投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
世界市場でしのぎを削るTGVと新幹線は、同じ高速鉄道ながら、コンセプトが全く異なる。
TGVは速度重視、新幹線は輸送力重視など、基本的な考え方の違いから、建設コスト、地上設備や車両の性能比較まで、両鉄道システムを徹底分析。
豊富な図表を用いて、詳しくわかりやすい内容に。
[ 目次 ]
プロローグ
TGVと新幹線の歩み
鉄道システムの比較
高速鉄道ネットワーク
営業システム
列車運行システム
インフラストラクチャー
車両技術の概要
TGVと新幹線車両比較(第1世代)
TGVと新幹線車両比較(第2世代)
TGVと新幹線車両比較(第3世代)
世界市場でのTGVvs.新幹線
文化の違いと高速鉄道
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
欧州と日本の違いをいろいろ示している。
安全,管理に関して,欧州では規格重視だが,日本は法令重視かなにもないかのいずれか。
欧州が多数の国家の集まりであったので、法令だけで統合がむつかしかったからかもしれない。
細かい仕様の違いは、その理由が歴史的なものと、技術的なものと、自然環境,人口分布など、要因が分かって来ると理解できるかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
割かしマニアック。作者は某うちの会社の元パリ事務所長らしいですし。
さて、TGVと新幹線、何が違うのか。本職の視点から見ると
TGVは在来線混在が前提、
新幹線は専用路線が基本
なのではないかと思う。
ヨーロッパのターミナル駅には在来ローカル線も、高速鉄道も一様にホームに並んでいる。
在来線も高速鉄道も同じ線路を走るから基準は在来線になる。
利点としては、高速区間は時速300km運転で走って、既存の駅に到着する事ができる。建設費は安そう。従来の在来線を活かしたネットワークを構築できる。
対して新幹線、専用軌道を通るから新幹線専用の安全規格に準拠する。単一のシステムだから安全。TGVが列車衝突を考えた車両設計しているのに対し、新幹線はそもそも衝突事故が起きない前提の車両設計。在来とは関係ないから、より定時運転が可能になる。
デメリットは新線は一から全部作らないといけないし、既存の駅に建設場所が無いと、市街から離れたところに駅作って「新○○駅」なんて使えない駅ができるわけですよ。
というTGVと新幹線の違いを簡単に解説。どっちがいい、どっちが悪いというのも一概に言えない。