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特定国に絞った(それでもメキシコ・ブラジルは多いが)ものではなく概略の説明に
なるが大枠は掴める。とっかかりとしては読みやすくて便利。
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1冊目。
大学の課題関連で読みました。
「ラテンアメリカについて偏向的なイメージを持った初級ビジネスマン向け」といった感じです。
ラテンアメリカを概観するのかと思いや、基本的にはメキシコ、ブラジル、チリあたりを中心に展開していて、タイトルの「ラテンアメリカ」という言葉からラテンアメリカ全体への言及を期待する方にとっては、がっかりする内容かもしれません。
内容もそこまで突っ込んでるわけではなく、批判的な意見や明確な主張に乏しい印象でした。本当に、「とっかかり」「初級者向け」といったところです。
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これだけ読むと、ラテンアメリカは、本当にすごい。ブラジル熱すぎ!
具体的な数字をあげて、分かりやすくラテンアメリカ(というか、ブラジル、メキシコ、チリ、ちょっとアルゼンチン)の発展と現在の富裕さがかかれていて、初心者向け。昼間寝て、夜は踊っているだけのラティーナに対する固定観念を崩すことには、成功している。
ただ、2008年出版なので、その後の世界的な不況との関係でどうなったのかが気になる。
また、本としてはいいことばかりかいていて、批判的な視点が足りない。見出しの誤字がそのままだったり、文章の論理的繋がりがいまいちだったりと、編集が少しいい加減な印象。
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<良かった点>
第5章ではラテンアメリカ諸国で活躍する地場系、外資系企業の事例が載っていて、それぞれどんな戦略を現地で打ち出したかが簡潔明瞭に記載されている点。カルフール対ウォルマートの構造なども面白かったです。
<気に入らなかった点>
ラテンアメリカの経済分析が甘いというか間違っている点が多々あります。たとえば第1章の2では「二度の世界的規模で起こったオイルショック、世界的な金利の急上昇などによりブラジルへの資本の流入が止まり・・・」という記述がありますが、オイルショック=悪いこと、よってこれがブラジルに悪い影響を与えた、という分析をされています。しかしこれは間違いで、オイルショックで産油国マネーは急速にふくれあがり、先進国市場で投資機会を失ったこれらの産油国マネーが急速にラテンアメリカに流入しているのです。また同じページには「・・・度重なる金融のショック療法がさらに金融情勢を悪化させ・・・ハイパーインフレに陥りデフォルト宣言」とありますが、これは何かを言っている様で何も説明していないです。金融のショック療法って何?金融情勢の悪化?って何の指標がどうなったことを言っているの?そしてなぜそれがハイパーインフレにつながったの?というのが全然わかりませんでした。レアル計画も金融ショック療法ですし(インフレを止めた)。このような文章が特に経済面を記述するところで散見されました。経済分析を中途半端にせず、もっとページを割いてきっちりやるか、経済分析はせずにビジネス面の記述だけにするかどちらかにしてほしかったと思います。
ちなみにラテンアメリカのマクロ経済分析については日本評論社の「図説ラテンアメリカ経済」がともて参考になります。これは平易に書かれているので経済が専門でない人でもわかるようになっていると思います。