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最後が…
展開がさーっと流れていってあっという間に終わってしまった!
ちょっと喪失感というか悲しさというか。
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第41回文藝賞受賞作品。
主人公「修二」のクラスに編入してきた「小谷信太」。ベタベタの髪・脂ぎった肌・そして、おどおどした挙動と、その外見は見るからに「イジメられっ子」。世の中がくだらないと考える修二は、信太をクラスの人気者へのし上げる「遊び」を思いつき、それを「プロデュース」と称して実行に移る。
すぐに気にならなくなりましたが、(句読点の場所がおかしいような気がして)序盤は少々読みづらく、数ページで一度挫折しかけました。しかし、中盤からの「野ブタ(信太)をプロデュース」する展開は、まるでサクセスストーリーのよう(言い過ぎか?)。
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小泉今日子さんの「書評集」を読んで気になってたの。
つか、
太宰治の人間失格を思い出したって書いてある!
確かに、
そういう一面がありましたね。
道化を演じるという部分と、
「桐谷修二」というキャラクターを作ってる桐谷修二のシンクロ率はかなり高い!
そっか、
アイドルもニコニコしてなきゃいけないお仕事か。
占い師にもやや言えるな。
でも、
それを止めた占い師がここにいる!
ドラマ化してるんですが、
「亀梨和也」さんとと「山下智久」さんが主役で「修二と彰」で有名になったよね?
うっすら覚えてるんですけどね。。。
「堀北真希」さんが野ブタじゃなかったかな?
かなり、
原作をドラマの内容が違ってるみたいですね。
「小谷信太(こたにしんた)」が引っ越してきた!
もう、
いじめられっ子まっしぐらな豚です!
そんなブタを「信太」だから「ノブタ」って読んで、
「野ブタ」っていうあだ名をつけたのが「桐谷修二」です!
「桐谷修二」は本音を隠したまま、
いわゆる、
モテキャラ人気キャラを確信犯的に演じてる高校生なんですね。
そんな「桐谷修二」に憧れた「小谷信太」は、
「桐谷修二」に弟子入りするの!
当時、
辻ちゃん加護ちゃんが卒業の時らしくって、
影響を受けた「桐谷修二」は弟子と師匠ではなく「プロデュース」をすることに!
だんだん、
人気者になっていく「野ブタ」なんですが、
と、
ある失態により「桐谷修二」自身がみんなからはぶられることになる。
もはや、
自業自得なんですけどね。
心理学の用語でいいのかな?
「ペルソナ」=仮面って意味ですね。
どんな人でも様々な仮面を被り、使い分けているってやつですね。
親の前でのキャラ、
会社内でのキャラ、
親友の前でのキャラ、
友達の前でのキャラ、
恋人の前でのキャラ、
初対面の時のキャラ、
恩師と再会した時のキャラって色々と使い分けてるんですよ人わ。
そんな中で、
「桐谷修二」は「桐谷修二」っていうキャラを作っていたわけ!
でも、
ちょっとした失態で失墜させちゃったのね「桐谷修二」ってキャラを。
でも、
めげないのが「桐谷修二」ですよね。
転校したっぽいよね「桐谷修二」
きっと、
転校さきでも、
きっと、
大学でも会社に入ってもそのままずっと永遠に「桐谷修二」を演じていくのかしら?
占い師って「」っていうイメージがあって、
元々から、
そこから外れてる占い師でしたが、それでも演じてて素ではなく、
自分なりに占い師を演じてましたが、
ある日を境に止めた。
素で占うことにしたんですよね。
どっかで、
仮面を外す時が来るかもしれない!
もしくは、
永遠に仮面をつけたままかもしれない!
でも、
仮面なのか素なのかわからないままで終わるよりも、
仮面をまぶり続けている方がいいのかな?
それとも、
やっぱり素に気づけた方がいいんでしょうか?
人間として、
素で生きた方がいいのか?
仮面を被って偽って生きていた方がいいのか?
そもそも、
そんなこと考えて生きていく必要もないのか?
あなたはどっち?
って、
考えさせてくれた本でした。
僕ですか?
僕はきっと素で生きてますよ!
きっと・・・。
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あ。昔ドラマでやってたやつだと読んでみた。ドラマの内容はよく知らない。ドラマとは違い、野ブタは男の子だった。
筆者が当時専門学生ということもあるのか、高校生の何気ない日常がリアルに描かれていた。その中の桐谷修二の思っている着ぐるみを着ている自分。学校生活を薄っぺらい。儚い。表だけ。。拭いようもない孤独感を感じる気持ちは当時の自分もあった気がして引き込まれていった。友情ってこんなもんだよね。というような冷めた気持ちもすごく分かるし。学校の外では学校のキャラをやるのは面倒くさいとかもよく分かる。
森川との別れ。その後の自分を取り巻くクラスの変貌ぶり。。
ラストへの展開にちょっと衝撃を受けた。
野ブタをプロデュースしてハッピーエンドになるかと思いきやの意外な展開に驚く。
筆者の描きたかったのはこっちの方?と思った。
一気に読み終えてしまった。別の作品も是非読んでみたいと思う。
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沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。おごれるものも久しからずや。とはよく言ったもので、一度は世界を制したとしても、決して長続きはしないもので、しかしその現実を受け入れられずにあがき続けるのが人というものではないか。なんていう、まさに世界の歴史を凝縮しつつ、かつ人間の汚らしいところもしっかり持ってきて、この主人公のダメダメ感が、ひたすらどん底であがく姿勢が、もうぞくぞくするよね。
ていうかここまで出木杉君だと道徳の教科書に使っても良いんじゃないかってレベル。薄っぺらいし、この本を読んで高校生に、主人公の気持ちと、どうすれば良かったのか?みたいなの語ってもらったら良いじゃん。
しかしモブかと思った野ブタの良いやつっぷりが半端なくて、これやり過ぎでしょ。ていうかこのキャラじゃいじめられなくね?
