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休日に美術館巡りをしようかと思って、本書を手にした。本書は、東京及び首都圏の美術館・博物館・記念館を69館紹介している。代表的な所蔵品の一部をはじめ、エントランス、展示室、カフェ、ショップ、庭園なども写真で見せてくれる。館併設のカフェやレストラン、そしてグッズを扱うショップも見逃せない。カフェやレストランは「アートとフードのおいしい関係」と銘打って紹介されている。お店は、老舗や有名人気店が多く、その上リーズナブル。ちょっと得した気分で味わえそう。そこを目的に行くというのもありかもしれない。たとえば、六本木の国立新美術館の「ポール・ボキューズ ミュゼ」は、43年間ミシュランの3ツ星を獲得し続けているポール・ボキューズ氏の、フランス国外初出店のブラッスリーだそうだ。美しい曲線を描く、ガラスのカーテンウォールが目を惹く美術館自体は、黒川紀章氏の設計。アート空間に相応しい、ロケーションやインテリアが、ほっと安らぐ雰囲気をみせる。グッズ・ショップは、所蔵品をモチーフにしたものがおもしろい。アート感覚溢れる、そこでしか買えない商品に惹かれる。もうひとつ気になったのが、都内の美術館巡りにお得な、美術館・博物館等共通入場券&割引券「ぐるっとパス」、2000円。61施設の入場券または割引券が綴られたパスで、ほとんどの施設の常設展が無料となる。利用開始日を含む2ヶ月間に各施設1展示1回使用可というものだ。あえて企画展のある期間を避け、来場者の少ない日に行けたらどんなにいいだろう。混雑する土日・祝日でなく、平日に行けるなら最高かもしれない。