化はあるかないかというどちらかで議論されることではない、ということで、地球温暖化について論文を書くにはまず読んでおくべき本であろう。
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では温暖化はそれにどう関係しているのでしょうか。異常気象とはたまたまの出来事ですから、特定の年に特定の場所で起こった非常識性の一つ一つについて、それが温暖化のせいで起こったかどうかと言う問題は、科学的にはほとんど答えられません。42ページ
そこで気候の安定化について説明しておきましょう。温暖化を止めるためには、まず大気中の温室効果ガス濃度の増加を止める必要があります。現在どんどん増加しているものを、次第にその増加速度を検索させて、最終的には増加速度を0にします…現時点で人類が化石燃料を燃やすことにより大気中に排出される二酸化炭素のうち、およそ半分弱の量が海洋と陸域生態系によって吸収され、残りの半分強の量が大気中に蓄積していっています。つまり、人類が排出しているのは自然の吸収量の倍以上です…現在倍以上出していると言う事は、単純に考えても現在の半分以下にする必要があるということです。200ページから201ページ
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長期気候見通しのモデルの考え方、IPCCの現在の認識についての解説に見るべき点多し。モデルは、細かい内部ロジックといろいろ含んでいるものの、数値的にどうなのか、という点では、過去トレンドで最適化するしかない、というのもわからなくはない。ただCO2が温暖化の原因となりうることについては、納得できそう。
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著者は、国立環境研究所、東大客員准教授で、IPCC第4次レポート執筆に関わった若手研究者です。
(肯定派どころか、「温暖化」概念の提唱者のひとりですね)
(最近は「懐疑派」バスターとしても、活躍されているようです)
主な内容は、一般向けにわかりやすく、地球温暖化を予測する
シミュレーションモデル「気候モデル」の解説となっています。
しかし、「地球温暖化」の全般が、概観もできる内容となっています。
著者の非常に謙虚で、科学的な物言いが、印象的です。
「確率論的には、ここまで正しいといえる」と、自信のほどが随所に感じられます(懐疑派を意識はしている本だなとは思います)。
また、著者サイドの科学技術によるデータ提供側と政治判断の場を明確に一線を引いているところも好印象です。
あとがきも、私の考えと非常に合致していて、ニヤリとしました。
(地球温暖化は、ある意味現代のマルクス主義)
私のような環境ビジネスを仕掛けようとしている立場の者は、この著者サイドの価値観を(少なくとも建前的に)踏まえておくべきと、感じました。
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ある程度、中立的な立場を保とうと努力していることがよくわかる。地球温暖化の議論は立てている前提が正しいかがポイントと思っているが、本書では、そこはあまり踏み込んでいないようだった。