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リアルタイムでドラマをみていたドンピシャ世代。小説内の時代設定もまさにドンピシャ。
実写化すると配役の性別が逆のパターンよくありがちですが、野ブタも男の子でした。
自分自身をどこか取り繕うことをプロデュースと置き換え、本当の自分と乖離した自分を好いてくれる仲間を信じられなくなるのもわかる。
そんな嘘や虚像にすがる気持ちも。
ドンピシャのその時代に読んでいたらまた違った感想を持ったんだと思うけど、大人になった今読んで良かったのかもしれない。
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原作こんな話なのか。
《「プロデュース」は俺がみんなを「管理」できているという唯一の証だ。誰もその枠を出ない、俺の創ったものの中にしっかりと収まっているということ。そして同時に今や「プロデュース」は俺の存在価値そのものでもある。》
《物語の骨子を一言でまとめれば、「劇場型の学校生活、その栄光と挫折」とでもなるでしょうか。》
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夫の友人からお借りしました。
実は再読です。
最後まで自分のスタンスを変えない、変えられない主人公にイマドキの高校生の思考回路を覗き見た感じで後味の悪い読後感でしたが、その印象は今回も変わりませんでした。
それでも当時はSNSがなかったのでこれでもまだ話は単純だったのかな、と思ったりして。
今なら思春期ならではの自信過剰な言動や自己顕示欲の強さをさらにパワーアップした形で表現し、だからこそ取り繕った表面が剥がれ落ちた瞬間からのクラスメイトの反応も、こんな生易しいものではなかった気がします。
更に、一度SNSにあげられてしまったものは一生消すことのできない過去となり、新しい場所でリセットするという本作での選択肢も無くなるという・・・
器用に振舞っているだけで実はとても弱く不器用な主人公は、壊れたものを修復するために、やはりどこかで逃げずに人と向き合わなければなりませんね。
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ドラマは見てなかったけど、ドラマのイメージとは結構違う作品でした。
確かに、映像化するなら女の子のほうが面白いかもしれないけど、男の野ブタも面白かった。
書き方が独特だなぁとおもいました。
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ドラマと違って野ブタが男でデブだという設定に驚いた。彰もいないし、本屋の設定もないし、ドラマと色々と違って面白かった。(こっちが原作だけど)
都会で不良に一回謝っといて、思い出したように前向いて歩けよっていうところは笑ってしまった。
最後野ブタを人気者にしてめでたしめでたしだったら、この本は面白かった〜くらいで終わってたかもしれないけど、最後修二が人気を失って転校して新たに自分をプロデュースしていくところまでを描いてこの物語が一気に深まった気がする。最初は卒なく世の中を渡っていける修二に憧れを抱いたけど、みんなに好かれるというのは薄っぺらいということなのだと思った。自分はどうしたいのか、改めて考えさせられた。
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ぺらぺらと流れ出てくる言葉は心地良いけど中身なんてなくて、修二という人間の本質をよく反映していると思った。作者の手腕すごいな。ラストの展開もお見事。
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読んだのが高校生の頃だったので、しんみりと読んだのを覚えている。ちょうど、ありのままの自分ではとてもいられなくなる年頃。
ちなみにドラマの5倍は面白い。と、私は思っている。ドラマも好きだったけれど。
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みんなの輪の中で同じように笑っているけれど、心の中では「仲間外れにされたくない」って気持ちが常にあるっていう現代の高校生の心理を実に巧く描いていると思った。
しかし、芥川賞の候補になるような作品ではない気がする。
プロデュースが順調に進む中でいつ修二の仮面が剥がれてしまうのかと思ってハラハラしっぱなしだった。
ラストが何かやりきれない感じだったが、解説にあるようにこの結末でよかったのかなとも思える。
それにしても、原作の野ブタが男性だとは知らなかった。
亀梨くん、山P、堀北真希のドラマ好きだったな~。
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主人公のボケとツッコミが秀逸で頭の回転が早いとこんな風にふざけられるのかなと感心した。
また、教師や同級生を馬鹿にする態度が時々入っていてこんなふうに思ってる奴もいるのかなっていう気分になった。
題名から話の内容が全然掴めなかったから理解できた時には「あ、なるほど!」と思い、転校生を中心とした物語は順調に描かれてたなと思った。
春休みまでの話は非常に面白かったが、森川がヤンキーにやられたのを助けなかっただけであそこまで悲惨なキャラクターに転じてしまうのはあんまり納得がいかなかった。結局まりことどうなるのかさえもわからなかったし、野ブタの一人勝ちなのか、、、という気分だった。
この話の主人公はもしかして野ブタなのではないかとさえ思えてくる。
そして、なによりも最後が意外すぎた。
まさか転校するなんて思いもしなかった。
せっかくならこのあとどうなったのか、どうなるのかを見てみたい気持ちになった。
この本から学んだことは、「言葉は嘘でもほんとでも一度出てしまったら取り返しがつかないということ」と「自分を偽ってるといつかはボロが出てばれてしまう」という二つだった。
物足りなさと期待から星は5にした。
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うーん、まぁまぁだったかな
後半、修二は着ぐるみが溶けたと言ったけど、溶けた下にもう一つ着ぐるみがあって、結局そこから出てこなかったと思う。何も変えずにまた着ぐるみ修二をやるってことなのか。
終わり方はTVドラマの方がよかったな。