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電力テロにより、首都東京が大停電に見舞われる―――
ドキドキ・ハラハラ感にあっという間に読了。
電力会社が舞台となるため、専門用語も多く、少し難解なところもあるけど、2年前の旧江戸川の送電線切断事故と比較して書いてあるため、実際にあの停電を経験している人間にはリアル感がたっぷり伝わってくる。
実際に東京が停電に陥った場合、自家発電機能を備えている病院や大きなビルでも、24時間が限度だそう。
「自家発があれば、安心」と勝手に思っていた自分の甘さに反省。
もちろん、電気のない生活なんて考えたこともないし・・・
物語自体、楽しめるだけではなく、私達の実生活から電気がなくなったら・・・?
そんなことを真剣に考えさせてくれる傑作!
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突如起こる「東京大停電」テロ。
非常事態に追われる電力会社や警察。
犯人の目的は!?
久々に読み応えのある本を読んだー。
徹底した取材からこの骨太感が生まれるのかー。脱帽。
スピード感溢れる展開に一気読み。
そしてラストはダダ泣き…w
イヤ。面白かった…
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なるほど、パニック小説としては確かにうまくまとめられていて、登場人物もまさに適材適所だとは思うんですが、電力会社の面々にしても、結局ただ単にそこにいただけで何ら積極的な対策を打てないままでしたし、主犯の動機の弱さとか外人グループの末路には若干の違和感を感じました。「次はがんばりましょう」ってとこですかね。
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日々の生活は電気に依存しているはずなのに、停電によってパニックになる人々の大変さが余り感じられない。
事件を起こす背景も切なさは感じられるが、それでここまでのことを起こしてしまうという設定にもムリがあるのでは!?
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東京から電力が消える!! という普段あまり考えなかったテーマと
その電力に関わるスタッフ達、そして、電力供給に関わるその
描写など、説明パートになりがちな部分も上手く読ませてくれます。
面白いです。
本当の夜の暗さを知らないまま、自分jはこのまま生きていくんだろうか?
ただ........犯人の本当の動機とこの事件との結びつきの説得力が
やや弱くないスか?
犯人の人物像と動機は結び付くんですが、その為にこの事件との
繋がりが残念ながら、ピンとこないです。
スゲー面白いのに....惜しい!
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2009/1/27〜2009/2/14
「このミス」で存在を知って以来、読みたい、読みたいと思っていた。
設定はすごく面白そうで期待大であったが、期待が大きすぎたのか
あまりよくなかった。
設定、デティールは良いのだが、ストーリーがイマイチというか、
作家がキャラクターや設定を自分のものにできていないように感じた。
発想、着想が面白いので、今後に期待したい。
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取材力が素晴らしいそうですが、停電に至る設定はとても現実感があって
とても素晴らしいですね。
ただ、停電の仕組みの拘りに反して、停電のパニックについては描ききれていないのか粉気のテーマでないのか、現実感の無い感じを受けました。
もっと都民はパニックになるのではないでしょうか?
また、犯人の動機と犯罪の内容のギャップがなんとも納得がいけないです
とはいえ、とても楽しめました。
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犯人に共感できないところはあるにせよ、一方マンガのキャラクターにはよくいるタイプと思うとまぁいいかなろ。それはともかく、周りの人たちの活躍にとても引き込まれる。特に電力会社の人たちの描写には、東北大震災からこっちの東京電力への風当たりの強さを思い出すと、少し考えさせられるものがある。
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午後7時、信濃幹線の鉄塔爆破。午後9時、東北連系線の鉄塔にヘリが衝突、倒壊。最後の希望が砕かれたとき、未曾有の大停電が東京を襲う! すべてを操る犯人の意図とは? 弩級のクライシス・ノベル。
多くの人物を描くことで物語を展開する手法はよくあるけれど、人物描写が希薄だと「この人、誰だった?」となってしまう。本作がそんな感じだった。
(D)
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日本の電力の配電の仕組みがよくわかる。ややこしいけど。犯罪の壮大さの割りに動機がちょっと私には理解し辛かった。でもストーリーはスリリングで楽しめました。
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鉄塔が爆破され東京は闇に包まれた。
いや、もっと深刻な電力不足となるのは明日の日中だ。
さらに電力制御システムにも異常が見つかり、
このシステムを開発した安西が行方を眩ました。
電気の回復に心血を注ぐ電力会社の社員たち。
ICUにいる娘のためにも安西を必死で探す周防。
故郷に戻るための資金を集める外国人労働者たち。
混乱の続く東京で安西の真の目的とは。
カバーデザイン:岩郷重力+WONDER WORKZ
東京総停電という大規模なテロなのに
電力の復旧と犯人探しに焦点が絞られているため
市民生活の混乱があまり伝わってきませんでした。
真夏に24時間以上電気が止まればどうなるのか、
考えただけでも恐ろしいです。真冬の方が怖いかも。
爆破の実行犯が必要だったとはいえグエンたちのエピソードは
なくてもよかったような気がします。
そして婚約者の仇を討った安西ですが
巻き添えになった酒井の婚約者のことを知ったらどう感じるのだろう。
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ちゃんと取材して勉強はしているのだが,単位や数値が間違っている部分もある。
犯人が○○だから可能なストーリーだし,送電鉄塔倒すためにヘリコプターは不要だし。
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この本を読んで1ヶ月もしないうちに3/11の大地震、それに続く計画停電・・
原因はテロと災害で違うが、電力不足による大規模停電=ブラックアウトを回避するために輪番停電を行うとニュースで聞いたときには、本書により電力供給のシステムを把握できていたので、すんなり理解することができた。あまりにもタイムリーな内容で驚いたが。
本の内容に関しては、もっと登場人物ひとりひとりについて掘り下げたら話に厚みが出たように思う。
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タイトルに惹かれ手に取ってみた一冊。
東北で大地震が起きて原発が停止し、送電量が落ちたところへ鉄塔(送電線)へのテロが起き、輪番停電を余儀なくされるも、テロリストはその先まで読んでいて、大停電に陥るといった話。
今回の大震災と重なるところもあって停電するまでは引き込まれはしたものの、後半にあたる停電後は正直物足りない。
しかし、テロリストのひとりがなんのために大停電を起こしたのか、ということが綴られているラストの部分(読んでいる途中でその理由がわかってしまうものの)はロマンチックで嫌いじゃない。
が、事実(真実)は小説よりも奇なり。
今回の大震災があまりにも深く心に刻み込まれているが故に、小説がとても薄っぺらく思えてしまった感は否めない。
きっと、震災前に読んでいたらもっと違った印象だったと思う。
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■X'masイブにシャンパンを飲みながら(笑)読了。10月に読んだ同じ作者の オーディンの鴉 は、監視カメラや盗聴といった社会構造を扱っていたけど、今回はテロによる『東京大停電』が主題。大都市東京から電力が失われると...その状況を自分に重ね合わせながら読むと結構、怖くなる。(ちなみに当家はオール電化だしさ。笑)
■ ストーリーとしては、大停電に至るまでの過程はスピード感とか個々人の心理描写の深さとかぐいぐいと引き込まれてしまったんだけど、いざ大停電が起きてからはちょっと単調というかのっぺりとしたイメージが払拭できず...。せっかくの舞台が大きすぎてきっちりと収束させることができなかった...って感じかなぁ。
■にしてもこの作者...福田サンの作品って視点が独特で面白い。またなにかあったら読んでみよっと。(笑