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テーマに沿って最近新しく編纂された短編集のようです。女性が勤めるようになったときの夫婦の関係と心持ちがそれぞれどんな風になるか、というような身近なことが読みやすくリアルに書かれてあります。巻末のご本人によるあとがきのような解説も、とても面白かったです。
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共働き夫婦の短編小説。いまとなって女の人でも働く人は多くいるけど、一昔前の、女性がどんどん強くなっていく時代の話なので、戸惑いとか、夫と妻の考え方・気持ちの違いとか、なるほどなーって面白い。ただ、働く女性を強調するものはあまり好まないので(いくら男性と同等っていっても同等にはなり切れるわけないと思うから)、やっぱり、田辺聖子作品は古文関係のものの方が好きです。
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男女が平等になる事はない。どちらかが対等を求めた時に関係は崩れていく。そんな感じの物語であり、男性の弱さ、女性の強さがうまく表現されている短編集だと思う。
ただ、文章が関西の方言であったり場面が関西なため私文章に馴染むのに時間がかかった。
共働きを考えるにはいい短編集。
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これに収められているのはみんな働く女性たち。女は強いなあ。今も昔も、女性たちの悩みは尽きないんだよね。私はこんなふうに強く生きる自信はないけれど。
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やっぱり表紙がいい。短編に出てくる男の人が、子どもっぽくてかわいいけれど、実際いたら「甘えんといて!デカイ図体してからに!」ってな感じになるんだろうなあと思う。仕事をしつつ、結婚しつつの女性が出てくる話が多かったけれど、今より昔はたいへんだったんだなあと思う。特に家事の分担はほとんどなされていないようだし。出てくる女の人はほとんど「自然に」料理するのだ。
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表題作の「おそすぎますか?」の主人公の気持ちが手にとるように理解できて痛かったです。
田辺さんのかく話はどれもああ、あるなあ・・わかるなあと自分のことのように思えて、読み始めるととまらなくなるのです。
巻末の田辺さん自身のあとがきを読んでその理由がわかりました。
なにか展開があるわけではないが、日常の会話や心情を描いて、その中からなにか(こういったときにはああいう言い方をすればいいのね、というようなこと)を学べる小説。
田辺さんの小説は読むことでひとつ人生の知恵を学べます。
まさに私の好み!です。
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この文庫のために再録された5編からなる短編集。
どれも働く女性とその家庭を描いたものだ。 中でも「あんたが大将」はすごい。
専業主婦、しかも田舎出身で垢ぬけず、逐一“主人”の指示を仰がなければ動けなかった妻が、意外なきっかけで働くようになり、どんどん変わっていく。
それを茫然、といった体で眺める夫の視線が面白い。
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結婚して働いてる女性が、仕事と夫婦と頑張る5編。どれも活気があって読んでて楽しかった。
現実でも実感してるけど、男の人って大きくて頼れるけど、いくつになっても子供みたいでカワイイ。
私もそんなこと言う歳になったか・・・。
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女が活躍しているカップルのオムニバス。
基本的には男の人が拗ねて女が包み込むパターンの話がほとんど。
男を可愛いと思えるかの微妙なラインを書いたなかなか面白い小説でした。
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田辺聖子さんのエッセイを以前読んで、好感をもったので買ってみました。
最初2作くらいを読んで、一瞬「うんざり」しかけたのですが、
少し読み進めていくうちにじわーっと味が出てきました。
よくよく見てみると、本書はさまざまな短編集から寄せ集めたとのこと。
だから、続けて読むと同じような話が集まってしまって単調に感じられたんだと分かりました。
あとがきにある「小さな一口落語のつもりで書いていた」という言葉に納得。
そう、“ユーモア”のある女性ってホント少ない。私もかくありたいと思うのです。
表題作「おそすぎますか?」は本当にどっきりとする話です。(2010.8)