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第15回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作
なんで買ったんだろう(笑)
スプラッタ振りは筒井以上。SF+SM官能小説。
文章が上手いので 2hくらいで読みきる。
「悪夢」を起きたとき覚えていられたらこんな感じ。。かも。
で、粘膜人間ってダレ?
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身長195cm体重105kgという小学生の雷太。父親さえも腕力でねじ伏せる義弟に怯える義兄利一と祐二はその暴力が身に及び事を恐れ、義弟を殺害することを決意する。
力ではかなわない義弟を殺すために二人は、村の外れに住み奇怪な容貌を持つという河童に頼ろうとするのだが・・・
作者自身がグロテスク・スプラッターホラーというとおりの作品。
日本ホラー小説大賞長編賞を取っており文章力が評価されてはいるが、私としては林真理子さんと同様に「作者はかなり危険なところに近づいている気がする。パソコンを打ちながら、このシーンに酔っているのではないか」という評に同意。酔ったままストーリーが中途半端になってしまった印象もある。
滑稽さが漂うグロテスクなホラーというのは嫌いなジャンルではないけど、この作品に関してはどうも馴染めなかった。。。
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2009/10/16 Amazonより届く
2010/1/7~1/9
次作の「粘膜蜥蜴」の評判を聞いて買ってみた初飴村作品。第15回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。継母の連れ子である巨体の弟雷太を殺そうとした、利一と祐太の兄弟。自分たちでは殺害できないので、近くの沼にすむカッパ3兄弟に殺害を依頼する。果たしてその結末は?
のっけからもの凄い世界に連れて行かれる。内容もエロ・グロ的なものであるが(私は別に嫌ではないが、中には目を背けたくなる人も多いかも)、不思議と引きこまれる文章と展開。最後どうなったのか、結末が非常に気になるなぁ。
「粘膜蜥蜴」を読むのが楽しみになってきた。
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第15回日本ホラー小説大賞受賞作。
とにかく描写がグロテスク。
そして、展開が壮絶。
展開が極端で、エンタメとしてしっかり楽しませてくれる。
ただ、読後感が何とも・・・。
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グロテスク・スプラッター・ホラー。
著者自らがそう語るように、この話はとてもグロテスク。
粘膜、と題名にも含まれているように、ぬらぬらしている、粘り気があり汚臭がある、剥き出しの性欲があり目を背けたくなるような拷問があり。
第弐章は拷問の描写がされているが、それがもう、リアルに、そして見事なまでに生々しい。
兄が徴兵の義務から逃亡したせいで、非国民とされた少女。
彼女の拷問場面では「どくろ」と呼ばれる拷問用幻覚剤が登場し、それによって生命喪失の恐怖を疑似体験させられる。
これまた残虐、グロテスク。生命喪失の恐怖の疑似体験を疑似体験しているような錯覚まで起きてしまう。
それでも読み進めてしまうからには、やっぱり自分はこういう作品が好きなんだなあ、と再認識させられ。
新人ながら著者の筆力が評価されるのも当然の様に納得し。
その残虐な描写を差し引いても、物語自体とても楽しめた。
第弐章で拷問を受ける少女、清美の隠していた「秘密」、その内容に騙され。自分の単純な脳では予想も出来なかったな、ミステリー要素が含まれていてこれまた嬉しい。
ラストは中途半端な感じがしないでもなかったけど、余韻があると言ってしまえばそれで納まる感じで。
結構壷に嵌るお話でしたが、流石に読み返したくはない、かな
ジッ太・ズッ太/モモ太 利一・祐二 /雷太
著者はあえてそれぞれが対応した名前にしたのかな、もしかしてモモ太は雷太と同様にジッ太・ズッ太の義兄なのかな。
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作者はデビューとは言っても若い人ではなく、社会人になったものの作家の道捨てきれず
ホラー大賞に応募し続け、四年目にして悲願の受賞、とかいうお方。
なので筆力は確かなものをお持ちで、どんどん読ませてくれる。
しかしその内容はどろどろぐっちょん。
だけどもう、おーもしろいのなんの!
2、3時間で一気に読みました。
第一章は、身長が190cm以上あり、体重も100キロぐらいあるという、
ありえない体型の弟(11歳!)に蹂躙される兄2人(中学生)が「殺そう」と決意し、その殺害を河童に依頼するというお話。
戦時中の日本を時代設定にしているのに、普通に河童がいるというノリ。
しかもその河童というのもかっぱ寿司のイメージキャラクターみたいなラブリーなヤツじゃなく、表面はうなぎのようにぬめり、水色の体色をしたグロテスクなヤツ。
例えれば、本気出した水木しげるが描いた河童。すげぇ怖いよあの画力。
河童は依頼の交換条件として村の女を連れて来いという。
「女を連れて来い。グッチャネがしてぇんだ」
「グッチャネってなんだ?」
「女の股ぐら泉に男のマラボウを入れてソクソクすることだっ」
セックスをここまで鋭い語感で表現なさるとは、脱帽ならぬ、脱力。
弟を殺すってことになって話はまとまるのですが、いざ実行日になってイロイロと・・・。
第二章は語り手が、河童にあてがう女として選ばれた清美という少女へ代わります。
兄ズがなぜこの少女を選んだのかというと、兄が徴兵を逃れ行方不明になったために家族ともども「非国民」のレッテルを貼られた娘だったから。
「村八分にされてる清美なら、親は収容されているし、だれも騒がない」
ということで。
第一章でも少し出てくるのだけど、兄の行方を聞き出すために憲兵から受けた拷問によりちょっとオカしくなってしまっている姿として描かれている。
なので
「清美はどんなことを考えてるんだろう?なんでこんなことに?」
と素朴に疑問に感じていて、そしたら第二章で語り手となったから、非国民となった経緯を読めると思って、嬉しくなった。
しかしそれも束の間。章のほとんどは拷問の描写。ときどき体が震えました。
特に飴村さんオリジナル、「髑髏」という幻覚による拷問は・・・!!!!!
ホラー小説史上屈指の拷問法なんじゃなかろうか。絶対、こんな薬注射されたくない。
幼少の頃、飴村さんの父親が
「人間は串刺しになっても、すぐには死なないでしばらく生きているんだ」
と教えてくれたのを思い出し、それをヒントに作り出したのだそう。
ていうか、お父さんなんでそんなこと知ってんの!?おかしいでしょ絶対!!w
しかしこの第二章、ラストがめっちゃ良いです。女は怖いわぁ。「裏切り者・・・」
そして第三章は、まさかのアイツが語り手。
読む人がいるかもしれないのでここはシークレット・シークレットで。
とりあえず河童のモモ太が愛すべきキャラクターです。
「テッ���ンもツブシバサミもきつかったけど、全部終わっちまったことだから今じゃいい思い出だ。金玉もあと一個残ってるし何も問題はねぇ」
という言葉に吹いた。なんて可愛いんだっ!!
ラストのラストは、うーんと、
まるで超スピードの車に乗って爽快にいろいろな景色を眺めていたのに、いきなり道路にぽつねんと置き去りにされっちゃったような、そんな印象。
でもだからこそ残る。続きを自分で想像してしまうよ。
ホラー小説だという前提は、どこか限定的なものに思われるかもしれないけど、それが何か??
出来ることはこーんなにあるんだよ!
そう言われた気がした。
とにかく読みやすくて、読者を楽しませようという、作者のサービス精神がそこかしこに表れているので読んでいる間中、ずっと読書を楽しんでいる感じがしていた。
こういう感覚、好きだ。
たとえどろどろぐっちょんな胸くそ悪い小説でも。
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これが長編賞ねぇ……。この2年前の長編賞「紗央里ちゃんの家」といい、日本ホラー大賞の受賞作もホントにつまらなくなったなぁと思う。
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グロテスク・スプラッタ・ホラー、との噂を聞いて読んでみたけど、実際はエログロ・ナンセンスギャグでした。
ガロ好きな人はおもしろく読めそう。
自作は、「怖いけど泣ける!しかもミステリー」という噂だけど本当でしょうか!?
「伊坂も絶賛!」とあるけど本当でしょうか!?
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この本はとてもグロテスクでした。
最後の終わり方も納得できなくて不完全燃焼な感じです。
グロテスクなものが好きならいいと思います。
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まず、もう題名から惹かれた!
グロさが本当に気持ちよい!!!
ありえない設定なのになぜか生々しい現実感を感じてしまうのは
作者の技量故なのかもしれません。
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おお、良い感じに気持ち悪いですね。
エログロ描写がすごいです。狂気の世界はキライじゃない。
しかし、終わり方がものすごく唐突。この作者の特徴?
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マッコイ(杉江松恋)の煽りっぷりに真夜中にどきどきしながら読んだ。髑髏までは手に汗握ったもんですが、髑髏越えたらあとはまあ。
ラストシーンが何故か板垣恵介の絵で再現された(脳内)
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ホラー小説大賞長編賞。まさにこれは悪夢の世界、かなりぶっとんだ印象のスプラッタホラーです。いやもうタイトルからしてインパクトは充分。気持ち悪いのが苦手な人にはお薦めできません。
二章「虐殺幻視」が好きだなあ。これは少しミステリ的な要素があるかもしれません。幻視の凄まじさもさることながら、隠されていた「秘密」がいったい何だったのか。腑に落ちるとともに、カタルシスも味わえました。
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ホラーで話題だったので読んでみましたが
物理的なグロ描写を連発するばかりで
読んでて怖くなるような真に迫るシーンは無かった。
オチも何事も無く え?という感じ
ちょっと拍子抜け
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「よし、おめぇらの弟を殺してやる」
「本当かやってくれるかっ!」
「その代わり村の女が欲しい。おめぇらぐらいの若い女だ。その女と気が済むまでグッチャネがしてぇ」
小学生と思えない狂気的な雷太を殺そうとする利一と祐二。
河童のモモ太に依頼をするが…
独自の世界観とありえない人物描写に引き込まれる。
雷太と河童弟達の戦闘シーンは壮絶。
各登場人物が絶妙に繋がっており物語としても非常い面白い!
今年絶対はずさない本の一冊へ!
(好き嫌い分かれると思いますが…)